伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

志賀原発で制御棒脱落の臨界事故&事故隠し

2007-03-17 09:00:32 | 原発についての紹介
 制御棒脱落だなんて、安全設計の原則からすると、原理的に起こらないようになっているはずの事故がおきています。

15分間、制御不能のまま続いた臨界事故、北陸電力・志賀原発
http://www.janjan.jp/living/0703/0703161785/1.php


 加戸知事は「四国電力では起こるはずがない」と根拠のない信用をしています。
根拠がある、と言いたければ、罰則を伴わない申告奨励制度を東京電力に続いて、四国電力でも導入させてみればよいでしょう。
 あるいは加圧水型では制御棒は上から挿入しているから、沸騰水型の事故は起こらないはずだ、という程度のことだというつもりでしょうか。


 とはいえ、沸騰水型原発のこの制御棒の方向の違いという構造欠陥は、本当に深刻なもののようです。
臨界事故が沸騰水型は欠陥原発と証明 [ブログ時評77]
によると、裁判ではこのことが明らかとなっていれば敗訴、原発運転差し止めという結果ももたらす危険があったということです。

 沸騰水型原発のメーカーである東芝がなぜ加圧水型のウェスチングハウス社の原発部門を買収したのかについて、別の説明(沸騰水型が欠陥原発であり訴訟に耐えられないため)が可能になってきたようです。

 おそらく日本の原子力安全行政はこの問題に対応できないでしょうが、そのような行政は完全に信用をなくし、日本における原発推進の終焉となるという道筋が見えてきました。やーれやれ長かったことよ。

 美浜3号炉の人身事故に対して、会社側の責任を問わない甘い捜査も信用をなくしつつあります。

追記:3月31日付け愛媛新聞によると、
「国が指示した発電所不正総点検で、全電力会社12社は三十日、原子力、火力、水力合わせて311項目、臨界事故隠しや制御棒トラブルなど原子力だけでも12原発で97項目に上る報告書を国に提出した。」とのこと。

別記事には、「伊方「不正なし」」誤記などミス62件
と題して、四国電力の点検・調査結果報告書を紹介しています。
とはいうものの「調査は定検が終わった2号機で終了し、半分程度の検査項目が残っている1,3号機は次回点検で終わらせる。」としていますので、実は調査半ばで不正なし宣言を出したもののようです。

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