6歳児がバス停表示ミス次々発見 バス会社が感謝状 「好きなこと頑張れば特別なことが」
北九州市内を走る西鉄バス(本社・小倉北区)の停留所の表示ミスを指摘して次々修正させる幼稚園児がいる。同区の安元誠志郎ちゃん(6)。17日には同社から感謝状が贈られ「好きなことを頑張れば特別なことが起こる」と笑顔を見せた。
誠志郎ちゃんは今年2月ごろからバス停の誤表示を見つけるようになった。父隆治さん(41)を通じて同社に伝え、表示ミスを修正させた。同社が今年度、市内で把握した表示ミス8件のうち7件が誠志郎ちゃんの指摘だ。
誠志郎ちゃんは言葉が話せない頃から自宅前を通るバスや地図に興味を示した。2年前に隆治さんが西鉄バスの市内路線図を与えると、読めない地名を両親に教わりながら見入ったり、洗面器をハンドル代わりにして運転手になりきってシミュレーションしたりして夢中になった。
文字を覚えると模造紙に路線図や運行表を書き写したり、乗り換え図を書き込んだりして路線図を覚えた。そして毎週末には「西鉄バスの旅」と称して両親と路線図にある停留所の風景を見に行くほどのバスマニアだ。
17日には同社の森永豪・営業課長ら3人が隆治さんの職場にいる誠志郎ちゃんを訪問。森永課長は誠志郎ちゃんに感謝状を手渡し「これからも西鉄バスのファンでいてください。将来はバスの運転手になって」と語りかけ、表示ミスが無いようにすると約束した。
しかし、さすがの誠志郎ちゃん。すかさず今月上旬に見つけた小倉南区の「湯川新町三丁目」の行き先表示ミスを指摘すると、再び森永課長らを驚かせた。感謝状を受け取った誠志郎ちゃんは「好きで頑張っていれば特別なことが起こることが分かってうれしい」と目を輝かせた。【宮城裕也】
何がどのように表示ミスなのか、どうしてそんなにミスがあるのか、何で今まで誰も気づかなかったのか等々分からないことが多くて何か気になる。