Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ チェインズ / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年04月27日 07時29分15秒 | 『Please Please Me』

ポップ史上最強のコンポーザー・コンビは?

勿論・・・
"Lennon-McCartney"であることは衆目の一致するところ!
この彼らにも、若かりし頃、憧れであり目標にしていたコンビがいました・・・

その憧れのコンビというのが、1960年から1963年にかけての3年間で、20曲あまりの全米トップ40ヒットを世に送り出し、日本でも「ロコ・モーション」の大ヒットがお馴染みのゴフィン&キングの二人でした。

この「ロコ・モーション」リトル・エヴァという女性シンガーのヒット曲なんですが、そのバック・コーラスを努めたのがビートルズ・ファンには馴染みのある"The Chookies"でした。
ニューヨーク出身の黒人女性コーラス・グループクッキーズ、同郷のキャロル・キングとの関係が深く、ゴフィン=キング作のリトル・エヴァの一連のヒット曲のバッキング・ヴォーカルを努めたほか、彼女たち自身も名コンビの作品で複数の曲をヒットさせました。
云わば"Goffin - King's Family"の一員の様な存在ですね!

【 Single Data 】
リリース:
1962年11月
チャート:
Billboard 17位、全英50位

今日は、そのクッキーズのヒット曲であり、ビートルズはオリジナルがリリースされるとレパートリーにしたカバー曲の紹介です。
今日ご紹介するのは、ゴフィン=キングの作品で、クッキーズが1962年11月にリリース、全米17位、スマッシュ・ヒットさせた曲「愛のくさり Chains」です。


ビートルズは、この曲を1963年1月16日のBBCラジオの番組収録の中で披露していることからも、クッキーズが1962年11月にリリースしてから、1ヶ月程でレパートリーに加えた事が想像出来ます。
全米で17位といっても、英国では50位とお世辞にも大ヒットとは云えない曲をリバプールのバンドが競って取り上げたらしく、それには驚かされました。
やはりこれは、"Goffin - King"の作品を、彼らが意識していた動かぬ証拠なのではかと?

センスが光ったジョンのハーモニカ
ジョージ・ハリスンがリード・ヴォーカルを努めたこの曲、何と云ってもビートルズのセンスの良さを感じさせるのが、イントロのジョン・レノンのハーモニカでしょう!
この部分は原曲にはなく、ビートルズのヴァージョンに慣れきった後にクッキーズのオリジナル・ヴァージョンを聴くと、彼女達のコーラスの素晴らしさに反して、イントロの間延びを感じずにはいられません。
同じ長さの小節にも拘らず、中近東?の音楽のような印象的なジョンのハーモニカがピタッとイントロにハマっているビートルズに対し、歌が始まるまでまだかまだか?」と思わされるオリジナル・・・
捉えようによっては、数合わせの単なるアルバムの中の1曲~こういった曲に対しても、イントロから間奏、そしてエンディングまで、全く手抜きのないアレンジをしたところが、「流石、ビートルズ!」・・・ですね!

チェインズ / ザ・ビートルズ

あの娘は僕を鎖で縛ってしまった
それは目に見えるようなもんじゃない
そうさ愛の鎖が、僕を縛り付けている


どうしたってこの鎖からは逃れられない
走り回ることも出来ない、だって僕は自由じゃないから
そうさ愛の鎖が、僕を好きにさせてくれないんだ

本当は言ってあげたいんだ、かわい子ちゃん
とっても素敵だよって
本当は好きになりたいんだけど
僕の身動きをとれなくしているのがこの・・・


あの娘は僕を鎖で縛ってしまった
それは目に見えるようなもんじゃない
そうさ愛の鎖が、僕を縛り付けている

信じてくれよ、この言葉は嘘じゃない
君の唇はとっても甘そう
本当はキスしたいんだけど
どうしたって逃げられないのがこの・・・


あの娘は僕を鎖で縛ってしまった
それは目に見えるようなもんじゃない
そうさ愛の鎖が、僕を縛り付けている


愛の鎖
愛の鎖
愛の鎖




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