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QRPデジタルモード専用トランシーバーQDXのための
定電圧電源の製作
最近のCQ誌10月号にJF1LKS多田允健OMによってQDXトランシーバーが紹介されていました。早速製作して先日のブログで紹介させていただきました。
このトランシーバーで7.074MHzを見ていたらブラジルの局がCQを出しているのがデコードされており、少しずつ強くなってきたので2階のベランダから張ったロングワイヤーですが、呼んでみたらピックアップしてもらえました。先方の信号は+00dB, 私の信号は-18dBと十分な強度であったことが分かって、このQRP機、特にFT8では十分に使えるのだという事が実感できた次第でした。記念すべき初めてのDX交信実績となったわけです。
12V仕様で運用するとケース全体が熱くなることがあり、さらにこの回路の注意事項として電源入力は決して12Vを超えないようにと、マニュアルにあったので長時間運用にもより安定に使えるように出力は5Wまでは出ないのですが9V仕様で制作しました。
ほとんどのDC電源が13.8V仕様なのでQDXトランシーバーの専用電源、つまり、11V~14V程度の外部電源を9Vにしたいのでそのための専用電源を製作しました。使用したのは手持ちにあった中国製のモジュールを使って簡単に組み立てました。
使用した部品
1.降圧定格電力変換モジュール,300W,20A
仕様:
入力電圧: 6 v〜40 v dc (10 v〜40 vを推奨)
出力電圧: 1.2 v〜36 v dc
出力電流: 20 a (最大), 15 a (推奨)
効率: 95%(24 v〜12 v、20 a)
出力リプル: 50 mv以下
配線方法: 端子
短絡保護: 自己回復
サイズ: 60x53x27mm / 2.36x2.08x1.06インチ
価格¥559
- Geekcreit® DC100V/10A、0.28“ミニデジタル電圧計電流計4ビット
価格:¥707
仕様:
5線式 MAX DC100V, 10A DC
表示4ビットLED表示
できるだけ桁数を増やしたもので運用中の電力を測定しておこうと思って4桁のものを選択しました。
3. リードケースPSA-1
仕様:
100W x 50H x 85D
価格: マルツオンラインでは¥1,099 で一番効果でしたが10年以上前に購入していて現在の値段を改めて調べてみました。
4. 1回路スナップスイッチ
ミヤマ電器のカタログで見るとMS500A-FKに当たると思われます。価格は¥434でした。
5. ゴムブッシング(6mm)2個 価格不明
6. 9mm M3六角スペーサー 4本 価格不明
7. M3x5mmビス 8本
8. 赤黒配線 少々
最近ではいろんなモジュールがBanngood, AliExpressなどから非常に安価に入手できます。今回の自作品とはいってもこれらもモジュールをワイヤーで接続するだけでしたので簡単です。最も時間がかかったのはケースにスイッチ用の6mmD の丸穴と背面に入出力ケーブル用の6mm穴、電流電圧計の角穴をあけることでした。もちろん電流電圧計と電力変換モジュールとが当たらないように配置することが大事です。位置決めは面物合わせで行いました。
組み立て
電力変換モジュールと電流電圧計の取り付け位置ではたがいに当たりそうになってぎりぎりでした。その後出力の入/切のスイッチ取り付けに6mmDの穴を開けます。
配線は次に示した配線図に従ってください。電流計を電源の正極側に接続するとメーターのアース線(細い線の黒)がショート状態になるために電流計が破壊されます。(実は私も失敗してしまいました。このため1つダメにしてしまいました。)
電流電圧計の配線は
太い配線 黒:電源のマイナスへ、
太い配線 赤:負荷(QDX)のマイナスへ
細い3本線: デジタルメーターの電源(赤/黒)と電圧測定用黄色線
このようになります。
この電流電圧計は値の較正が可能でしたので、より精度の高いDMMを使って電圧計については±0.01Vにまで調整しています。電流計は精度の高いものを持ち合わせていなかったのでそのままです。但し実験用電源を使って電流をチェックするとかなり少なめの電流値を示すことがあり、この値を用いて電力計算をすることはあきらめました。
背面は接続を間違わないように2Pのコネクターを固定しました
9Vに調整してQDXを運用してみましたが、4W程度が出力できました。その後10Vに出力を調整して5Wが安定的に出せるようになりました。
無線機よりも大きい電源装置ですが、何ともかわいい自作の無線設備一式になりました。
以上
Dec. 3, 2022
対策としては電源ラインに0,1μほどのセラミックコンデンサーを入れる。
アナログメータを使う。
計測部と電源部を分けて作る。7809などの3本足電圧固定レギュレータを使う。
などの方法があります。
電流値を測定するときは動作条件により変化が大きいことを考慮されるとFBかと思われます。
大きなお世話を書いてしまいすみません。
ありがとうございました。
話変わりますが電流値の測定時はデコード中か、そうでないか、または送信時で動作電流が結構変わると思いますので、区別されることをお勧めです。
十分ご承知かと思いますが、大きなお世話でしたらごめんなさい。
次のステップして、3端子レギュレターを使って5~10V程度に可変できるようにし、送信出力も可変できるようにしようと構想中です。