Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ミスター・タンブリンマン / ザ・バーズ:1965年作

2024年03月08日 07時24分28秒 | 1960年代の洋楽
【 Album Data 】
リリース:1965年6月21日
チャート:Billboard 6位、英国7位

1964年のことです・・・
ジュディ・コリンズのバックを経てソロに転向したジム(後にロジャーに改名)・マッギンは、ある日、とても魅力的というか羨ましくなるような映画を2人のバンド仲間と共に観てしまいます。
その映画というのが“イギリスの4人組が、四六時中、若い女の子にキャアキャア追い掛けられる”という内容のものでした。


ワシもあ~なりたい!
あ~なったら、これをこうして、
あれをあ~する・・・へへへ

多分、こんな感じで想像を膨らませたんでしょう!(#^.^#)

♡  ♡  ♡  ♡  ♡  ♡  ♡  ♡  ♡  

当時の彼らは、3人のコーラスを聴かせるフォーク・トリオ形式のバンド、飛行機好きだったことから“ジェット・セット”と名乗り、バンド活動をしていました。
『こうなったらビートルズのようなバンドを作るしかない!』ということで早速残りのメンバー探しを始めます。
取り急ぎ集めた割には、後年、名を残す人も多く、ベストの布陣が揃ったといえます。
その後、“ビーフィーターズ”に改名、そして更に行き着いたグループ名は、グループ結成の原因にもなった、憧れのグループのアイデアを頂くことにしました🎵

女の子に追い掛けられていた4人組が“beetle(かぶと虫)”をひねって“Beatles”にしたことに対抗し、つけた名前が“bird(鳥)”をひねった“Byrds”に!

今日は、バーズのデビュー曲を・・・

【 Single Data 】
リリース:1965年4月12日
チャート:Billboard 1位、英国1位

他力本願(?)だったディラン
今日ご紹介するグループのバーズは、ビートルズとボブ・ディランの融合を目指しました。
いわば・・・要領のいい“美味しいとこ取り”ですね!

そして、、、彼らがデビュー曲に選んだのは、ボブ・ディランが1965年3月にリリースした『Bringing It All Back Home』というアルバムに収録されていた「ミスター・タンブリン・マン」という曲でした。

バーズのデビューシングル「ミスター・タンブリン・マン」のリリースは、ディランのアルバムがリリースされた翌月の4月12日ですから、ボブ・ディランにとって、お金の掛からない販促をして貰った様なもので、しかも、印税付きだから笑いが止まらなかったでしょうね\(^^)/
そもそも、ディランのブレークは、フォーク・トリオのピーター、ポール&マリーが彼の「風に吹かれて」をカバー・ヒット(全米2位)させ、このヒットにより、原曲のディランも注目されるようになったのが切っ掛けでした。
ディランにとっては、他のアーティストによるカバー・ヒットは、印税収入アップだけでなく、自分のレコード売上の販促にもつながったようですね!♪(^O^)♪

長い歌詞をコンパクトに❗️
デビュー曲の大ヒットは、勿論、楽曲の良さというものはあったでしょうが、それだけではありませんでした。
サビと歌詞の2番以外をカットして長い曲をスリム化、更にジム・マッギンの奏でるリッケンバッカーの12弦ギターの爽やかな響きとその気品溢れるコーラスワークは、前年のアニマルズが大ヒットさせた朝日のあたる家共にフォーク・ロックという新しいジャンルを確立させました~そのサウンドは未だに新鮮さを失われていませんね🎶

“嬉しいお言葉”
憧れのビートルズからは・・・
「アメリカのバンドで気に入っているのはバーズだ!」
そして音楽の師と仰ぐボブ・ディランからは・・・
「彼らは新しいことをやっている!」

こんな風に称賛されたバーズ、そのデビュー曲の「ミスター・タンブリン・マン」は1965年4月12日にリリースされると、6月26日にビルボードで1位を獲得、これはディランの作品で初の1位となりました!

ミスター・タンブリン・マン / ザ・バーズ
ヘイ、ミスター・タンブリン・マン
僕のために1曲やっとくれ
眠くはないんだ
ただ行き場所がないだけなのさ
ヘイ、ミスター・タンブリン・マン
僕のために1曲やっとくれ
タンブリンの音が聞こえる朝
アンタについて行くよ

目まいのするようなアンタの船で
おいらを旅に連れ出しておくれ
五感がすべて抜け落ちてしまったんだ
両手の感覚もないのさ
つま先がしびれて歩けないんだ
このブーツの踵がさまよい出すのを待っているのさ
どこにでも行くよ
姿が消えてもかまわない
自分のパレードをするまでね
踊りの呪文をかけとくれ
アンタに降参すると約束するよ

ヘイ、ミスター・タンブリン・マン
僕のために1曲やっとくれ
眠くはないんだ
ただ行き場所がないだけなのさ
ヘイ、ミスター・タンブリン・マン
僕のために1曲やっとくれ
タンブリンの音が聞こえる朝
アンタについて行くよ



【 Billboard Hot 100 】1965年6月26日付
01.Mr. Tambourine Man / Byrds

02.I Can't Help Myself (Sugar Pie. Honey Bunch) / Four Tops
03.Wooly Bully / Sam The Sham & The Pharaohs
04.(I Can't Get No) Satisfaction / Rolling Stones
05.Wonderful World / Herman's Hermits
06.Crying In The Chapel / Elvis Presley
07.For Your Love / Yardbirds
08.Hush. Hush. Sweet Charlotte / Patti Page
09.Help Me Rhonda / Beach Boys
10.Seventh Son / Johnny Rivers





2 コメント

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Unknown (なおとも)
2024-03-08 12:59:17
こんにちは!
面白い裏話、初めて知りました。色々なエピソードをここで拝読出来て本当に楽しいです。今日も本当に懐かしい名前が出てきて、それが分かるのもそれなりに生きてこれたからだと感謝しています。なおとも
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Unknown (ikenaijoni)
2024-03-09 06:38:11
なおともさんへ

おはようございます😃
逸話がどこまで本当か分かりませんが、ビートルズの成功を目の当たりにして、色々と思うことがあったのは間違いないと思います。
それにしても、ロジャー・マッギンの眼鏡越しにみる顔つきは何となく怪しげで笑えて来ます(^O^)
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