つい先日の研修の際に、話が飛び火して(笑)
「原子力発電を増やす事は、本当に正しいのか」の議論になっちゃいました・・
そんな受講生たちの話を聞きながら、なにか問題点が違っているなぁ・・って
感じたので、ちょっとだけ(笑)書きますね。
(独り言です・・ 控えめに書きます(笑) また、攻撃されたら嫌だもん♪)
<賛成論>
・原子力発電は排出CO2の削減になり、地球に優しい!
・石油エネルギーは有限であるので、代替エネルギーとして核の平和利用は有益。
・世界的エネルギー資源獲得競争の激化でエネルギー安全保障の観点に立った戦略
つまり
「地球環境の保全とエネルギー資源問題を同時に満たすためには、
原子力発電を利用することが最も現実的な方策だろう」
という意見です。
まぁ・・
新聞やTVニュースを見ていたら、そのように思うのでしょう・・
それに対し
<反対論>
・事故が怖いよね・・ チェルノブイリとか・・大惨事になる。
・最近地震が多いから、直下型が来たら原子炉は大丈夫なのかな?
・廃棄ウランなどの処理経費まで考えたら、割高になるのでは
という内容かぁ・・
つまり、安全性やコスト面での回避策が十分であると判断されたら・・
「反対ではなく、賛成する・・って事ですね?」
って聞くと・・ 有効な返答は出て来ませんでした・・
これが、「なにか問題点が違っているなぁ・・」 って感じた所なのです。
というか、私の視点が違っているのかもね(笑)
・・・
私は理科系(工学系の化学専攻でした)の人間です。
そんな関係から、ほんの少し「核反応」については理解できている・・と思っています(笑)
難しい話は嫌だから・・ って言わないで!
ちょっとだけでも、読んでみてください・・(できるだけ解りやすく書いてみます)
原子炉発電の燃料はウランですね。
地球にある天然ウランは「ウラン238」が「99.3%」「ウラン235」が「0.7%」という割合
になっている事が知られています。
多く存在する「ウラン238」は、それ自体では核分裂を起こす事が難しい物質ですが、
希少価値の「ウラン235」は非常に核分裂を起こしやすく、この「ウラン235」の核分裂を
利用して原子力発電が行われているのです。
つまり、天然のウランの中の「ウラン235」濃度を上げることで、原子力発電の燃料にする
事ができるのです。 この濃度を上げたウランを「濃縮ウラン」と呼んでいます。
(4%程度で軽水炉の燃料です・・ ウラン型の原子爆弾には90%の濃縮が必要です)
この濃縮ウランを作ると、副産物として低レベルの放射性廃棄物が排出されます・・
これが「劣化ウラン」というもので、ほとんどが「ウラン238」というわけです。
10トンの「濃縮ウラン」を作る為に、55トン(5倍以上)もの「劣化ウラン」が誕生します
(この10トンでも、100万キロワットの電力を発電すると、たった4ヶ月で終わっちゃいます
更に、燃料カスもウラン238であることは理解できますよね)
この大量に排出される「劣化ウラン」の廃棄は、どのようにしているのでしょう?
劣化ウランの放射能半減期は45億年ですよ・・
(地震予知で使用されるラドンは半減期が2~3日です)
廃棄する場所なんて地球上の何処にもないのです!
(漏れないよう容器に入れて地中に埋める?)
・・・
ここで、ご記憶にもあると思いますが、「劣化ウラン弾」という兵器がありますよね・・
ある資料では、湾岸戦争で300トン、アフガニスタンで1000トン、イラク戦争で2000トン
もの劣化ウラン弾を使用したと記されています。
ウランは比重が大きいので戦車などの装甲を軽く通過し、更に衝突時のエネルギーで
高温となって自然発火し高熱を発し爆発します・・
(その際に燃えたウラン238は八酸化三ウラン(ウラン308)になり空気中に散らばります・・)
皆さんは劣化ウラン弾って、大きな砲弾(120ミリ戦車砲など)だと思われていると
思いますが、実は、AV8Bハリアー攻撃機が沖縄の鳥島に誤射した25ミリ機関砲や、
A10対地攻撃機の標準の30ミリ機関砲(日本国内にも保管されているとか・・)、
そして巡洋艦などの対艦ミサイル迎撃バルカンの「ファランクス」20ミリ機関砲も
全て、劣化ウラン弾が用意されているのです・・
バルカン砲なんて、1秒間に何百発も発射されちゃうって事で・・
クリーンエネルギーと呼ばれる、原子力発電の燃料を製造する際に発生した、大量の
ゴミ(産業廃棄物)である、劣化ウラン・・ そんな、邪魔者でもある劣化ウランを
弾丸にすると、軍事産業にとっては原料は無料の非常に威力のある兵器に変身しちゃいます。
イスラエル、サウジアラビア、トルコ、クウェート・・ そして台湾や韓国も・・
こぞって、この兵器を購入しちゃいました・・
発電を行う事業と 燃料を作る事業は 別なんです・・
これって、なんかひどくないですか?
自然ってのは、非常に良く出来ていて、天然に地球上に存在するウランの放射能は、
植物は吸収しませんが、人工的に生成されたウランの放射能は植物が吸収しちゃいます
その植物を食べると、その動物は被爆するのですね・・
被爆の大きさは距離に反比例しますよね・・ 1メートル離れた所にあるウランからの
被爆量と体内に食物として食べてしまい、細胞との距離が接触した状態での被爆量は・・
後者の方が、断然多いことを想像することはたやすい事だとおもいます・・
現実に、世界中にこの人工的な放射能が撒き散らされていますよね
(日本だって沖縄の鳥島で25ミリ砲弾がばら撒かれています!)
原子力発電がなかったら、劣化ウラン弾なんて武器は無かったはず・・
そんな副産物を作る原子力発電が、どうして「クリーンエネルギー」になるのでしょうか?
・・・
で・・ 余談ですが・・ 地球温暖化・・ 原子力発電で排出される排水って、
基準では海温の+7度以下・・と設定されているそうですが・・
この温水を、垂れ流しています・・
二酸化炭素の排出量は押さえる事ができても、結果的に地球を温めているのなら・・
これも意味が無いのでは、ないでしょうか?
↓↓ 最近夏バテです ↓↓ ポチっと1発、元気をください♪ (^O^)/
Copyright ichigowasabi
「原子力発電を増やす事は、本当に正しいのか」の議論になっちゃいました・・
そんな受講生たちの話を聞きながら、なにか問題点が違っているなぁ・・って
感じたので、ちょっとだけ(笑)書きますね。
(独り言です・・ 控えめに書きます(笑) また、攻撃されたら嫌だもん♪)
<賛成論>
・原子力発電は排出CO2の削減になり、地球に優しい!
・石油エネルギーは有限であるので、代替エネルギーとして核の平和利用は有益。
・世界的エネルギー資源獲得競争の激化でエネルギー安全保障の観点に立った戦略
つまり
「地球環境の保全とエネルギー資源問題を同時に満たすためには、
原子力発電を利用することが最も現実的な方策だろう」
という意見です。
まぁ・・
新聞やTVニュースを見ていたら、そのように思うのでしょう・・
それに対し
<反対論>
・事故が怖いよね・・ チェルノブイリとか・・大惨事になる。
・最近地震が多いから、直下型が来たら原子炉は大丈夫なのかな?
・廃棄ウランなどの処理経費まで考えたら、割高になるのでは
という内容かぁ・・
つまり、安全性やコスト面での回避策が十分であると判断されたら・・
「反対ではなく、賛成する・・って事ですね?」
って聞くと・・ 有効な返答は出て来ませんでした・・
これが、「なにか問題点が違っているなぁ・・」 って感じた所なのです。
というか、私の視点が違っているのかもね(笑)
・・・
私は理科系(工学系の化学専攻でした)の人間です。
そんな関係から、ほんの少し「核反応」については理解できている・・と思っています(笑)
難しい話は嫌だから・・ って言わないで!
ちょっとだけでも、読んでみてください・・(できるだけ解りやすく書いてみます)
原子炉発電の燃料はウランですね。
地球にある天然ウランは「ウラン238」が「99.3%」「ウラン235」が「0.7%」という割合
になっている事が知られています。
多く存在する「ウラン238」は、それ自体では核分裂を起こす事が難しい物質ですが、
希少価値の「ウラン235」は非常に核分裂を起こしやすく、この「ウラン235」の核分裂を
利用して原子力発電が行われているのです。
つまり、天然のウランの中の「ウラン235」濃度を上げることで、原子力発電の燃料にする
事ができるのです。 この濃度を上げたウランを「濃縮ウラン」と呼んでいます。
(4%程度で軽水炉の燃料です・・ ウラン型の原子爆弾には90%の濃縮が必要です)
この濃縮ウランを作ると、副産物として低レベルの放射性廃棄物が排出されます・・
これが「劣化ウラン」というもので、ほとんどが「ウラン238」というわけです。
10トンの「濃縮ウラン」を作る為に、55トン(5倍以上)もの「劣化ウラン」が誕生します
(この10トンでも、100万キロワットの電力を発電すると、たった4ヶ月で終わっちゃいます
更に、燃料カスもウラン238であることは理解できますよね)
この大量に排出される「劣化ウラン」の廃棄は、どのようにしているのでしょう?
劣化ウランの放射能半減期は45億年ですよ・・
(地震予知で使用されるラドンは半減期が2~3日です)
廃棄する場所なんて地球上の何処にもないのです!
(漏れないよう容器に入れて地中に埋める?)
・・・
ここで、ご記憶にもあると思いますが、「劣化ウラン弾」という兵器がありますよね・・
ある資料では、湾岸戦争で300トン、アフガニスタンで1000トン、イラク戦争で2000トン
もの劣化ウラン弾を使用したと記されています。
ウランは比重が大きいので戦車などの装甲を軽く通過し、更に衝突時のエネルギーで
高温となって自然発火し高熱を発し爆発します・・
(その際に燃えたウラン238は八酸化三ウラン(ウラン308)になり空気中に散らばります・・)
皆さんは劣化ウラン弾って、大きな砲弾(120ミリ戦車砲など)だと思われていると
思いますが、実は、AV8Bハリアー攻撃機が沖縄の鳥島に誤射した25ミリ機関砲や、
A10対地攻撃機の標準の30ミリ機関砲(日本国内にも保管されているとか・・)、
そして巡洋艦などの対艦ミサイル迎撃バルカンの「ファランクス」20ミリ機関砲も
全て、劣化ウラン弾が用意されているのです・・
バルカン砲なんて、1秒間に何百発も発射されちゃうって事で・・
クリーンエネルギーと呼ばれる、原子力発電の燃料を製造する際に発生した、大量の
ゴミ(産業廃棄物)である、劣化ウラン・・ そんな、邪魔者でもある劣化ウランを
弾丸にすると、軍事産業にとっては原料は無料の非常に威力のある兵器に変身しちゃいます。
イスラエル、サウジアラビア、トルコ、クウェート・・ そして台湾や韓国も・・
こぞって、この兵器を購入しちゃいました・・
発電を行う事業と 燃料を作る事業は 別なんです・・
これって、なんかひどくないですか?
自然ってのは、非常に良く出来ていて、天然に地球上に存在するウランの放射能は、
植物は吸収しませんが、人工的に生成されたウランの放射能は植物が吸収しちゃいます
その植物を食べると、その動物は被爆するのですね・・
被爆の大きさは距離に反比例しますよね・・ 1メートル離れた所にあるウランからの
被爆量と体内に食物として食べてしまい、細胞との距離が接触した状態での被爆量は・・
後者の方が、断然多いことを想像することはたやすい事だとおもいます・・
現実に、世界中にこの人工的な放射能が撒き散らされていますよね
(日本だって沖縄の鳥島で25ミリ砲弾がばら撒かれています!)
原子力発電がなかったら、劣化ウラン弾なんて武器は無かったはず・・
そんな副産物を作る原子力発電が、どうして「クリーンエネルギー」になるのでしょうか?
・・・
で・・ 余談ですが・・ 地球温暖化・・ 原子力発電で排出される排水って、
基準では海温の+7度以下・・と設定されているそうですが・・
この温水を、垂れ流しています・・
二酸化炭素の排出量は押さえる事ができても、結果的に地球を温めているのなら・・
これも意味が無いのでは、ないでしょうか?
↓↓ 最近夏バテです ↓↓ ポチっと1発、元気をください♪ (^O^)/
Copyright ichigowasabi
原発がクリーンか否かに拘らず、化石燃料による発電にはおのずと限界があります。
他方、自然相手の太陽熱や風力・波力等はまだまだ実用化には時間がかかるでしょう。
その間のつなぎとして原子力発電は必要不可欠ではないでしょうか。
確かに低レベル廃棄物の問題はありますが、それは安定的に電気を供給するためのいわば必要悪。
化石燃料の枯渇と違い人間の手で解決することが出来る問題です。
原発反対のみなさん、あなたの家の電気が消えたらどうしますか?
聞いてみたいです。
かなり厳しい目を向けられそうです。みんなの地球とはいえ、限られた資源を相互に有効活用にはどうすべきか。
本当に必要な範囲のエネルギーは何かですね。
軍事用も効率、発電用も効率重視ということですが、真実を知った上で「それでも必要ですか?」「本当に必要なものを3つあげてください」など。、考え方を整理してみる必要があるかもしれませんね。
いいお話でした。
完全に見透かされていますね。(笑)
で・・ 「毒」専攻だったのですか? (すごい!)
>ウランの毒性に関してここに書いたら一日かかっても書き切れませんので後日に譲りましょう。
>原発がクリーンか否かに拘らず、化石燃料による発電にはおのずと限界があります。
その通りですね。化石燃料には限界があります。
ただ、まだまだ沢山の燃料が海底に眠っているのですが・・(メタンですね♪)
こいつは、地球が「もうダメだ!」って感じ、火星に変身?する時に必要な爆弾でもあるので・・
(爆弾を除去しないと、地球は火星化する・・という話もあるけど・・
まぁ、海水温度が上昇し、海底のメタンガスが空気中に漏れ出したら、もう手遅れですが・・)
>他方、自然相手の太陽熱や風力・波力等はまだまだ実用化には時間がかかるでしょう。
この件については、政府を非難するようなコメントになりますので、
そのようにしておきます(笑)。 が・・ 本来であれば、日本は世界有数の太陽エネルギー
先進国になっていたはずなのですが・・
>その間のつなぎとして原子力発電は必要不可欠ではないでしょうか。
ここですねポイントは!・・ 実は、おっしゃる通りなのです!。
ですから、本文には あえて「反対」の文字を書かず、読んでいただいた方が
どのように感じられるか・・ という文章にしてみました・・
>確かに低レベル廃棄物の問題はありますが、それは安定的に電気を供給するためのいわば必要悪。
>化石燃料の枯渇と違い人間の手で解決することが出来る問題です。
さて・・ 人間の手で解決できるのでしょうか?
この話を、こちらの方向に持っていくと「ベクテル社」などの問題に話が展開し、
また政策批判的な文章にもなるので、政治関連からできるだけ離れた劣化ウラン側に話題を外し
文章を書いてみました・・(本当はもっと過激な文章だったのですが、かなり控えています)
ということで・・
45億年もの半減期を持つ、毒を世界中にばら撒いて、それを回収できない状態を
人間の力で修復したり押さえたりすることができるのでしょうか?
という、感じの文章にした・・ という事なんですね(弱いかな、中途半端だったかも(笑))
>原発反対のみなさん、あなたの家の電気が消えたらどうしますか?
>聞いてみたいです。
電気が消えても、仕方が無い! って考える世の中にならないかなぁ・・
確かに、電気がなくなっちゃったら大変ですよ! そんな事は理解していますが・・
無い物(少ない物)! って考えたら もっと大事に使うし、
もっとエネルギーに対して、真剣に考えるのではないのかなぁ・・ って事で・・
で・・ さやかさんだから、解ってもらえると思って・・
ちょっとだけ追加で書きますね!
日本には現在50数個の原子炉があります。これらを、稼動させるには7万人の労働力が
必要となっています。しかし、その9割は「日雇い労働者」であり、その中には、
通常の1万倍以上の放射能を浴びる仕事も含まれます。
その、日雇い労働者達が、何人癌になり、死んでいっているか・・ ご存知でしょうか?
このような事が、30年もの間、繰り返されています・・
これって一種の犯罪じゃないかな・・ そんな人たちの「命」で電気が出来ている・・
というか、
「人の命を削るしか、電気を作れない「原子力発電所」って、本当に必要?」
って、事なんです。
>地球に優しくなら、極論は人間が多いのではといわれそうです。
人口増加と食糧難・・ 水不足と温暖化(砂漠化)・・ 地球って凄いですね・・
そんな、優しい地球に甘え、人類は好き勝手しているのでは・・ ですね。
>居住地の様相を大きく自然災害より変容し、地球資源を自己の種族のためだけに使う。。。
>かなり厳しい目を向けられそうです。みんなの地球とはいえ、限られた資源を相互に有効活用にはどうすべきか。
>本当に必要な範囲のエネルギーは何かですね。
人のエゴというか、ひょっとしたら、資本主義(消費主義かな?)の限界
かもしれません。
また、上記「さやか姫」宛のコメントも読んでみて下さい。
この問題は、もっと深い部分の問題も含んでいます。
>軍事用も効率、発電用も効率重視ということですが、真実を知った上で「それでも必要ですか?」
>「本当に必要なものを3つあげてください」など。、考え方を整理してみる必要があるかもしれませんね。
良い基準ですね♪ 「本当に必要なものを3つ!」かぁ!!
えっとぉ・・ ガンダムとマクロスと (゜_。)\(--;バキ
いや・・ 良い整理法を教えて頂きました。 ありがとうございます!
>いいお話でした。
ありがとうございま~す。 (^O^)
>ガンダムの動力(笑)
ガンダムの動力は「核融合炉」で~す!
原子力発電用の原子炉は「核分裂」で「核融合」では無いのです。
というか、ミノフスキー粒子が発見されなければ
「核融合炉」も実現できず、ザクなども無く、 シャアやアムロの(゜_。)\(--;バキ
うっ・・ 早く小説の続きを書きなさい! って事ですねσ(^^)
φ(..) カキカキ