われわれは2030年の社会が、今日の社会とは大きく異なり、しかも今日のベストセラー作家たる未来学者が予測するいかなるものとも似ても似つかないものになることを予感している。
ネクスト・ソサエティをネクスト・ソサエティたらしめるものは、これまでの歴史が常にそうであったように、新たな制度、新たな理念、新たなイデオロギー、そして新たな問題である。
:「経営の真髄 p110」
ドラッカーは人類の歴史と現実を観察することで、コロナ禍が起こることやAI時代が来ることを何となく感じていた。そして、この文章が確実に現実のものとなりそうである。
最初にこのことを述べたのが1969年に書いた「断絶の時代」だったのではないかと思う。
いよいよマネジメントがリベラルアーツとなる時代が来る。
「変化はコントロールできない。
できるのは、変化の先頭に立つことだけである。」
マネジメントをリベラルアーツにするのはドラッカリアンの使命である。
あらたな理念とは、成果をあげるには仕組みを構築して実行・管理することであり、サスティナブルに人間力(ジンカンリョク)を機能させることである。
正統性を確立し、仕事の論理に基づいて労働の力学が運用されることである。