今日の一貫

岩手県軽米 雑穀と飼料米 二年三作体系からの軌跡

岩手県軽米町。
9月12日に、雑穀サミットを開催したという。
町長の山本賢一さんに大宮でお会いした。
獣医さんだという。

軽米町、馬産と、「ヒエームギーダイズ」の二年三作の畑作農法を確立した町として、我々農業経営学者にはつとに知られた町。
二年三作体系とはは、ヒエ、麦、大豆、休閑の2年に3回作付けをする農法。禾本科作物の間に豆科作物を入れて地力維持を図るが、禾本科が二作で主穀式農法とも言われている。


もともとの主穀式二年三作は、馬産、牧草地、薪炭と結びついて農家経済を作り上げていた。
これに、その後、といっても60年代以降集約作物として「たばこ」、「馬鈴薯」、「野菜」が入って、集約プラス粗放の農法ができあがる。
同時期に開田がすすみ、、稲作に取って代わられるのが、70年代まで。稲作の独往性が発揮される。稲しかなかったのだ。

その稲も70年以降、生産調整・転作で牧草地や野菜などに転換していく。
酪農用の飼料作が多くなる。
獣医さんが町長になる背景はおそらくこんなところにあるのではないか?

最近は雑穀の町として有名。ヒエが復活してるのか、、。
この軽米、生協パルシステムと組んで飼料米をやるというのだが、、期待したい。「麦-飼料用イネ」輪作システムも二年三作になるので是非検討してほしいものだ。

このところ、新規参入企業の販売先として多いのが、生協。
生協という組織、教条的で、私とは疎遠な団体だったが、、近年それがそうではなく、非常に多様性をもった集団ということが分かってきた。誤解がなぜ生じたかは、私の近場の生協を見ていて、そのステレオタイプが生協と思っていたからだと思う。
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