ドラマネ倶楽部の理念は、「一緒にやれば、もっとできる!」 

AIはツールに過ぎない

今日のマネジメントは、IT革命によって、かえって必要な情報を持てなくなった。

手にするデーターは増えたが、ほとんどが組織内部についてのものである。

組織にとって最も重要な変化とは、今日の情報システムでは把握できない外の世界の変化である。

外の世界についての情報は、ほとんどの場合、コンピュータを利用できる性格のものではない。

分類もされなければ定量化もされない。

実はこのことが、IT関係者やそのユーザーたるマネジメント(経営者)が、外の世界についての情報を例示にすぎないとして軽視する原因とさえなっている。

しかし、これまで経験した世界が永遠に続くと錯覚しているマネジメント(経営者)があまりに多い。

ところがこの外の世界の情報が、ついにインターネットで手に入るようになった。

ようやくマネジメント(経営者)は、外の世界についての情報システムをつくるための一歩を踏み出すことができるようになった。

すなわち、いかなる情報が必要かを考えることができるようになった。

:「経営の真髄 p106」

 

これにAIが絡んでくると、まさに外の世界についての情報を有効利用できるようになる。

いかにAIが正しい判断を下したとしても、人がその通りに行動できるかどうかが問われる。

AIの導入により、人類はますます二極化する可能性がある。

AIが断絶の時代を越えて社会を大きく変えるとすると、AIが正統性を確立する時期が2030年までになる。

2030年までにAIが正統性を確立して、断絶の時代が終わり、ネクスト・ソサエティに突入するのか?

ただし、AIは情報を提供するだけであり、AIがマネジメントを実践できるとは思えない。

情報が正しいからといって、人は情報通りに動くとは限らない。

より正確にいうと、AIを活用できる人や組織が正統性を確立してリーダーとしてマネジメントを実践することによって、ネクスト・ソサエティを牽引する時代になるのだろう。

そして、人間力(ジンカンリョク)を機能させることである。

人間力(ジンカンリョク)が機能するとは関係者がマインドフルネス状態になることに近い。

AIはマネジメントフルネス状態かどうかを測定することは可能にできても、マネジメントフルネス状態にできるのは人である。

人間力(ジンカンリョク)を機能させるのは人であり、AIはサポートツールに過ぎない。

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