一錦金鋒の読書防備録と生活奮闘記

読んだ本の紹介、感想。たまに日常に起こったことの記録

新庄剛志著 わいたこら

2019-05-26 14:53:31 | 書籍
本を読む目的
プロ野球を引退した新庄剛志氏が、なぜ今になって著書を出版したのか気になった


質問1
野球に詳しくない人間でも知っている新庄剛志
引退してたのはかなり前。今になり、何を語りたいのか?

答え
1.
何と、あれだけ高級車に乗り、ブランド物で身を包んでいた派手な男が、20億円ものお金を騙し取られていた事実が最初に書かれていた。これを語りたいのだとすぐ分かった。

2.
お金を稼いでいた時期と、騙し取られてからの生活がかなりのギャップのようだ。
セレブ生活と貧乏生活を両方経験した人だからこそわかることが書いてあった。

3.
現役時代の新庄剛志氏は、スーパーでの買い出しやATMでの引き落としをしたことが無かったそうな。
この話は盛ってるなと分かった(笑)

4.
騙された時点で「大事なことを人に任せるのはやめよう」と思ったそうな。
それはそうだ。20億円のはずが、8000万円しか戻ってこなかったという…。
元金の4%に過ぎない。

5.
騙した人を「Aさん」と言っているが

僕の胸の中には
Aさんに対する感謝の気持ちが残っている。
僕はAさんのおかげで頑張れた。
お金を使い込まれたからといって、
その事実まで消えてしまうわけじゃない。

その一方で、許すつもりもないと、本音もちゃんと語っていた。

6.
「野球マジバイト」とテレビで発言して賛否が分かれた。
しかし「新庄が言うとイヤミに聞こえない」と言われることが多いようだ。
たしかに嫌味のない発言をすると感じたことがある。

7.
22時間悩みに悩んで答えを出した
やっぱりアメリカだ
ニューヨークだ
ギラギラした目でプレーするんだ

8.
日本の恥、と言われて燃えた!

※イチローですら通用するかわからない世界に新庄が飛び込んだ時に言われたことだそうな…。
たしかに無謀と思われることをすると、数年後には「あの人は今」なんて言われる
そうならなかったのは立派だと思う。

9.
人生には絶対に逃しちゃいけないチャンスがある
※大切な言葉である。

10.
命をかけて、ギリギリのプレーをして2200万円を手に入れる一方で、ただポーズを取るだけで8000万円が入ってくる…。

※お金の大切さと儚さ、そして人の価値を表すエピソードだと思う。
彼にはそれだけの価値があったと言うことと思う。

11.
メジャー時代、不振に陥ったとき「プレッシャーに耐え切れない。休ませてほしい」と訴えたことがあったそう。
※明るいイメージがあったが、そんな人でも耐えきれないプレッシャーとはどのくらい大きなものなのか想像がつかない。

12.
実は彼は、文字を読むのに難がある体質らしい。
その分、凄い感性が発達したのか?
だから自分の得意なものに目を向けたのだという。



質問2
人生を超ポジティブに生きるとあるが、どんな考えの下で何をしているのか?

答え
1.
野球選手として派手な生活を送っていたのが人生のエピソード1
金銭トラブルの時期がエピソード2

2.
今の新庄剛志さんはエピソード3を生きているそうな…。
普通なら、人から騙された時点で諦めてしまう気がするが、凄い人だと思う。

3.
計算しまくってから、今思いついたように鮮やかにやってみせる。それが新庄流だ。

4.
成功できるかどうかを分ける決定的なもの。
自分が得意なことは何か?
自分が人より優れていることは何か?

5.
成功するためには「運」が必要だ
確かに彼は「持っている」人間だと思う。
※彼にあやかれば自分も少しは運に恵まれるかな?

苦しそうにやっている奴には運は来ない。
楽しんでるやつに運は来る。

強運の持ち主になりたかったら、絶対に楽しんだほうが良い。

6.
大事なのは過去ではなく未来
※これが出来ないのが私。どうしても過去にこだわってしまう。トラウマも多い。
やはりそれではだめなのだと、また教わった気がする。

7.
一寸先は闇じゃない
一寸先は光と思ったほうが良い
※シンプルだが素晴らしい言葉。


質問3
今は引退してどんな生活を送っているのか?

答え
1.
僕は、
「倒れてもまた走り出せばいい」と
自分に言い聞かせるために
モトクロスをやっていたような気もする。

2.
「マックでシェイクを飲んでいるときに幸せを感じる」
有名人は当たり前のことができないから、バリ島に移住してそれが出来るようになったのが楽しいらしい。



感想
前向きになれる、信じる価値のあることが多々書いてある本であった。
所々に「これが通用するのはこの人だけだ」と思わせることもあったが、全体的にはポジティブになれることがまとまっている本ではないかと感じる