Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ エリナー・リグビー / ヴァニラ・ファッジ:1967年作

2024年01月28日 10時00分00秒 | 1960年代の洋楽
 【 Album Data 】
リリース:1967年8月
チャート:Billboard 6位

サイケデリック・シンフォニック・ロック
1960年代の後半に、圧倒的な演奏力と斬新なアレンジで、デビューしたバンドがあり、そのドラマチックなサウンドは、“サイケデリック・シンフォニック・ロック”と呼ばれた!

初めて、"Vanilla Fudge"という名を目にした時、「アイスクリーム屋さんみたいな名前だな」と思いましたが、それが見事に的中!
グループ名の由来は、アイスクリーム・メーカーのヒット商品というから、驚き桃の木山椒の木!
自分ながら、、、恐るべし感性❗️\( ˆoˆ )/

初期のディープ・パープルやイエスに影響
この"Vanilla Fudge"の事をマスコミは、“サイケデリック・シンフォニック・ロック”と長ったらしく意味不明な言葉で形容しました!
しかし、その不可解な言葉も、彼らの繰り出すサウンドを聴けば何となくわかるような気がするから不思議です。
重厚なキーボードの響きが、イメージを膨らませる働きをして、初期のディープ・パープルイエスに影響をもたらしたという話を聞いたことがありますが、何となく納得出来ます。

強力なリズム隊
このバンドのことを初めて知ったのは、ずっと後の事、、、
ジェフ・ベックとトリオを組んでいたカーマイン・アピス(ドラム)とティム・ボガード(ベース)が以前に在籍していたバンドだったということで、その名を知るに至りました。
リズム・セクションのこの二人は、ヴァニラ・ファッジ時代から強烈な演奏をして、周りのアーティストからも注目される存在でした。



今日ご紹介するは、彼らがどんな音楽をやっていたか、更に、何故、“サイケデリック・シンフォニック・ロック”と云われたのかが明確になるものを1曲・・・
彼らのアルバムは、オリジナル曲というより、既存の曲を、彼らなりの解釈のもと、大胆なアレンジでカバーした曲こそがユニークでした。
デビュー・アルバムでは、ビートルズの曲を2曲収録しております!
誰でも知ってる曲をご紹介した方が、彼らの音楽がどんなもんか、よく分かると思いますので、今日は1966年のビートルズのアルバム『Revolver』に収録されている「Eleanor Rigby」のカバーをご紹介させて頂きます。


Eleanor Rigby - Vanilla Fudge
エリナー・リグビー / ヴァニラ・ファッジ
あの孤独な人々をごらん
たくさんの孤独な人々をごらん

エリナー・リグビーは
結婚式のあった教会で床に落ちた米粒を拾う
夢の世界に生きる彼女
ドアのわきの壺にしまった仮面を
取り出してかぶり 窓辺で待つ
待ち人は誰?

ああした孤独な人々はどこから来るのだろう
ああした孤独な人々はどこに身を置くのだろう

マッケンジー神父は
誰にも聞いてもらえない説教の原稿を書く
彼に近づく者はない
夜も更けて
誰もいない部屋で靴下を繕う彼の姿
何もかまうことはないのに

ああした孤独な人々はどこから来るのだろう
ああした孤独な人々はどこに身を置くのだろう

あの孤独な人々をごらん
たくさんの孤独な人々をごらん

エリナー・リグビーは
教会で息を引きとり その名とともに葬られた
葬式には誰も来なかった
マッケンジー神父は
土で汚れた手を拭きながら 墓をあとにする
救われた者はいない

ああした孤独な人々はどこから来るのだろう
ああした孤独な人々はどこに身を置くのだろう







4 コメント

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Unknown (yoko-2-1)
2024-01-28 15:12:33
こんにちは。
今日は、地震がありましたね。
ikenaijoniさんは大丈夫でしたか?
ゴジラを描いていて自然災害がやはり怖いなあと思っています^_^;
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Unknown (ikenaijoni)
2024-01-28 20:18:13
@yoko-2-1 さんへ

こんばんは
東京湾で地震があったらしいですね。
東海地方の地方都市ですからびくともしませんでした。
家は木造平屋の一軒家ですから天井が落ちてきても隙間で圧死することもなさそうです。
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Unknown (sakaki45)
2024-01-28 21:03:37
う~ん、被る事があるかもと思いましたが、翌日に来るとは思いませんでした。

どちらかというとヴァニラファッジは、「アートロック」の形容があっている気がします。
ファーストの初回盤の帯に書かれていたのが「アートロックの旗手」という事もありますが。
今はそういう言い方はしないでしょうけど。

このヴァニラファッジのファースト、初めて聴いた時に何か違和感を感じたんですよね。
おかしいなと思いながらしばらく聴いていたのですが、
なんと回転数が45回転で聴いていたんです。
それでも違和感を感じなかったくらい、テンポがゆっくりなんですよね。
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Unknown (ikenaijon)
2024-01-29 13:03:18
@sakaki45 さんへ

こんにちは😃
ジャンルの呼び方は色々ありますからねえ(^O^)
お洒落で大人の音楽といわれたAORなんて、アダルト・コンテンポラリー(AC)等、どれがどれだか分からないものが多かったですね。

僕はヴァニラ・ファッジの一連のカバー曲で「キープ・ミー・ハンギング・オン」
以外の曲はそれ程いいと思わないというのが本音です。
どちらかというと、ディープ・パープルがロックとクラシックの融合を目指してロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とライヴ共演したアルバムの方がより芸術性が高いような気がします。

どのバンドも生き残りをかけて、色々な試みをした結果、名盤といわれるアルバムが数多くリリースされた1970年前後は、ロックが急激に成熟した時期だったように思います。
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