それは、文京区にある大塚車庫でのある光景。
車庫前に立っているおじさん(交通局職員)が通行人に対して、
挨拶をしているのです。
それもとても明るく、元気よく、にこやかに。
3年前に初めて、見て、心温まり、それ以降、毎日、
欠かさずバスの車内からその光景を見ていました。
ちょっとだけですが、心温かくなるお話。
昨年、定年退職をされるというお話を聞き、
失礼かなとも思いつつも、大塚車庫のおじさんを尋ねました。
私がお話をさせていただいた方は、Nさん。
都営バスの運転手として東京都交通局にて、長年勤務をしたNさん。
運転手を辞めたあとに、車庫で働き始めることになるも、
最初の1年くらいは公務員という意識があり、違和感があったそうで、
このままではいけない、と思い、Nさんはちょっとだけ何かを変えてみようと
思ったそうです。
何かできないかと思ったNさんはその乗客、ひいては皆さんのために
恩返し(Nさんのお言葉を引用)という思いで、挨拶をはじめたのです。
きっかけは、バスの運転手時代になかなか乗客に
挨拶をすることができなかったことがあったそうです。
しかし、Nさん最初は知らない方へ挨拶をするということで、とても勇気がいる。
また、そこでも長年、公務員であるという意識がじゃまをする。
しかし、何とか思い切って、挨拶をするうちに、通行人の学生、社会人など、
通行人との挨拶での交流が始まったそうです。
たとえば、ある小学生とは毎日、じゃんけんをして、挨拶をする。
その他にも、中学生、高校生、社会人と毎日、同じ時間に通行する
人たちと挨拶を交わす。
ただ、なかには挨拶を返してくれない人も…。
それでもNさんはめげずに、車庫の前を通る人々全員に
満面の笑みで挨拶をする。
挨拶について、Nさんはいう。
・何年も通う学生さんとは毎日挨拶をしています。
・挨拶に対して、会釈をする人もいます。
・はじめてで、目をそらす通行人の方もいます。
そのうえで、Nさんは曰く。
毎日、挨拶をさせていただけることで、
私は気持ちが洗われるようになりました。
さらに、Nさんのこんな人柄も。
挨拶だけで、話をする人は意外と少ないんですよとも…。
でも、それで良いんです、と謙虚なNさん。
そういったところが、Nさんほか、大塚車庫のおじさんの魅力なんでしょうね。
定年直前には、お茶の水女子大の学生が卒論で、
Nさんのことを取り上げたいということで、
30分間のインタビューに答えたそうです。
Nさんは、私で良いのですかね?と答えるも、快くインタビューに答えたとのこと。
その謙虚な姿勢も素敵ですね!
私は、おじさんのファンの方も多いんですよというと、
とてもびっくりされていました。
とても素晴らしい方が多い車庫のおじさん。
大塚車庫が大塚自動車営業所から巣鴨自動車営業所大塚支所へと
格下げとなり、車庫の今後が一部では心配もされているようですが、
これからも車庫のおじさんが交わす挨拶で、
都会の殺伐とした空気が和らぎ、私たちの心が洗われることを期待しています。
Copyright © 2005-2009 いけふくろう通信社 All rights reserved.
~ムッシュ・いけふくろう~
車庫前に立っているおじさん(交通局職員)が通行人に対して、
挨拶をしているのです。
それもとても明るく、元気よく、にこやかに。
3年前に初めて、見て、心温まり、それ以降、毎日、
欠かさずバスの車内からその光景を見ていました。
ちょっとだけですが、心温かくなるお話。
昨年、定年退職をされるというお話を聞き、
失礼かなとも思いつつも、大塚車庫のおじさんを尋ねました。
私がお話をさせていただいた方は、Nさん。
都営バスの運転手として東京都交通局にて、長年勤務をしたNさん。
運転手を辞めたあとに、車庫で働き始めることになるも、
最初の1年くらいは公務員という意識があり、違和感があったそうで、
このままではいけない、と思い、Nさんはちょっとだけ何かを変えてみようと
思ったそうです。
何かできないかと思ったNさんはその乗客、ひいては皆さんのために
恩返し(Nさんのお言葉を引用)という思いで、挨拶をはじめたのです。
きっかけは、バスの運転手時代になかなか乗客に
挨拶をすることができなかったことがあったそうです。
しかし、Nさん最初は知らない方へ挨拶をするということで、とても勇気がいる。
また、そこでも長年、公務員であるという意識がじゃまをする。
しかし、何とか思い切って、挨拶をするうちに、通行人の学生、社会人など、
通行人との挨拶での交流が始まったそうです。
たとえば、ある小学生とは毎日、じゃんけんをして、挨拶をする。
その他にも、中学生、高校生、社会人と毎日、同じ時間に通行する
人たちと挨拶を交わす。
ただ、なかには挨拶を返してくれない人も…。
それでもNさんはめげずに、車庫の前を通る人々全員に
満面の笑みで挨拶をする。
挨拶について、Nさんはいう。
・何年も通う学生さんとは毎日挨拶をしています。
・挨拶に対して、会釈をする人もいます。
・はじめてで、目をそらす通行人の方もいます。
そのうえで、Nさんは曰く。
毎日、挨拶をさせていただけることで、
私は気持ちが洗われるようになりました。
さらに、Nさんのこんな人柄も。
挨拶だけで、話をする人は意外と少ないんですよとも…。
でも、それで良いんです、と謙虚なNさん。
そういったところが、Nさんほか、大塚車庫のおじさんの魅力なんでしょうね。
定年直前には、お茶の水女子大の学生が卒論で、
Nさんのことを取り上げたいということで、
30分間のインタビューに答えたそうです。
Nさんは、私で良いのですかね?と答えるも、快くインタビューに答えたとのこと。
その謙虚な姿勢も素敵ですね!
私は、おじさんのファンの方も多いんですよというと、
とてもびっくりされていました。
とても素晴らしい方が多い車庫のおじさん。
大塚車庫が大塚自動車営業所から巣鴨自動車営業所大塚支所へと
格下げとなり、車庫の今後が一部では心配もされているようですが、
これからも車庫のおじさんが交わす挨拶で、
都会の殺伐とした空気が和らぎ、私たちの心が洗われることを期待しています。
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