大雨の中、あぶくま急行で、向かう。
この電車途中乗り換えるが、なかなか雰囲気がある電車。
乗り換えに橋を渡らなければもっといいが。
さて、角田の「農業実践塾」の打ち合わせ。
塾長をやらせてもらっている。
この間、市場社会の産業としては、如何に市場を味方にするかが鍵と、づーといってきた。
どの様に味方にするかが、それぞれのビジネスモデル。
角田は、早くから自分たちのお客を意識してきた地域。
みやぎ生協との産直運動や、仙南農産加工連の活動など、高度経済成長時代の農協としては独自の取り組みによって、地場農産物の優位性を実感してきた地域だ。
そんな中で、多くの専業農家が育っている。
塾では、三つの販売組織を作ることになった。
塾の大きな目標が一つクリアーされた感じ。
ただ、これ自体は、そう真新しいことではない。
ほとんどの塾生は、既に販売を手がけているからだ。
問題は、いずれもが家族経営の販売の壁を突破できないこと。
そこには、新たな販売組織の仕組みが必要となる。
自分がどこにいるか分からない大きな組織ではなく、
また、組織のために個々人に我慢を強いる組織でもなく、
家族経営の限界を突破し、成長を志向し、そのことによって農村の文化をも明るく変えられるような組織が必要なのだろう。
農協は、農家から見て遠くなってしまった。
しかし、自分の農業は自分のもの、自分の商品を売るのに、遠くの人に左右されるのもどうかと思う。
私はこれを、近代から脱近代の有り様へ、といってきた。
近代社会のロジックを背負った組織は、構成員に縛りをかけすぎる。いまや、工業化時代の組織運営は時代錯誤となっている。専業農家の満足を得るのは困難だろう。
90年代まで増えなかった自営業者がいまは増えつつある。
個の時代になってきている。
自営業者のネットワークが次の社会の社会システムとなるに違いない。
そうした時代感覚に基づく、ブレークスルする会社が農村には必要なのだろう。
気づいた農協もあるが、米地帯の農協はなかなかそうはならない。
とはいえ、今までの農家販売と、今年作られる角田実践塾の販売会社との違いは、おそらくあまりないだろう。
ただ、もっとも大きな違いは、農協中心社会に居場所を与えられた存在か、あるいは農村の文化を発信するメインの存在になるか、の違いである。
そのためには、圧倒的情報発信力が必要である。
それが会社を作る意味ではないだろうか?
三つの販売組織のうち、一つは個性的な3人がそろった。
面川、原田、山中の三人。
それぞれの得意技が違うし、農業を知ってるのは、面川さん一人。あとは社会学が好きな販売経験者と彫刻家。
もう一つの会社は、直売所を立ち上げたいという人。
いずれも農村が好きで住み着いた人たち。
こんな時代にはこんな人達がいいのかもしれない。
直売所も、モデルさえよければ、成功の確率はある。
果てさて今年がスタート、この組織が立ち上がり、経済活動をはじめてからまた書くことにしようと思うが、、、
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