Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ コーヒーもう一杯 / ボブ・ディラン:1976年作

2023年03月07日 09時26分46秒 | 1970年代の洋楽

今日は1976年のボブ・ディランのベストセラー・アルバム『欲望 Desire』より・・・

ディランの代表作とも云えるこのアルバム、他と雰囲気を異にしたものとしても知られます。
先ず、大部分の曲が、ジャック・レヴィというアメリカのソングライターとの共作であり、全編を通じバイオリンがフューチャーされ、独特の雰囲気を醸し出している・・・
こんなところが、他のアルバムと違った感じに聴こえる要因なんでしょうね!

 
【 Album Data 】
リリース:1976年2月5日
チャート:英国3位、Billboard1位



全9曲収録の内の2曲がディランの単独曲のこのアルバム、今日はその内の1曲をご紹介させて頂きます。
今日ご紹介する曲は、シングルカットされ、日本でもヒットした「コーヒーもう一杯 One More Cup of Coffee (Valley Below)」です。
哀しい声で咽び泣くようなバイオリンが全体を覆い、どこか、中近東の音楽のような異国情緒たっぷりなこの曲、ディランと対照的な美声のカントリー女性シンガー、エミルー・ハリスのハーモーニーが盛り立てに貢献しております。
彼女は、このディランのアルバムへのコーラス参加が、ブレークの切っ掛けになりました。
後年、このアルバムのCDを手に入れた時、「あれっ?コーラスって、エミルー・ハリスだったっけ?」と、自分の記憶の曖昧さに、「こんなに早く来るべきものが来たのか!」と心配したりもしましたが(^^;;、、、考えてみりゃあ、当時は、彼女は、まだ無名シンガーだったから、覚えてないのも無理もありませんよね!

コーヒーもう一杯 / ボブ・ディラン
君の息は甘く
君の目は空に浮かんだ二つの宝石のようだ
ぴんとまっすぐに立った君の背筋
なめらかな君の髪
君は枕に横たわった
だが僕はやさしさも感謝も 愛さえも感じられないんだ
君が忠誠を誓う相手は僕ではなく
天の星だった

コーヒーをもう一杯 僕が旅立つ前に
コーヒーをもう一杯
眼下に見えるあの谷底に向かって旅立つ前に

君の親父さんね あの人は無法者だ
放浪することが仕事のようなもの
やがて君に教えるだろう
刃物の見方 選び方 それから投げ方なんかをね
彼は監視する 彼の王国を
だからよそ者が飛び越えて入ることはない
料理の皿のお代わりを求めるとき
彼の声は震えている

コーヒーをもう一杯 さよならを言う前に
コーヒーをもう一杯
眼下に見えるあの谷底に向かって旅立つ前に

君のお姉さんにはお母さんや君と同様
未来を見る能力がある
君は読み書きを教わったことは一度もなかったね
棚に本があったためしはない
君の快楽は際限を知らず
君の声はマキバドリのように美しい
だが心はあの広い海のように
暗く謎に満ちている

コーヒーをもう一杯 さよならを言う前に 
コーヒーをもう一杯
眼下に見えるあの谷底に向かって旅立つ前に

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【 文化放送 オール・ジャパン・ポップ20 】1976年8月8日付 
01.ロックン・ロール・ラブ・レター / ベイ・シティ・ローラーズ  
02.マイ・ベスト・フレンド / クイーン  
03.心のラヴ・ソング / ポール・マッカートニー&ウイングス  
04.恋はドッキリ / スージー・クアトロ  
05.ソウル・ドラキュラ / ホット・ブラッド  
06.ミスター・メロディー / ナタリー・コール  
07.恋のブギー / シルバー・コンベンション  
08.青春の輝き / カーペンターズ  
09.ショー・ミー・ザ・ウェイ / ピーター・フランプトン  
10.コーヒーもう一杯 / ボブ・ディラン  
11.愛はそよ風 / ベラミー・ブラザーズ  
12.きょうがその日 / アメリカ  
13.愚か者の涙 / ローリング・ストーンズ  
14.一人ぽっちの囁き / オリビア・ニュートン・ジョン  
15. 風のメルヘン / デイヴ  
16.ショップ・アラウンド / キャプテン&テニール  
17.ビューティフル・サンデー / ダニエル・ブーン  
18.ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ / ザ・ビートルズ  
19.見つめあう恋 / カーペンターズ  
20.狂気の叫び / キッス






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