今日の一貫

政府米放出、よくやりました

農水省のHPに、「政府米(国産米)の販売の試行について」 政府米(国産米)について、がでた。5月27日火曜日です。
内容は、
「以下のとおり販売の試行を行うこととし、本日、一般競争入札に関する公告を行いましたのでお知らせします。」というもの。
その内容は、、
(1)平成19年産米:7銘柄 1銘柄ごとに700トン(全体で5,000トン程度)
(2)平成17年産米:21銘柄 1銘柄ごとに250トン(全体で5,000トン程度)
この中には、19年産政府米、新潟コシヒカリ、秋田あきたこまちが当然入ってるのでしょう。
しかも試験的放出。

これでいいのではないでしょうか。
1昨日のこのブログ、「米麦日報」の分析の④番目として、「米放出のアナウンスだけで二番手が出てくる」、、と書きましたが、、、これで確実に出てくるのでしょう。「試行的販売」というのもいいですね。、農水省、、珍しく、世の動きをみた的確な判断といえます。
反動高官が跋扈する農水省で、食糧部長、計画課長はよくやったと思います。こうした判断をする官僚がいることに期待大です。

ところで、農水省は、今回のこの措置について次のように趣旨を書いてます。
「政府米については、毎年ある程度の数量を販売して年産を更新していくこととしておりますが、昨年10月の「米緊急対策」を踏まえて「当面、原則として販売を抑制」してきました。
その後、集荷業者団体等から販売業者への契約締結が例年になく早いペースで進む中で、販売業者の中からは、一部の銘柄について不足感が生じつつあるとの意見が出ており、また、卸売業者間の取引では、価格の上昇もみられます。
一方で、米穀価格形成センターへの上場がほとんど終了しているため、センター価格で需給動向を判断することもできない状況です。
このため、政府米は本来古米販売を基本としていますが、米の需給動向等を的確に把握する等のため、特例的に19年産米を含めた政府米の販売の試行を行うこととします。
なお、これによって、国内の需給・価格に悪影響が生じた場合には、中止を含めて取扱いを検討することとしています。」

この内容も適格と思います。

コメント一覧

ikkann
なるほど
なるほどです。
これは、もう、デスクワークの世界ではないですね。
まだまだ業界事情に疎いという、ことのようです。
そういえば、皆さんこの間総会やらで、お忙しく、余り事情をうかがう機会もなかったのがいけませんでしたね。
有意義なコメントありがとうございました。
o
ちょいと違います
 大泉先生、それはちょいと違います。
 確かに年産、銘柄、数量は問題ありません。問題なのはタイミングです。アナウンスから実施の間が2週間では短かすぎます。せめて1か月ないと…。
 ご指摘の通り、仲間相場を高騰させているのは一部のスポット業者にすぎませんが、いくらスポット業者でも契約在庫くらいはあります。彼らは、2週間なら「待てる」のです。せめて1か月の間を開けてくれれば、待ちきれなくなったスポット業者が在庫を染み出させてきたはずですが、2週間では待ててしまいます。スポット業者は、政府米入札の結果を待ってから動くことになります。それが証拠に公表の翌日、28日から、仲間市場はどこも開店休業状態に入りました。
 政府米入札の結果がどのようになるか分かりませんが、予定価格をべらぼうに高い水準に設定しない限り(つまり『落札されてしまう』限り)、目論んでいる冷却効果とは逆の効果が出てしまう恐れが高いのではないでしょうか。つまり応札する側は、死にものぐるいでとりに行きますから、上へ上へと突っ込むはず。むしろ高値誘導になりかねないとみられます。

 どうも農水省側には妙な意地があるらしく、素直に1か月とはいかなかったようですが。
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