「米価が下がった」という話題が、地方紙などで騒がれてから2ヶ月たった。皆クールになったようだ。
大体米を売っていないのに、『米価が下がった』と騒ぐのだから不思議なこと。
下がったかどうかは、売ってみて初めてわかること。
何のことはない、農協が、農家に支払う「米の概算金を下げた」というだけ。
昨年は全農が、需給実勢以上の高値の概算金を付けた。その結果米の需要が冷え込んだ。
弁当協会など90万トンを扱う4団体は、ご飯の量を減らし、約10万トンほどの米使用量を減らしたという。
需要を増やしたいなら価格を上げてはいけない。今年は概算金が減ったというのに、スーパーで売っている新米はあまり下がっていない。
実態は、米価が下がったのではなく、全農が概算金を下げて騒いで政治イシューにし、何とか米関連の施策を打ってもらおうとしただけだろう。
こんな仕掛けに乗って騒いだ政治家も政治家だ。だが、誰が、どのように騒いだか、今回とくと見させてもらった。