時は静かに流れていく
唱歌「たけくらべ」では・・・
♪柱の傷は一昨年(おととし)の 五月五日の背比べ♪
柱に付けられた傷で“時の経過”というものを表しました。
曲の詞に誰でも知ってる特定なものを出すことによって、時の流れを印象付ける!
そんな恰好なものとして、毎年、同じ時期に飾り付ける“クリスマス・ツリー”があります。
今日ご紹介する曲も、クリスマス・ツリーを使って時の流れを表しております。
クリスマスツリーで時の経過を表した!
今日ご紹介する「若葉のころ First Of May」では、その大きさを高く感じた「昔」、低く感じる「今」というように、その時のクリスマス・ツリーの感じ方を対比することによって時の経過を感じさせております。
1971年に日本で大ヒットした映画『小さな恋のメロディ』の中で使われたこの曲、70年代の代表的洋楽ヒットとなった「メロディ・フェア」のB面曲としてシングル・リリースされました。
しかし、実際は、1969年に発表されたアルバム『Odessa』からシングル・リリースされたのはこちらの方、全米37位, 全英6位のヒットを記録しました。
日本だけのヒットだった、A面の「メロディ・フェア」より、世界的には、この「若葉のころ」の方が、圧倒的に有名なんですね!
その端的な例が、結成50周年の記念にリリースされたベスト盤の収録曲に表れています・・・
このベスト盤、ビージーズのヒット曲が完璧に網羅されておりますが、「若葉のころ」は、当然の如く収録されているものの、「メロディ・フェア」の方は収録されず、日本盤でのみボーナストラックとして名を連ねています。
こんなことからも、70年当時の日本の洋楽の特異性が感じられますね!
若葉のころ / ビージーズ
僕が小さく クリスマスツリーが高く思えた頃
みんなが遊んでる間も 僕らは二人でいたね
どうしてなんて聞かないで 時は過ぎてしまったけど
どこか遠くのなにかがきて 僕らを隔ててしまったね
今では僕らのほうが高く クリスマスツリーが小さく見える
君は時間のことなんて訊ねたりしない
僕らの愛の時は 消えはしないけど
巡り来る若葉のころに 僕らは決まって涙するだろう
僕らのために育ったりんごの木
りんごが落ちて行くのを 僕はじっと見つめてた
どの瞬間も全部覚えてるよ
あの日 君の頬にキスしたら 君は行ってしまったね
今では僕らのほうが高く クリスマスツリーが小さく見える
君は時間のことなんて訊ねたりしない
僕らの愛の時は 消えはしないけど
巡り来る若葉のころに 僕らは決まって涙するだろう
僕が小さく クリスマスツリーがずっと高く思えた頃
ドゥドゥドゥドゥ ドゥドゥ・・・
どうしてなんて聞かないで 時は過ぎてしまったけど
どこか遠くのなにかがきて 僕らを隔ててしまったね
若い人には、キンキキッズが出演した同名タイトルのドラマの
オープニングで知ってるかも。
(自分は見てなかったので詳しくは知りませんが)
日本人的には、やはり「メロディフェア」の方が琴線に響くかな。
日本独自で人気があったのは、去年映画で観たランディ・ローズの
クワイエットライオットとかもですかね。
古くはウォーカーブラザーズとかも日本での人気が高かったのではないかと。
僕も観た記憶がないんですよ(^O^)
ただし、同世代の女性の支持は圧倒的に高いのがこの映画です。
Bee Geesの曲は、癒し系の曲が多いですから、CMには起用し易いんでしょうね。
この曲に限らず、ターゲットにする層に、圧倒的に支持されている映画や曲があるとバックミュージックとして使うのに好都合である事は間違いないと思います。