Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ロール・オーバー・ベートーヴェン / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年06月08日 12時39分09秒 | 『With The Beatles』
【 Single Data 】
リリース:1964年5月5日(日本)

ベートーヴェン
現代社会に措いて、彼ほど、親しまれている作曲家はいないだろう!
クラシックに疎い僕でさえ、ベートーヴェンの顔だけは知っている(笑)

ベートーヴェンは偉大なのだ!
CDの収録出来る時間を決定する際、74分を主張するソニーと、オランダのフィリップス社が主張する60分で論争が起きたそうです。

「74分にすれば、オペラは一幕分途切れることなく収められ、第九をはじめとするクラシック音楽の95%はCD一枚に収められる」
世界的に有名な指揮者カラヤンも、この74分を支持したことから、この論争に終止符が打たれました。
何れにしても、こういったところでも作品名が取り出されるベートーヴェンは、別格の存在なんでしょうね!

今日ご紹介する曲は、皆さん、もうお分かりでしょう!
ロックンロールの王様、チャック・ベリーが56年に発表、デビュー前からレパートリーとしていたビートルズが、1963年にリリースしたセカンド・アルバム『With The Beatles』に収録したロックンロール・ナンバー、「Roll Over Beethoven」の登場です!


反体制の音楽がロック・ミュージックなら、その対極にあるのがクラシック・・・そのクラシックの最も有名な作曲家がベートーヴェン

そのベートーヴェンをぶっ飛ばせと歌っているこの曲で歌われているのは〜
「ロックン・ロールが最高!」
所謂、“ロックンロール讃歌”といったような内容のものですね!

 

ビートルズが、特にジョン・レノンが最も影響を受けたロックン・ローラーがチャック・ベリーです。
ビートルズは全部で24曲のカヴァー曲を録音していますが、ヒットしたものであっても、その多くがジャンルの違うアーティストの曲であったり、あるいは、B面曲であったりと、ストレートなロックンロール・ヒットのヒット曲は思いのほか少ない・・・
ところが、チャック・ベリーに関しては、「Rock and Roll Music」「Roll Over Beethoven」といった2曲のヒット曲をカヴァーしております。
この辺りも、チャック・ベリーへの思い入れの深さが感じられますね!
この曲は、ジョージ・ハリスンがリード・ヴォーカルを努めておりますが、デビュー前年の61年までは、ジョン・レノンがリード・ヴォーカルを努めていたそうです。

Roll Over Beethoven - The Beatles

ロール・オーバー・ベートーヴェン / ザ・ビートルズ
ちょっとした手紙を書いて
地元局のDJにだすつもりなんだ
DJにかけてほしいのは、ロックしてるいかしたレコード
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ、絶対に今日も聞かないと

体が熱くなったきて
ジュークボックスのヒューズも切れそうだ
ハートはリズムを刻み、ソウルはブルースを歌いっぱなし
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ、二人一組でロックしよう

ロックの熱にやられちまった
リズム&ブルースの注射を打たないと
リズム隊のそばに座っているうちに関節炎にやられちまったらしい
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ 二人一組でロックしよう

こいつを感じて気に入ったら恋人を連れてきて
まわしたり、ロックしたり、ひっくり返したり
めいっぱい動いたり、飛び回ったり
まわしたり、ロックしたり、ひっくり返したり
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ 二人一組でロックしよう

朝もまだ早いうちにいっとくけど
俺のブルー・スウェード・シューズを踏むんじゃないぜ
ようチビちゃん 俺のフィドルを弾きなよ 別に損する訳じゃないだろ
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ チャイコフスキーにも教えてやれよ

あの娘はまるで蛍みたいにウィンクして
コマみたいにくるくる回る
いかれたパートナーとのハッチャキなダンスも見世物だぜ
あの娘のコインが切れないうちは 音楽もなり続けるのさ
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ ベートーヴェンをぶっ飛ばせ
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ ベートーヴェンをぶっ飛ばせ
ベートーヴェンをぶっ飛ばせ リズム&ブルースに乗っていこう

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【 Single Data 】
リリース:1972年

1970年代の初め頃、夜の7時台だったと思いましたが、洋楽のベスト10を紹介していたTV番組がありました。
番組のタイトルやどんな内容だったかなどは全く覚えていませんが、"Mountain"というバンドのビデオが、毎週のようにオンエアされていたことだけは、はっきり覚えております。

その時、頻繁にオンエアされていたのが、ビートルズがカバーしたことでも有名な「ベートーベンをぶっ飛ばせ Roll Over Beethoven」のマウンテン・ヴァージョンでした。

この曲のカバーはビートルズだけでなく、数多くのアーティストがしてますが、この人達は当時としては珍しく映像を観ている為、一番印象が残ってます。

山のようにでかいギタリストのレズリー・ウェストが、とにかく目立ちに目立っていたマウンテン・・・

そして呟きました・・・
「こいつらには、女性ファンは少ないだろうな!」(^O^)

【 All Japan Pop 】1972年4月17日付 
01.愛するハーモニー / ザ・ニュー・シーカーズ
02.母と子の絆 / ポール・サイモン
03.デイ・アフター・デイ / バッドフィンガー
04.木枯しの少女 / ビョルン&ベニー
05.スーパーバード / ニール・セダカ
06.アメリカン・パイ / ドン・マクリーン
07.ママに捧げる詩 / ニール・リード
08.ウィザウト・ユー / ニルソン
09.ハーティング・イーチ・アザー / カーペンターズ 

10.ベートーベンをぶっ飛ばせ / マウンテン 
11.気になる女の子 / メッセンジャーズ
12.孤独の旅路 / ニール・ヤング
13.マイ・ワールド / ザ・ビー・ジーズ
14.オールド・ファッションド・ラヴ・ソング / スリー・ドッグ・ナイト
15.スウィート・シーズンズ / キャロル・キング
16.アイルランドに平和を / ポール・マッカートニーとウイングス
17.ライオンは寝ている / ロバート・ジョン
18.対自核 / ユーライア・ヒープ
19.チャッキー・ワゴン / ルー・クリスティ
20.ネバー・ビーン・トゥ・スペイン / スリー・ドッグ・ナイト



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【 Single Data 】
リリース:1973年1月12日(英国)、1月27日(米国)
チャート:全英6位、Billboard 42位

そして、もうひとつジェフ・リン率いるエレクトリック・ライト・オーケストラもカバーしています。 オールド・ロックンロールが同時期にこれ程リリースされているのは、1970年がベートーヴェンの生誕200年という事で色々と記念行事が執り行われたからなんでしょうかね? それとも日常的にこの曲を始めとして、チャック・ベリーの曲はカバーされていて、今ではレジェンド的な数多くのバンドが1970年前後に集中的にデビューしているから、必然的にカバー曲が目立っているのか・・・?
因みに多くの方に曲の頭に「運命」を持って来た ELO のカバーは秀逸といわれます。 ただ僕からしてみれば、小オーケストラ隊を持つ ELO なら「当然そうするでしょ!」という感じで、初めて聴いた時は「やっぱりこう来たか!」という感じでした(^O^)


 

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【 Single Data 】
リリース:1956年5月
チャート:Billboard 29位
最後のなりましたが、オリジナルのチャック・ベリーです。
正にキング・オブ・ロックンロールの名に相応しい人ですね♫
この人たちが居なかったら、今現在の音楽も全く違うものになっていたと思います。
当たり障りのない無難なポップスが蔓延する時代に、この曲や「Johnny B. Goode」のイントロが流れた時の衝撃はどんな感じだったのだろうか?




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