最近、韓国製のLi-ポリマー電池を入手したが出力電圧が少し低く、定格11.1Vなので、FT817では出力がすぐに2.5Wに下がってしまうのでちょっと寂しい感じでした。 バッテリーがいかにもかわいいのでアップバーターを作ってみようと計画しました。
できたアップバーターをFT817とつなぐとこんな感じになりました。
そこで13.8Vを得てフル出力での運用を可能にするためにジャンクとか在庫部品などをあれこれ探してこのような簡易的なアップバーターを製作でしたので報告します。
Li-ポリマー電池
品名: C-1212 (PB-817)
メーカー: CSQ通信 ソウル、韓国
バッテリー仕様
内蔵電池: Liポリマー電池
保護回路: 短絡時自動遮断、約5秒後に自動復帰
定格電圧: 11.1V, USB端子: 5V
容量: 10.2Ah
寸法: 82mmW x 40mmH x 195mmL
重量: 約1kg
付属品: 吊り下げベルト、専用充電器
以前(10年以上前)からCK-1220/PBC(20Ah) という同じメーカーのバッテリーを使っていて、使い勝手が良かったので、今回も同じものが欲しかったのですが、今ではもう製造していないとのことで今回PB-817を勧められました。 ただしこの新製品は定格電圧が11.1Vと低く設定されているので、今回のアプバータを試みたものです。
使用した部品
バッテリー本体: C-1212 (PB-817)
ケース: Lead PS-11、 80W x 55H x 120D
DC-DC ブースト コンバータ: Amazonで購入、販売元Ren He、多分中国製、 メーカー不明
10-32V 12-35V ステップアップ 調整可能電源100W
デジタル電圧電流計: 出力側用、デジタル電圧計&電流計 パネルメーター(10A:DC0V-200V)
地元の部品屋で以前購入、 メーカー不明
電圧計: 秋月電子通商、 超小型2線式LEDデジタル電圧計(パネルメータ)3桁表示
DC3~15V(緑色)オートレンジ
トグルスイッチ: 2個
入出力ターミナル: 赤、黒各2個
回路には差ほぼ詳しくはありませんが各機能ユニットを組み合わせて自分独自のユニットを組み立てるのは楽しいものです。
前面にトグルスイッチで電源を直接使用するのと、アップバーターを使うので切り替えられるようにしました。
フロントパネルのデザインをこのように行いました。
出来上がりはこんな風に仕上がり、満足です。
フロントパネルの下部、緑の表示は電池の入力電圧を示しており、上部にある電流・電圧計の赤色表示は出力電圧を、青色表示は出力電流です。 使用中にこの電圧、電流を読んで記録しておくことで、消費電力も計算でき、QRP交信時の全電力計測の手助けにもなります。
正面にあるスイッチは、アップバーターのON/OFFで、これをONにするとアップバーターの出力を無線機と接続することができ、また、不要であれば(2.5W以下で使用する場合は)OFFにすることで運用時にアップバーターを通さずに直接に接続したときの電流電圧を監視するように設けました。
内部はこのようになりました。
使用したケーブルは少し太すぎて内部が窮屈になった感じですが、太いに越したことはないと思い、このままにしました。
Rearにつけたスイッチは、当初付ける予定はなかったのですが今回購入したバッテリーではアップバーターの立ち上がり時の電力不足があるようで、バッテリー内の自動制御装置が働いてしまい、電源が落ちてしまいました。 このためにほかの手持ちバッテリーをいろいろ使用するときのために今回は追加で、背面にスイッチを付けてアップバーターを切り離せるように手を加えました。 背面のスイッチを切っておくとアップバーターは切り離され、入出力の電圧は同じ値になり、電圧・電流はバッテリー直接での消費電流を示します。
もう少し容量の大きな電池でなら、このままでも使用きるので、しばらくはこのままにしておこうと思います。
もう少し立ち上がり電力の少ないアップバーターを探してみようと思っています。
回路を考えながらケース加工をして組み立てました。しばらく工作を楽しむことができました。
ほかの手持ちの密封型鉛蓄電池で実験すると、
430MHz帯でCW 5W送信時で2.36A流れていることがわかります。これが通常送信状態での最大電流だと考えられます。
バッテリー電圧が10.6V以下になるまではこの状態で13.8V近くを維持できました。ただし、今回入手したバッテリーではこのアップバーターは使用できず非常に残念でした。
以上
2020Feb
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