ガバナーなのだからそれはそれでいいとしても、ガバナーとしてのスタンスは重要。梅原新仙台市長が、就任3ヶ月で、梅原色を出せない、といった書きぶりの記事が同時に載っていた。従来から、仙台にいた村井さんと、仙台出身とはいえ、パラシュートのようにおりてきた梅原さんの違いなのだろうが、対照的だ。
ガバナーは権力行使の誘惑に負けずに、時間がかかっても民主的な手法を貫くことが大事。誘惑に負けないとは、あらゆるところでの処世術。特に、クリーンであり続けることは重要だろう。ダーティなものには近づかないというもっとも基本的なことをしっかり守ること。
その上での政策論争だ。論争と言うより遂行だ。県民のため、といっても、皆同床異夢、目指す方向を共有する姿勢がほしい。それを提示するのがガバナーだ。
ところで、自民党は結党50周年。よくも悪しくも、日本そのもの。日本文化を研究しようとするものには、自民党の有り様は興味津々。
武部さん、なんと、結党50周年の幹事長だ。ブログで、改めて、おめでとうございます、ご苦労様ですといおう。
トップの意思が明瞭で、意思決定が早い組織はこれからの主流だと思う。
しかし、そうした組織は通常小さい組織が原則。社会には、また違った考えの違った組織がいくつかあって、それらが相互に競争する状況がいい。だからこそトップは、思い切り特定の課題で明確な自分の主張が可能となる。また逆説的になるが、だからこそ、失敗もできる。自分の考えがだめなら他の考えの他組織がのびていくだけのこと。
そう考えると、今の自民党、競争相手がいない。しかも巨大組織だ。大組織はいろいろ意見の違う人を包摂しながら、違いを気の遠くなるような手続きで埋めていかざるをえなかった。今の手法で、あの大所帯をどれだけ維持できるか心配になる。幹事長の腕の見せ所なのだが、今後とも今の手法が続き、それがますます洗練されていくのか、あるいは、それに変わる党内民主的手法が考えられるのかがみもの。
さらにいえば、今の自民党の組織形態と手法が、過渡的なものに終わるのか、あるいは今後とも、トップダウン型の大政党として存続可能なのか、実に興味をそそられる課題ではないか。おおかたのマスコミ世論は、来年の9月以降、大きく変わるというもの。大きくどう変わるのか、旧来のようなものに変わるのか?
武部幹事長、この1年間の党運営、期待してみております。
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