Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ハロー・グッバイ / ザ・ビートルズ:1967年作

2023年12月31日 08時00分00秒 | 『Magical Mystery Tour』
【 Single Data 】
リリース:1967年11月24日(英国)、11月27日(米国)、12月25日(日本)
チャート:英国1位、Billboard 1位、オリコン15位

スタジオ・アーティストとして
ジョン・レノン「ポールはA面❗️俺はいつもB面だ‼️」と、ヨーコに不満をこぼす事があったそうです。

今日ご紹介するのは、ビートルズが1967年11月24日(英国)に発表した16枚目のシングルの「ハロー・グッドバイ」です。
ポール・マッカートニー作のこの曲は、同業のアーティストから“ビートルズの最高傑作”と評される事も多い、ジョン・レノン作の「I Am The Walrus」をB面に追いやりました。

ジョン・レノン作のサイケ感が漂うメロディと難解な歌詞のB面の「アイ・アム・ア・ウォーレス」に対し、親しみ易いメロディに中学生でも判るような歌詞のポール・マッカートニー作のA面の「ハロー・グッドバイ」
余りにも歌詞が単純な為、“ポールは作詞の才能が枯れてしまったのか?”と思わもしました。
メロディも歌詞も対極にある2曲を1枚のシングルに収めたところがユニークですね!

分岐点となった1967年の
1967年8月27日 、4人のビートル達から信頼され、舵取り役でもあった敏腕マネージャーのブライアン・エプスタインがアスピリンの過剰摂取により亡くなってしまいました。
4人のビートル達の我儘に、唯一『No』を突き付ける事が出来た男を何の前触れもなく失ったこの日を境に、ビートルズ王国が崩壊に向かって行きます。
因みにこのシングル盤は、エプスタインの死後、初めてリリースされたレコードでした。

ハロー・グッバイ / ザ・ビートルズ
君がイエスと言えば 僕はノー
君がやめてと言えば 僕はGo Go Go
なんてことだ
君はグッドバイと言い 僕はハローと言う
ハロー ハロー
どうしてグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよ ハロー
ハロー ハロー
どうしてグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよ ハロー
僕がハイな気分だと言えば 君は沈んでいると言い
君がなぜと尋ねれば 僕はさあねと答える
なんてことだ
君はグッドバイと言い 僕はハローと言う
ハロー ハロー
どうして僕はグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよ ハロー
ハロー ハロー
どうしてグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよ ハロ-
わからないよ どうしてグッドバイしなきゃいけないの?
なんてことだ
君はグッドバイと言い 僕はハローと言う
ハロー ハロー
どうしてグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよハロー
ハロー ハロー
どうしてグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよ ハロー
君がイェスと言えば 僕はノー
(僕がイエスと言うのはノーの意味かも)
君がやめてと言えば 僕はGo Go Go
(行かなきゃならなくなるまでここにいるよ)
ああ なんてことだ
君はグッドバイと言い 僕はハローと言う
ハロー ハロー
どうしてグッドバイなんて言うんだい
僕は言うよ ハロー
ハロー ハロー

♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬

1967年とは・・・
この1967年という年は、前年1966年8月29日のキャンドルスティック・パークの公演を最後に一切のライブ活動を停止した状態で、俗にいう“スタジオ・アーティスト”として、ビートルズが第一歩を踏み出した年でもあります。

6月に『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を発表して世間をアッといわせ、この年にリリースされたシングルもストロベリー・フィールズ・フォーエヴァーペニー・レイン(両A面)、「愛こそはすべて / ベイビー・ユーアー・ア・リッチマン」、そしてこの「ハロー・グッドバイ / アイ・アム・ザ・ウォルラスで、当時としてはライヴでの再現が困難なものばかりでした・・・!

ビートルズが残したもの
ビートルズが劇的に変貌していった1967年とは、一体、どんな年だったんでしょうか・・・

ベトナム戦争は泥沼化し、、、
「正義無き戦争」と反戦運動が沸き起こった病めるアメリカ!
この様な印象が強く、決して明るい社会ではなかったようです。


こういった社会状況の中で、西海岸のサンフランシスコを中心に“フラワー・パワー”という運動が沸き上がりました。
因みに我が国日本では、この運動を“フラワー・ムーブメント”という名称で呼んでいました。

混乱した社会生活を放棄し、“Love & Peace ”を唱え、『武器ではなく、花を』というキャッチフレーズの元に反戦運動をするヒッピーと呼ばれる人たちが登場しました。
その運動、ムーブメントに多大な影響を与えたのが、ビートルズのインド巡礼やドラッグを使用した音楽(Sgt.Pepper~や67年に発表されたシングル)といわれています。

サイケデリック・ミュージック
音楽界もドラッグを使用し、それによる幻覚のイメージや東洋思想を含むインド音楽を取り入れた“サイケデリック・ロック”と呼ばれるものが大流行します。
プログレッシブ・ロックの大御所、ピンク・フロイドなども、元々、サイケデリック・ロック・グループとしてこの年にデビューしており、他の大御所バンドやミュージシャンも、この時期を前後にバンドを結成した人たちが非常に多いんですよね!

まさに音楽界で『1967年』というのは、特別な年だったわけです!
ビートルズが偉大なのは、音楽だけでなく、若者の文化やファッションまでも影響を及ばせたことにあるといわれるのは、このようなことからなんですね!
面白いのは、1967年のムーブメントの中心地がサンフランシスコだったことです。
この地、前年にビートルズが最後のコンサートを行った場所なんですよね!

*キャンドルスティック・パークは、当時、メジャーリーグのSFジャイアンツの本拠地だった球場。





4 コメント

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Unknown (なおとも)
2023-12-31 09:10:45
今年もいよいよ最後ですね。
最後にふさわしい記事で興味深く拝読しました。
楽しい懐かしい音楽を一年間有り難うございました!
来年も楽しみに訪問させて頂きます。
どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。 なおとも
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Unknown (sakaki45)
2023-12-31 18:53:01
1967年と言えば、ドアーズのファーストアルバムが発売されていますが、
サイケデリックの初期の段階でこれだけのアルバムが作られていたのは
凄い事だと思います。
ビートルズの影響はどうだったのかは、自分にはよくわかりませんが。

今年一年、興味深い話を聞かせてもらい、ありがとうございました。
来年も記事を楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
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Unknown (ikenaijoni)
2023-12-31 21:01:19
なおともさんへ

こんばんは🌆
この記事、新年の挨拶の後、投稿するつもりでした(^O^)
間違って、年末に予約投稿していました(^◇^;)
最後の最後に大チョンボですね!\( ˆoˆ )/

この後、サイケデリックな奇妙な曲を続けるつもりでしたから、作戦の練り直しです(笑)
来年もぼちぼちやりますので、今後ともよろしくお願いします。

良いお正月をお迎え下さい。
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Unknown (ikenaijoni)
2023-12-31 21:43:55
@sakaki45 さんへ

こんばんは🌆
サイケといえば、ピンク・フロイドのデビュー・アルバムの『夜明けの口笛吹き』が最高です♪
このアルバムは、アビーロード・スタジオでビートルズが『サージェント・ペパー〜』をレコーディングする隣の第二スタジオでレコーディングされました。

来年ものんびりと続けようと思っています。
良いお正月をお迎え下さい🎍
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