今日の一貫

ロシア 農業を成長産業に

ロシアが農業を成長させると発表したのは、08年2月のこと。
当時第一副首相だったメドべージェフが、「ロシアは世界の10%以上の耕地を所有しながら自給できてない、、と発言した」のがそもそも。

この情報は、ロシア株専門証券会社 ARUJI GATE証券の提供だという。

メドべージェフの演説からその手法・政策が垣間見える。


1,「世界市場におけるロシア農業分野の立場を強固なものにしたい。」
  「これが大きな課題である」

2,「重要なことは、農地を正しく使用することである。」

3,「資金投入により農業改革を行ない、生産効率を高めたい。」

4,「怠慢な土地所有者に土地を手放させるか、或は土地に対して出資させること   を可能にする法的規制を実施することが不可欠」
  「土地所有者を刺激する条件の設定や罰則の実施も必要である。」

5,「今後ロシアの農村に1兆ルーブル投資する予定。」
  「農工業施設の開発計画は、弱点の分析に基づき既に作成済みであり、農業発   展に多額の資金(5000億ルーブル)が投入される」
  「これは国からの投資のみで、各地方からはそれ以上の融資が必要。」


これ将に正論だろう。
農業を発展浅瀬対としたら、農地を有効に使える人が農地を利用すべきだし、誰が有効に利用できるかわからないので、参入退出の垣根は低くしておいた方が良い。
我が国の農政には、『怠慢な』な、などというといや彼らは被害者で、、などといったどと言うナイーブさがあるのだろうが、確かにそうしたナイーブさは我が国の良い点ではあるが、農業振興では、それが徒になっている。
日本の農業者は統計上は37万戸しかいないというのが私の考え。


ともあれ、気になるのは、冒頭の、「世界市場におけるロシア農業分野の立場を強固なものにしたい」との立場。デンマークやオランダなど、世界の農業国は、全て同様の考えを持つが、一体ロシアの世界戦略の対象はどこに向いてるのだろうか?
日本ではないのだろうか?

我が国の食料供給力は瀕死の状態にある。
農業を戦略的産業として考えるべきだが、そう思ってる人は少ない。
ターゲットはどうやら日本か?
とすれば、日本が構造改革を進めない限り、日本の食料供給力はますます下がることになる。
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