国会図書館の本を読みやすく

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愛の力(アンヌ・ド・ギニエの伝)第四章 六、子供の霊魂の中に匂うキリストの薫り 

2019-11-04 20:31:33 | キリスト教
 六、子供の霊魂の中に匂うキリストの薫り
 
 斯くして愛徳は拡張して行った。特に選択されたこの子供に於いて、聖フランシスコ・サレジオに就いて書かれた如く、「神は至聖なる彼女の霊魂の頂点まで信仰の単純な真理の道と、その結構さを見る事の出来る時に、明らかな光を注ぎ掛けられた。それが熱情を増し、入神状態になり、聖旨に歓喜する因となった。」なぜならば彼女は、「心に照らされた目。」に依って歓喜したからで、聖パウロはそれを「救い主の輝かしき美」と言っている。祈りによって彼女の霊魂は、至愛の君と、甘味なる一致を楽しみ、遂にはささやかな出来事の中にも、神の他には何も認めぬように、非常に生き生きとした信仰を持つに至った。
 「神様がいらっしゃて下さるのに、どうして辛いことがありましょう。」「神様が思し召し給うがゆえに。」「御光栄の為に。」「善きイエズスを深く愛し奉らんがため、愛の為に全てを!」「善きイエズスにすべてを捧ぐべきである。」「幼きイエズスが御満足し給うがために。」等とは、常に彼女が口にしていた言葉である。「『大事な大事なママ、その事でお悲しみにならない様にね。何故って神様が、そうなる様お許しになったのですから、きっとそれは私どもの為に善い事でございましょう。』と、私の苦しみを見て、幾度慰めてくれたか分からない。」と母が書いている。彼女の心の平和は神に基づき、その一生のあらゆる挙動は聖霊に導かれた。彼女は優雅な生まれつきから、全ての務めをしっかり具合良く易々果たし、笑いにも、戯れにも、天真爛漫な子供らしさにも、快い細やかな情にも、それが表れていた。至善の天主は、彼女に完全な愛徳を与え給い、その愛徳は全ての徳を従えて、彼女の霊に来たり住んだ。諸徳はそれぞれ適当に、機会ある毎に、愛に促されて働いた。結局愛によって全ての動作が行われ、少しも不自然な所なく、子供らしさを失わず、完徳に進み、愛徳に長じ、聖霊の指導に全く任されていたのである。アンヌは愛を以って愛に応じ、超自然化した彼女の霊魂は、決して蜻蛉のごとき儚い一時的の物事と、永遠不朽の事柄とを見迷う事はなかった。早くより地上の虚しさから超越して、高いところに目を付けていた。神に全てを捧げた彼女の心には、何事も聖旨に叶うようにという心遣いしかなかった。
 アンヌを最もよく知っている聴罪司祭の、この天使的完徳についての左の一証言が、アンヌの一生を総括して説明している。「聖霊はこの小さい霊魂に在っては、思いのままに為し得給うた。」と。
 愛徳の中に子の霊魂は伸び拡がり、その徳を他人にも分け与えたいものであると望んだ。罪人の改心に対して抱いていた、燃ゆる熱情から捧げた愛の行いによって、また彼女の身近く住んだ幸運者は、いつも細やかな愛情に潤され、篤い待遇を受けた。(六、子供の霊魂の中に匂うキリストの薫り 終わり)

読んでくださってありがとうございます。yui

国会図書館の本がほとんどそのまま通販で

2019-10-18 05:34:38 | キリスト教
このブログの目的は、以前にお話しさせて頂いた通りです。

「ベツレヘムからカルワリオへ」は、58 最後の晩餐まで進みました。
71 御昇天 まで もう少しです。

この本のテキスト化終わりましたら、と考えていて、次回の本の選択をいましています。

もし、リクエストなんかあったら、コメント戴けたらうれしいです。


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実は、国会図書館のデジタルライブラリーの画像をほとんどそのまま本として
通販大手サイトで有料で販売されているのを見てしまいました。
他にもあるかもしれません。


私は、自分の霊魂の糧のため、自分の過去の償いのためにも
また、一人でも読んで頂ける方がいらっしゃればその方のためにも、
もちろん、神様の御為にも、少しでもこれを続けていこうと思います。

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有料化されているのは、気にしないで、自分の選んだ本の
テキスト化をしようかなって、思っています。

有料化されているから、有料化されていないから、というのは気にしないで
その時、私が、この本してみたいって思った本をテキスト化するって意味です。


読んでくださってありがとうございます。yui













日本語は難しい。

2019-10-05 11:45:11 | キリスト教
日本人ですけど、日本語は難しいと思ってしまう時が多いです。
日本人の私がこう思うのですから、洋書を日本語に訳して出版するのは大変なのでしょう。

同じ本で複数の日本語訳がある本は、混乱してしまうかもしれません。
訳を比べているサイトがあります。

ケルビムの翼

聖グリニョンド・モンフォール著『聖母マリアへのまことの信心』という本です。
このサイトでは、2冊の比較ですけど。

訳者がいま御存命なのか、引継ぎ等はどうなっているのか?
出版社が、どうなっているのか? 引継ぎ等はどうなっているのか?
それらで著作権は決まってくるようです。

実はこの本は、更に別の翻訳本がありました。
尾方寿恵さま(1919年生まれのようです。)の翻訳です。ドン・ボスコ社 
出版社はあるので、出版社が放棄しない限り、著作権はこの本はまだあると考えてよいのでしょうか。

3冊もあると、どれを買ってよいのかも分からなくなってしまいますね。

実際は、今日時点で、新品の本の入手は難しいみたいです。
中古の本が安く手に入ればよいのですけど。

ときどき、販売時の10倍以上の価格で中古でキリスト教の本が売られているのを見ると
悲しくて涙が出てしまいます。



『イミタチオ・クリスチ』も本がたくさんあって大変です。


『イミタチオ・マリエ』は、訳が新旧あります。
(新しいほうしか読んでいません。)


本は、安くいつまでも販売して頂きたいのですけど、いまのご時世では難しいかもしれませんね。


今回、テキスト化させて頂いている本も、表記ゆれがあったり、
聖をつけるべきか、様をつけるべきか、等々…
本当に迷ってしまいますが、オリジナルの訳をあまり弄らないようにしています。

ご了承をお願いいたします。

お忙しい中を、ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。 yui





なぜ?国会図書館の本のテキスト化なのでしょうか

2019-10-03 22:18:31 | キリスト教
こんにちは。
なぜ?国会図書館の本のテキスト化なのでしょうか。

著作権に配慮してです。
私の心の糧となり、
もし他の方で読んでくださる方の糧となれば嬉しい限りです。

出版事情は悪くなる一方で、増税とかで家計は厳しくなる一方です。
お友達とこういう会話をしました。
「なぜ日本では、キリスト教の本って高いの?
 外国だとほとんど無料じゃないの?」
「信者さんが少ないからでしょう」

図書館から本を借りて読んでいます。


絶版本でも著作権の切れていない本をアップする勇気は、いまの私にはありません。
著作権所有者から許可が得られれば良いのでしょうけど…。

私なりの解決策として、
国会図書館の本のなかで著作権が切れてデジタル化された本の
テキスト化を細々として、ブログに公開することを始めました。

古い活字を使っている
スキャンされた時に、本が黄ばんでいてコントラストが良くない
細かい字がある
等々で、読みづらいのでテキスト化することにより
読みやすくということです。

私はパソコンを、善に、神様に奉仕するように使ってきませんでした。

償いとして、善に少しでも使うように、神様がお望みのように感じました。

忙しいので、遅々として進みませんが、よろしくお願いいたします。


お忙しい中を、ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。 yui