♪ ヘイ・ディニー / ショーン・キャシディ：1977年作

ソングライター特権！
初めは馴染み難く、そのメロディの良さが分りにくいのがボブ・ディランです。　しかし、ピーター・ポール＆マリー等、他のアーティストがカバーすることによって、彼を再認識した音楽ファンも多かったのでは・・・
これってソングライターならではの特権ですよね！

メロディーメーカーとして、抜群の才能のエリック・カルメンも、そういった“ソングラーター特権”を持つ一人といえます。
シングル曲を、あるいはアルバム収録曲を他のアーティストがカバー～その中には、シングル・ヒットした曲も多数あります。
印税収入に協力して貰ったお礼か、あるいは先方からの依頼かどうかは知りませんが、彼の曲をカバー・ヒット(全米3位)させた事があるアーティストにエリック・カルメンは曲を提供しました。
そして、提供されたその曲は全米7位となるヒットに・・・

【 Single Data 】
リリース：1977年11月
チャート：米国7位

今日ご紹介する曲は、ショーン・キャシディが1978年の年明けにヒットさせた楽しさ満載のロックンロール・ナンバーの「Hey Deanie」です。
名前からもお気づきの方もいらっしゃると思いますが、彼は、70年代の初め頃、TV番組『パートリッジ・ファミリー』の長男役で一躍人気者になって、数々のヒット曲を飛ばしたデヴィッド・キャシディの弟なんです。　

「悲しき初恋」をご紹介した時もお話しましたが、義理とはいえドラマの中でデヴィッドと親子共演したのがママ役のシャーリー・ジョーンズさんでした。

彼女はデヴィッドの実父と再婚して3人の子を授かりますが、その中の一人がショーン・キャシディで、デヴィッドとは異母兄弟になります。

異母兄弟とはいえ、兄が一世を風靡した人気アイドル、母親が有名女優という、正にサラブレッドという言葉がぴったしなショーンは、そのルックスからも人気アイドルになるのは必然だった様に思います。

チェンジ・オブ・ハート(期間生産限定盤) エリック・カルメン SMJ

 【 Album Data 】
リリース：1978年9月11日
チャート：全米137位

 

そして、その彼をヒット・シンガーとして認知させたのが、エリック・カルメンのソロアルバムに収録されていた「That's Rock 'n' Roll」のカバー・シングル(全米3位)でした。

今日ご紹介する「Hey Deanie」はショーン・キャシディに提供された曲で、ショーンが、1978年の年明け早々、全米7位となるヒットを記録しております。

エリック・カルメンはこの曲をこの年の9月にリリースしたアルバム『Change Of Heart』でセルフ・カバーしています。

Hey Deanie - Shaun Cassidy

完璧なポップス
この時期のエリック・カルメン、自らの大ヒットというものは記録しておりませんが、彼の楽曲を多くのアーティストがカバーしています。
メロディメーカーとしての真価が発揮されたんでしょう！

この「Hey Deanie」という曲、この手のポップスとしては長尺の4分半程、それでいて「こりゃ無用だよ」と感じられる部分もなく、演奏時間も長い感じがしない！
完璧なポップスってことですよね！

因みに、恥ずかしながら、、、、

この動画10年程前に私が作ったものです！(*^o^*)

Hey Deanie - Eric Carmen

ヘイ・ディニー / エリック・カルメン
＊ Hey ディニー
今夜ちょっと出て来ないかい
星たちが踊ってるよ、キラキラ、まるで
月の光に散りばめたダイヤモンドみたいに
恋に浸るには　またとないチャンスだよ
Hey ディニー、今夜は出ておいでよ
夏が待ってるよ
月もあんなに輝いてる
ねぇディニー、
僕の夢見てる人は　君なんだ ＊

僕は気が狂うほど　君の愛を求めてた
君に出会った瞬間から
何千何百日、寂しく続いた夜の
暗闇を通して見透かすみたいにさ
僕の心はまるで鍵を投げ捨てちまったみたい
こんな盲目はいないくらい
僕の目はくらんじまったきりさ
あぁ、どうしたって手放せやしない
光を見えるようにしてくれるまでは

＊ 繰り返し

僕は追い詰められたまま、じっとこらえてる
暗闇の底力と手をつないでいるんだ
僕は本気で信じているんだよ
真夜中の空には魔力があるってことを
今日つかまえた恋も実るってことを
あぁ、どうしたって手放せやしない
この秘めた胸の内を察してくれないかい

＊ 繰り返し

ディニー、愛がここにあるすべてさ
失いたくないんだ
今夜がこのまま過ぎ去ってほしくない
僕たちの手の届くものはみんな
生かしてやらなきゃね
今のうちだよ
まだそれが出来るくらい、僕たちが若いうちに

＊ 繰り返し
Hey ディニー、君こそ僕の夢見る人
今夜は出て来てくれないかい
君は僕の夢なんだ
君の愛に狂っちまってるんだ
お願いだから、出て来ておくれよ