今日の一貫

状況有利に活かしパラまきの上に構造改革を

〈状況有利に活かしパラまきの上に構造改革を/識者E〉
米麦日報(食品産業新聞社)に上記記事が出ている。

内容は以下の通り。
「先祖返り」などと言われる現在の政策の混乱は、一昨年の参院選から連続している。
王道〟に戻すには、〝軌道修正〟程度ではなく大きなエネルギーが必要になる。
どうせ混乱しているなら、その混乱した結果に乗って、その流れを借りて〝王道〟化するほうが現実的だ。

〝幸い〟なことに、「選択制」などという関係者が過敏に反応したがる単語が登場した。
「選択制」とは、現状維持のことに他ならない。
生産調整をやらない人に「やらなくていいよ」とお墨付きを与えるわけだ。
これまでの不公平感は(生産調整をやらないことに)「何となく悪いことしてる感」があったことに起因する。
お墨付きを与えるなら、そこのイメージをどう払拭できるかにかかっている。

もちろん、片や生産調整実施者への補助金の額が、全体の実効性を決定づける大前提なのは言うまでもない。
本来こうした動きにJA系統あたりが大賛成するはずが、
そうなっていないのは、抱くイメージがバラバラなせいだろう。

したがって問題になるのは財源だけだ。
ただし、この状況を有利に使って〝王道〟化するなら、その財源へ本来的な構造改革の流れをどう組み込んでいくかによって、政策の「寿命」が決まってくる。

それは何も仕組みそのものではなく、財源の取り方如何で構造改革が進むか否かが見えてくる、ということだ。
今までは、構造改革(予算)の上にバラまきを乗せてきた。
逆にバラまきを終えたあとで、その上に構造改革を乗せればいい。
これは、高齢者の円滑なリタイヤを促進する意味もある。

放言を承知であえて大雑把に言うなら減反手上げ方式への移行によってkg約100円米価が下がるとして800万tだから8,000億円がバラまき部分。
この上に担い手予算2,000億円を乗せてトータル1兆円。

これを、例えば5年なら5年、前もって予告した上で集中的にやる。実態上、自民党も民主党も言っていることにさほど違いはない。皆が納得できる手法になる。課題は財源だ。

ただしこれは市場原理に任せることが大前提。

コメント一覧

kumasyu_seinenbu
Unknownさんへ
 Unknownさんの文面からは、所得補償を含めて1俵16,000円という金額が読めましが、いい金額ですねェ。「せめて16,000円すれば、コメ作りにも張り合いがでるのに」という声を農家の方からよく聞きます。
 しかし、前にも書いたとおり、一昨年は12,000円でした。昨年は約13,000円。それでも農家の方たちの多くは、頑張ってコメ作りを続けていらっしゃいます。今年はどうなるのでしょうか。
 私には具体的な政策のことはわかりませんが、現場のナマの声を少しでも具体的にお伝えすることができたらと思ってコメントしてみました。
 大泉さんがそうだとは思いませんが、上から目線の机上の空論でも、ひょっとしてそんな声が反映されれば。そんなことを考えてみたりしてます。
Unknown
kumashuさん>1俵12が平均的な価格でしょうね。
現在、くずで6000なんてないですが、あるところにはあるんでしょうね。この話はともかく・・・

で、1俵6000円になって農家は農業経営できるんでしょうか?
所得補償が10000円くらい出るんでしょうか?

問題はここから・・・
大泉氏は米の輸出を常々言われています。
1俵6000で輸出できるでしょうか?
100%無理です。
つまり大泉氏の想定する希望価格帯はそれ以下となります。
まあ、3000円以下でしょうか。
この場合、所得補償は13000ほど出るんでしょうか?

出るというなら、その根拠と主張の担保を提示してほしいですね。これを提示するのが政策というものでしょう。

痛みを農家にだけ押し付け、自分は構造カイカクさせてやると上から目線の主張するのは、おかしいですね。
ヒロッピー
減反手上げ方式に賛成します。
今の制度は弊害ばかりです。
減反をしない人が普通に存在していることへの不公平感は誰もが思っていることです。

私の地域でも減反に協力しない人がかなり出てきています。
強制力がなければ、行政やJAが何を言おうと関係ないですよね。

1俵6,000円も大雑把に良いところではないでしょうか。
kumasyu_seinenbu
Unknown (Unknown)さんへ
 私の近所では、19年産米の農家手取り価格は1俵約12,000円でした。つまり、kg200円です。kg100円下がると1俵6,000円。これは、くず米の価格程度です。私には、『大雑把』という割には的を得た数字だと思えました。

 機能が低下し弊害の多い減反制度をやめて、あらたな所得補償制度をより具体的に、真剣に考えないといけないのでしょうね。私も、「机上の空論」で終わらないように、との気持には同感です。
Unknown
市場原理にまかせれば価格は上下するはず。
なぜkg100円下がると限定していうのか?
kg200円下がった時の想定
kg100円上がった時の想定
ましてや米の価格は産地品種生産者天候により一定ではない。一律でない商品にどう所得補償を盛り込むのか提示していただきたい。
机上の空論は結構なので具体的にお願いしたい。
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