世界最高の人生哲学 老子 | |
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先日、作者のお話を聞く機会があり、孫子に続き最新刊とのことで手に取ってみました。
老子の漢文は高校時代にもいくつか習った覚えがあり、論語と並んで中国古典の名作です。
内容を簡単に散ってしまえば「道」を極めた生き方指南の本です。
ただその道というのはあくまで抽象的にしか記されておらずそこら辺は本に書いてあるような
事例や分などから察してくださいというのが書いた人のメッセージのようです。
お酒の名前にもなった逆らわない生き方「上善如水」、ありのままでの「無為自然」
知識をひけらかさない「和光同塵」足るを知るの「知足」など
究極の人生哲学の集約本と言ってよいものと思います。
とにかく老子の中で進めているのは謙虚でありながら自分のゆるぎない価値観を持った生き方です。
その中で自分は自分、他人は他人という独自の「道」を体得することが重要だということを述べているのだと思います。
老子は学ぶ知識ですら余計なものであるという考え方を記しています。
老子の生き方がこれまで語り継がれているのは人間というのは頭が先に働く分こういった生き方をするのが非常に難しく
戒めになっているというのがあるのでしょう。みんなこんな生き方が出来れば教訓が受け継がれていく必要も無いわけで人間というのはそういった
弱い存在だからこそ重要なのだと思います。特に組織などで人の上に立っていくとこういった生き方を貫くのはさらに
多くの人が堕落する、もしくは権力を乱用するようになってしまうからなのでしょう。
(確かに先日の知事の辞任劇などこの教訓になりそうな話です)
人間は
1.能力に恵まれた場合
2.調子の波に乗っている時
どうしても老子の道からはどんどんと離れてしまう傾向が大きいように思います。
老子の戒め、自分にとってもまさに心に留めておき目指すべき方向性だと強く感じました。
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