Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 悲しきジプシー / シェール:1971年作

2024年03月20日 07時32分49秒 | 1970年代の洋楽
70年代の洋楽の邦題事情
当時の邦題に多かったパターンのひとつが、その曲のイメージだけで、その詞の内容とは無関係なタイトルが付けられる~木枯らしの少女落ち葉のコンチェルトなどの名タイトルが輝きを放っています。

そして、一度ヒットが出ると、それに因んだタイトルが連発されました。
例えば「ヴィーナス」のヒットで有名なショッキング・ブルー悲しき鉄道員がヒットすると「悲しき恋心」「悲しきハプニング」と“悲しきシリーズ”が続いたわけです。
非常に分かりやすいんですが、当時、区別がついたものも、さすがに半世紀も経つと“鉄道員”以外の“恋心”と“ハプニング”の区別がつかない~「あれっ?この曲のタイトル、どっちだっけ?」と・・・(^O^)

一般的に洋楽邦題の王道ともいえるのが「悲しき~」「愛の~」「恋の~」~こういったタイトルの始まりをする曲が本当に多かったですね!

今日は邦題タイトルの王道“悲しき”で始まるヒット曲の登場です!


【 Single Data 】
リリース:1971年(米国)、1971年10月25日(日本)
チャート:Billboard 1位、オリコン17位

今日ご紹介するのは、洋楽邦題の王道のひとつ“悲しき~”を冠したシェールの1971年の大ヒット曲「悲しきジプシー Gypsys, Tramps & Thieves」です。

チェロキー族の血を引いていた女優の母を持つシェールは、17歳でソロ・デビューします。
彼女の大きな転機は、10歳以上も年上のソニー・ボノとの出会いでした。
18歳で結婚した彼女、夫婦デュオとして、1965年に「I Got Your Babe」などの全米No.1ヒットを生み出すなど順調に滑り出します。
それと平行して彼女はソロ活動も翌年から再開、着実に実績を重ねて行くことに・・・

僕がシェールのことを知った時は、ソニーの存在感は殆どなかったですね!(^O^)
当然の成り行きの如く、彼らは1974年に離婚することになりました。

今日ご紹介する曲は、ジプシーの様子を物語風に歌い上げた「悲しきジプシー」、エキゾチックな彼女の風貌にマッチして1971年に全米No.1となり、シェールの人気を決定付けました。

悲しきジプシー / シェール
私は旅芸人一座の荷馬車で生まれ
ママは投げ銭目当てに踊った
パパはできることは何でもやった
ちょっと伝道師の真似ごとしたり
怪しい飲み薬を売ったり

ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
町の人からよく聞いたわ
私たちをそう呼んでた
ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
そのくせ毎晩男たちがやって来て
金を落としていった

モビールの南で若い男を乗っけた
熱い食事で腹いっぱいにしてやった
私が16 彼が21のときのことだった
メンフィスまで一緒について来た
パパは撃ち殺したでしょうね
彼がしたことを知ったら

ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
町の人からよく聞いたわ
私たちをそう呼んでた
ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
そのくせ毎晩男たちがやって来て
金を落としていった

私は学校に行ったことがないけれど
彼がいろいろ教えてくれた
心地よい南部スタイルで
3ヶ月後 私に来るべきものが来なくなった
それから彼に会っていない
もうずっと 会っていない

彼女は旅芸人の一座の荷馬車で生まれ
そのママは投げ銭目当てに踊った
おじいさんはできることは何でもやった
ちょっと伝道師の真似ごとしたり
怪しい飲み薬を売ったり

ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
町の人からよく聞いたわ
私たちをそう呼んでた
ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
そのくせ毎晩男たちがやって来て
金を落としていった
 
ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
町の人からよく聞いたわ
私たちをそう呼んでた
ジプシー 浮浪者 こそ泥ども
そのくせ毎晩男たちがやって来て
金を落としていった


【 Billboard Hot 100 】1971年11月6日付
01.Gypsys. Tramps And Thieves 悲しきジプシー / Cher

02.Shaft / Isaac Hayes
03.Maggie May c/w Reason To Believe / Rod Stewart
04.Imagine / John Lennon
05.Yo-Yo / Osmonds
06.Superstar / Carpenters
07.Peace Train / Cat Stevens
08.I Found Someone Of My Own 愛の影 / Free Movement
09.Inner City Blues 無への叫び / Marvin Gaye
10.The Night They Drove Old Dixie Down / Joan Baez




2 コメント

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Unknown (Psycho…Chicken)
2024-03-21 10:22:58
ジョニーさん、⁠おはようございます…。日本語の表現ってホント…無限大∞…ですね👍。愛の、恋の、愛しの、麗しの〜etc。悲しみの、哀愁の、嘆きの〜とか、まだまだありますね〜ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ。中2の時に、ミュージックライフ誌の切り抜きシェールとリッチーブラックモア(歴代奥方皆超美人なのだ)の2番目の奥方の生ピクチャーを後生大事に下敷きに挟んでましたョ…(爆笑)
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Unknown (ikenaijoni)
2024-03-21 19:43:00
Psycho…Chicken さんへ

こんばんは🌆

考えてみれば、、、“愛の〜”とか“悲しき〜”とかありきたりの邦題が付いていない曲はそれなりの名邦題ってことなのかな(^O^)
「青空のファンタジア」「追憶の甘い日々」「明日に架ける橋」「落葉のコンチェルト」なんてのは“それなりじゃない”ですけどね。

“雑誌を切り抜いて下敷きに”
実によく分かります(^O^)
今じゃ、ネットを検索すりゃあ、簡単にいい写真が手に入ります。
この便利さはいいのか悪いのか?
便利であるが故、少なくとも思い出や思い入れは減少しますね。
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