イノベーションの能力とは、一見関係のないものを一つの全体として見る能力である。
それは、生産的な新しい全体を生み出すために必要な、小さな欠落した部分を発見し、その獲得に成功することである。
イノベーションを実現させるためには、欠けているものは何か、成果を一変させる一歩は何か、資源の能力を一変させる小さな変化は何かを問わなければならない。
ニーズを書き出すだけではニーズを満たしたことにはならない。
しかしニーズを書き出して、はじめて望む成果を得るための必要な条件を知ることができる。
そして、それらの条件を満たせるかどうかを知ることができる。
イノベーションとは、事業の潜在的な機会を発見し、未来を築くためのものである。
:「創造する経営者」
全体として見るというのはドラッカーの特徴的視点である。
全体の中に本質がある。