♪ ベル・ボトム・ブルース / デレク＆ザ・ドミノス：1970年作

歌う事の喜びを知ったギターの神様

1969年末にデラニー＆ボニー＆フレンズのサポート・メンバーとして参加したエリック・クラプトン～この時に覚えた“歌う事の喜び”といったものは、ミュージシャンとしての幅を広げたばかりでなく、今現在のヴォーカル＆ギターのスタイルを確立することの大きな要因になりました。

短い期間でしたが、この時に出会った仲間達とのセッションが、彼の長きに渡って商業的に成功するためのターニング・ポイントになったようですね！

翌年、クラプトンは、デラニー＆ボニー＆フレンズで知り合ったボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンとデレク＆ザ・ドミノスを結成し、世紀の名作アルバム『LAYLA and other assorted love songs』をリリース・・・

この頃のクラプトンは、大親友ジョージ・ハリスンの奥さんパティ・ボイドに一番熱くなっている時期で、このアルバム全体がパティに宛てたラヴ・ソング集のようなものなんでしょうね・・・

因みに、この“ロック界の史上最大の三角関係”とは!?
自分をほったらかしにしてインドにはまり込んで行ったジョージに対して、孤独感を募らせたパティが、ジョージの気を引くために彼の親友のクラプトンに接近・・・

これで終わればよかったのですが・・・
不味いことにエリック・クラプトンが本気に熱くなってしまった！

彼女のことが好きだ！
でも、彼女は親友の奥さんだ！

こういったモヤモヤしたやるせなさがこの時期のクラプトンを覆っていました・・・
以上が、一般的に知られる、この時期のクラプトンの状況です！

こんな状況が、熱い叫びが伝わって来るロックの名曲「いとしのレイラ」などを生んだ原動力になったんでしょうね！

いとしのレイラ デレク・アンド・ドミノス Universal Music Group International

 【 Album Data 】
リリース：1970年11月
チャート：Billboard 16位

切ない思いを曲にたくして・・・

今日ご紹介する曲もパティ・ボイドへの思いを曲にしたといわれている「Bell Bottom Blues」です。

パティへのツアー中に買った土産という人もいれば、パティからのプレゼントという人もいて、どうもはっきりしないんですが、いずれにしても、恋に燃えるクラプトンにとっては、忘れられない宝物のベル・ボトムのジーンズ。これを題材に、パティへの切ない思いを歌い上げました…

このベル・ボトム、学生時代のサークルの中でも流行りまして、ロンドン・ブーツと共に購入、当時の僕の髪の毛は、ジョン・レノンのように真ん中分けで完全に肩までありました(#^.^#)

使い勝手が悪かった“ベル・ボトムとロンドン・ブーツ”　➡︎  コチラ

Bell Bottom Blues - Eric Clapton

ベル・ボトム・ブルース / デレク＆ザ・ドミノス
ベル・ボトム・ブルース、君は僕を泣かせる
この熱い思いは失いたくない
もし死に場所を選べるなら
それは君の腕の中さ

床を這って君のところへいく
僕の姿を見たくないかい？
君に帰ってくれと頼み込む
僕の声を聞きたくないかい？
君から離れたくないから
どんなことでも喜んで僕はやるよ
もう１日僕にチャンスを！
君から離れたくないん
君の胸の中にずっといたいんだ

僕たちのやってることはすべて
間違っているかもしれない
でもそれでいいんだ
君は僕を子供のように扱う
昔は僕も強かったけど
ファイトを失ってしまった
君にはお似合いの負け犬だよ

床を這って君のところへいく
僕の姿を見たくないかい？
君に帰ってくれと頼み込む
僕の声を聞きたくないかい？
君から離れたくないから
どんなことでも喜んで僕はやるよ
もう１日僕にチャンスを！
君から離れたくないん
君の胸の中にずっといたいんだ

床を這って君のところへいく
僕の姿を見たくないかい？
君に帰ってくれと頼み込む
僕の声を聞きたくないかい？
君から離れたくないから
どんなことでも喜んで僕はやるよ
もう１日僕にチャンスを！
君から離れたくないん
君の胸の中にずっといたいんだ

ベル・ボトム・ブルース、さよならなんていわないで
きっと僕たちはまた会えるよ
もし会えたとしても、驚かないでおくれ
僕が別の恋人と暮らしていたとしても

床を這って君のところへいく
僕の姿を見たくないかい？
君に帰ってくれと頼み込む
僕の声を聞きたくないかい？
君から離れたくないから
どんなことでも喜んで僕はやるよ
もう１日僕にチャンスを！
君から離れたくないん
君の胸の中にずっといたいんだ

君から離れたくないんだ
もう１日僕にチャンスを！
君から離れたくないんだ
君の胸の中にずっといたいんだ