台風一家一過の快晴にはならず、蒸し暑い一日でした。
次の台風はどうなんでしょう(T_T
どうぞ被害がありませんように。
予告どおり!たまには本のお話を。
カテゴリー作ったのに一度も使ってないし(^皿^
「まぼろしの小さい犬」
犬と暮らし始めて、こんなはずじゃなかった!と思う時にいつも思い出す1冊。
以下あらすじ ネタバレあり(笑)
少年ベンは、誕生日に犬をプレゼントしてくれると言ったおじいさんの言葉を信じて楽しみにしていました。
でも、誕生日に届いたのは、毛糸で刺繍されたアンティークの犬の絵。
おじいさんは本当は犬を贈りたかったのだけれど、おばあさんに反対されて贈れなかったのです。
それに、もしプレゼントしてもらってもロンドンのアパートに住むベンの家には、
犬を飼える庭も、散歩させる公園もありません。
犬の絵に添えられたおじいさんのたどたどしい手紙「犬のことほんとにごめよ」
を読んでベンにもおじいさんの気持ちがわかります。
それでもどうしても犬が欲しいベン。
やがて、ベンが目をつぶると、刺繍の犬チキチトが現れるようになるのです。
空想の犬、チワワのチキチトは、ベンにとっては理想の勇敢で賢い犬です。
その後、ベン一家は郊外に引っ越し、ついに本物の子犬を飼うことになるのですが、
本物の子犬は理想の犬チキチトとは大違いでした。
ちっとも勇敢じゃなく、小さくもなく、ぶるぶる震える平凡で臆病な茶色い子犬ブラウン。
ベンは、せっかく子犬が手に入ったのに嬉しくありません。子犬に嫌気がさしてつらくあたり、
ついに、散歩に行った公園で子犬をほったらかしにしてしまいます。
ベンの元を去っていこうとする子犬・・・
そして
「そのときとつぜん、ベンは、はっきりとあることをさとった。それは、手に入れることのできないものは、どんなにほしがってもむりなのだ、ということだった。ましてや、手にとどくものを手にしないなら、それこそなにも手にいれることはできないということに・・・・・抱いて運んでやったとき、自分の体にあずけられた犬の暖かさ、呼吸するときのからだの動き、くすぐったい巻き毛・・・・・・」
見かけも性格も大きさも自分の思い通りに作り上げられる空想の犬チキチトと
体温も重みも息遣いもある現実の犬ブラウン。
はじめは「犬さえ飼えれば」と思っていたベンが
夢と現実のギャップに悩み、葛藤し、成長していくストーリー。
ラスト、理想と現実の意味を知ったベンの言葉が泣ける。
「もうおそいよ、ブラウン。さあ家へ帰ろう。」
読む人によって、いろんな意味を持つ本だと思います。
重たいテーマやけどイギリスの自然の美しさやユーモアも織り込まれていて大好きな1冊。
犬好きのおとなにもおすすめの児童書です。
あたしのテキトーな解説では泣けないと思うので、ぜひ手にとってみてくださいね!
まぼろしの小さい犬
フィリッパ・ピアス作
猪熊洋子訳
岩波書店
クリックするとアマゾンに飛びますが、図書館でも借りられるよ、たぶん。
↓
うちの「現実の大きい犬」
![2012062007170000.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/41/f68368d54a5217aa99e1f0ba97fe1b07.jpg)
朝のお散歩中に雨が降ってきたので
♪頭に葉っぱをのせました~♪
次の台風はどうなんでしょう(T_T
どうぞ被害がありませんように。
予告どおり!たまには本のお話を。
カテゴリー作ったのに一度も使ってないし(^皿^
「まぼろしの小さい犬」
犬と暮らし始めて、こんなはずじゃなかった!と思う時にいつも思い出す1冊。
以下あらすじ ネタバレあり(笑)
少年ベンは、誕生日に犬をプレゼントしてくれると言ったおじいさんの言葉を信じて楽しみにしていました。
でも、誕生日に届いたのは、毛糸で刺繍されたアンティークの犬の絵。
おじいさんは本当は犬を贈りたかったのだけれど、おばあさんに反対されて贈れなかったのです。
それに、もしプレゼントしてもらってもロンドンのアパートに住むベンの家には、
犬を飼える庭も、散歩させる公園もありません。
犬の絵に添えられたおじいさんのたどたどしい手紙「犬のことほんとにごめよ」
を読んでベンにもおじいさんの気持ちがわかります。
それでもどうしても犬が欲しいベン。
やがて、ベンが目をつぶると、刺繍の犬チキチトが現れるようになるのです。
空想の犬、チワワのチキチトは、ベンにとっては理想の勇敢で賢い犬です。
その後、ベン一家は郊外に引っ越し、ついに本物の子犬を飼うことになるのですが、
本物の子犬は理想の犬チキチトとは大違いでした。
ちっとも勇敢じゃなく、小さくもなく、ぶるぶる震える平凡で臆病な茶色い子犬ブラウン。
ベンは、せっかく子犬が手に入ったのに嬉しくありません。子犬に嫌気がさしてつらくあたり、
ついに、散歩に行った公園で子犬をほったらかしにしてしまいます。
ベンの元を去っていこうとする子犬・・・
そして
「そのときとつぜん、ベンは、はっきりとあることをさとった。それは、手に入れることのできないものは、どんなにほしがってもむりなのだ、ということだった。ましてや、手にとどくものを手にしないなら、それこそなにも手にいれることはできないということに・・・・・抱いて運んでやったとき、自分の体にあずけられた犬の暖かさ、呼吸するときのからだの動き、くすぐったい巻き毛・・・・・・」
見かけも性格も大きさも自分の思い通りに作り上げられる空想の犬チキチトと
体温も重みも息遣いもある現実の犬ブラウン。
はじめは「犬さえ飼えれば」と思っていたベンが
夢と現実のギャップに悩み、葛藤し、成長していくストーリー。
ラスト、理想と現実の意味を知ったベンの言葉が泣ける。
「もうおそいよ、ブラウン。さあ家へ帰ろう。」
読む人によって、いろんな意味を持つ本だと思います。
重たいテーマやけどイギリスの自然の美しさやユーモアも織り込まれていて大好きな1冊。
犬好きのおとなにもおすすめの児童書です。
あたしのテキトーな解説では泣けないと思うので、ぜひ手にとってみてくださいね!
まぼろしの小さい犬
フィリッパ・ピアス作
猪熊洋子訳
岩波書店
クリックするとアマゾンに飛びますが、図書館でも借りられるよ、たぶん。
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うちの「現実の大きい犬」
![2012062007170000.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/41/f68368d54a5217aa99e1f0ba97fe1b07.jpg)
朝のお散歩中に雨が降ってきたので
♪頭に葉っぱをのせました~♪