Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ボーイズ / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年04月07日 08時09分59秒 | 『Please Please Me』


英語圏では同性愛?
英語圏では、異性の曲を歌う場合、歌詞の中の「She」「He」に変更するなどして、性別に合ったものにすることが大半だといいます。
実際、ビートルズ「涙の乗車券 Ticket To Ride」をカヴァーしたカーペンターズも、"She's Got a Ticket To Ride"という歌詞の一部を"He's Got a Ticket To Ride"と歌っています。
もし、そのまま歌ったら、同性愛と思われることもあるとか・・・

ところが、ビートルズは、デビュー・アルバムで、女性グループの曲をそのままの歌詞で歌いました・・・

 
【 Album Data 】
リリース:1963年3月22日(Mono盤)、4月26日(Stereo盤)
チャート:英国1位(30週連続)

今日ご紹介するのは、ビートルズのデビュー盤『Please Please Me』に収録されるリンゴ・スターがリード・ヴォーカルの「Boys」です。
ハンブルグ時代からのカヴァー曲で、当時はリンゴの前任のピート・ベストがヴォーカルを担当していました・・・
偶然にも、ハリケーンズ時代のリンゴ・スターも、この曲が持ち歌だったというから驚きですね!

さて、冒頭でもお話ししましたが、異性の曲は性別に合ったものにするという慣習を無視して、ビートルズはそのまま歌っています。
同性愛者なのか?(*^^*)
特にそうゆうわけでなく、この曲の場合、歌詞を見ても、男性が歌っても特におかしくない・・・
こう判断したのではないでしょうか。
更に、ローティーンあるいは、ミドル・ティーンのアイドルという存在は、多少、中性的なイメージを持たれるもの、決して男性的であってはならない・・・
「男らしい」というより「可愛い」というイメージがベスト!(^O^)
そういった意味でも、歌詞を変更することもなく、そのままでいったのではないでしょうか?

この「Boys」は、ザ・シュレルズが1960年に放った全米No.1ヒットWill You Love Me TomorrowのB面に収録された曲、大ヒットしたA面は、レノン=マッカートニーの憧れのゴフィン=キングの作品です。
因みに、作者のキャロル・キングは、1971年の名作『つづれおりTapestry』で、セルフ・カヴァーをしております。


大ブレイクした後のアルバム制作で、リンゴのリード・ヴォーカルを何にするかで、頭を悩ましたビートルズでしたが、デビュー・アルバムの選曲に措いては、すんなり「Boys」に決まったんでしょうね!

因みに・・・
1.I Saw Her Standing There ・・・ポール
2.Misery ・・・ジョン&ポール
3.Annna (Go To Him) ・・・ジョン
4.Chains ・・・ジョージ
5.Boys ・・・リンゴ

以上の順番で始まる『Please Please Me』のラインナップですが、5曲目までで、自分たちの標準のヴォーカル・スタイルをすべて披露しております。

ビートルズには、
リード・ヴォーカリストという存在はない!


一人のヴォーカリストを中心にしたバンドが多い中、
彼らの独自性をファンに自然にアピールする見事な曲順ですね!

ボーイズ / ザ・ビートルズ
聞いたんだけど、男の子が女の子にキスをすると
世界中を飛び回ってるような気持になるんだって
ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ
うん、本当にそう聞いたんだ

あの娘に言うんだ、僕にキスされると
指の先までシビレちゃうって
ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ
うん、あの娘はそう言ってた

そう、これは男の子の話
男の子の話なんだ
男の子の話をしてるのさ
そう、男の子
男の子の話をしよう
なんて楽しいんだろう

あの娘に言うんだ、僕にキスされると
指の先までシビレちゃうって
ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ
うん、あの娘はそう言ってた

そう、これは男の子の話
男の子の話なんだ
男の子の話をしてるのさ
そう、男の子
男の子の話をしよう
なんて楽しいんだろう

そう、男の子
男の子の話なんだ
そう、男の子・・・





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