先進国について、おそらく世界全体についても、すでに一つのことが確実である。
それは、根本的な変化の続く時代に入ったということである。
あらゆる組織が変化のために組織されなければならない。
もはや起業家的なイノベーションをマネジメント(経営)の枠外ないしはその辺境に位置づけることは許されない。
イノベーションこそ、マネジメント(経営)の中核に位置づけなければならない。
そもそも組織の機能は起業家的たるべきものである。
それは、知識を仕事、道具、製品、プロセス、さらには知識そのものに適用することである。
したがって、イノベーションの必要性を最も強調すべきは、技術変化が劇的でない事業においてである。
技術変化が劇的でなく人目を引かない事業ほど、組織が硬直化する危険が大きい。
それだけに、意識してイノベーションに力を入れることが必要である。
:「現代の経営」
このことは個人でも同様である。
定型の業務をしている人ほど考え方が硬直化する危険が大きい。
それだけに、意識してイノベーションに力を入れることが必要である。
個人のイノベーションなくして組織はイノベーションできない。
また、組織のイノベーションは個人にイノベーションを促す。