今日の一貫

デル カピターノをほめておきたい

仙台上杉、昔の私の職場のすぐ近くに、1年半ほど前に出た店。
イタリアン。
なかなかな味。
ローマ、ナポリ料理だという。
長いこと、イタリアで働いていたという。

外国旅行で、レストランにはいると、どこから来たとよく聞かれることがある。
日本から、という。
すると、うちにも日本人が働いてる、という。
へー、と驚いてるうちに奥の厨房から顔を出す日本人。

そんな雰囲気を持った若いシェフだ。
庄子君、中国人や韓国人とよく間違えられたという。

料理は修業のたまものというのも確かにあるが、それはある程度まで。
これだけいろんな店が出てきて、うまいと言える店は、もともともっているシェフのセンスや雰囲気しかない。

一作年は、南光台の「パスタ」をほめたが、今日は、「上杉、4号線沿いのカピターノ」をほめておこう。
仙台には珍しく雰囲気のある店だ。
30年ぐらい前、仙台にキャトルバンやポトフー、プチポアなど、家族経営の本格的フレンチが出てきた頃の雰囲気を彷彿させる。
若手の外国帰りのシェフが、ビルやマンション、あるいはアパートの1階を借りてはじめたフランスの香りのする店。今生き残ってるのは、プチポアだけ。
やはり、シェフの健康が一番。

フレンチが何故、気に入ったかは、第一にフランスに行ったこと。第二が、農村の素材には、当時日本料理よりもはるかにこだわっていたこと。これは今でもそうかも知れない。当時瓜の会という、農村素材をブランドとして流通業者や外食レストランに結びつける会を主催していたが、そのころもっとも熱心だったのが、仙台ホテルのフレンチのシェフ、原田さんだった。原田さんには、その後、「良い食材を伝える会」に入っていただき、辰巳芳子のレシピで作る料理の仙台大会を開いたこともある。そのとき基調講演は、畠山重篤さんの「森は海の恋人」。あの牡蠣も絶品だった。松木さん(松木牡蠣店)が奔走してたのもこのころ。


カピターノもイタリアンながら、昔のキャトルバンのような、そんな雰囲気を持っている。
二度三度と行って評価がどう変わるか分からないが、ま、今年は一押しだろう。
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