Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 見つめあう恋 / ハーマンズ・ハーミッツ:1967年作

2023年09月01日 07時00分00秒 | 1960年代の洋楽
徹底的にポップ・バンドで貫き通したハーマンズ・ハーミッツは、65年、66年とヒット曲を量産します・・・

しかし、1967年6月、音楽界に衝撃が走ります‼️

 【 Album Data 】
リリース:1967年6月1日
チャート:Billboard 1位、英国1位

1967年6月1日、“まさにこれは事件だった!”とまで云われたロックの歴史的名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』ビートルズがリリースしました。

このアルバムは、単なるダンス・ミュージックだったロックンロールを芸術の域まで高め、そのサウンドを始め歌詞、ジャケット等は、音楽界だけでなく、若者文化にまで大きな影響を及ぼしました。

若者の自己主張の始まり
時代は、ベトナム戦争に対しての反戦運動から始まったフラワームーヴメントといわれた文化を産み、それに伴い音楽も、LSDなどの薬物を使用し、グッと精神の内面まで斬り込んで、それを表現するサイケデリック・ミュージックなるものが流行り出しました。


【 Single Data 】
リリース:1967年1月(米国)、1967年2月3日(英国)
チャート:Billboard 4位、英国7位

今日ご紹介する曲は、こういった新しい波が押し寄せようとする直前にリリースされた「見つめあう恋」です。
この曲を聴いて、『あ~、カーペンターズの曲だ』と思われる方が多いと思います~カーペンターズがカバーしたくらいのグループですから、ハーマンズ・ハーミッツが、2年近くに渡って、アメリカのチャートを賑わしたのは決してフロックでない、筋金入りのポップ・グループであったことがお分かりになるかと思います。
しかし、ビートルズの全米進出で始まったブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗り、全米のチャートを賑わせたハーマンズ・ハーミッツでしたが、ビートルズが新たに創造したサイケデリックの波に呑み込まれたのか、次第に以前のような勢いと輝きが失わられていき、この曲がTOP10に入る最後のシングルとなりました。

更にこの年(1967年)のアメリカ・ツアーで、彼らには、同じイギリスの前座のバンドに完全に食われるという過酷な現実が待ち受けていました。
その時のバンドというのが、The Who ❗️
まあ運が悪いというか、前座の相手を間違えたというか、どう考えてもマネージャーが悪いですね(^O^)
まさに“時代は変る 世代交代”というわけですね!

見つめあう恋 / ハーマンズ・ハーミッツ
世界中がしーんとして、今夜
世界中がしーんとしたなかで
恋人たちの音を聞くことができる
僕の言いたいことがわかるね
僕たち二人だけ、ほかには誰もいない
ほかには誰もいなくて
きみを抱いているだけでいい気持になる

だからよく聞いてほしい
もっと近くにきて
僕の言うことがわかるように
夢じゃないんだ
きみが聞くただひとつの音は
僕がきみの耳に語りかけるささやきだ
きみをいつまでも愛するというささやきだ

♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬

【 Single Data 】
リリース:1976年2月12日
チャート:Billboard 12位、英国22位、オリコン27位
この「見つめあう恋」は、1976年にカーペンターズがカバーし、全米12位とヒットさせましたが、この時期、カーペンターズは最悪のコンディション(リチャードは薬物、カレンは無理なダイエットからの体調不良)で、リチャードは、この曲のどこが気に入らないのか『カバーすべきでなかった』と言っています。
素人目には出来は悪くないようですがねぇ~この辺りにリチャードの天才ぶり、完璧主義がうかがえるということかな!?







コメントを投稿