今日の一貫

宮城県の学力が下がっているのか

宮城県の教育については、このところ、芳しくない話題が多い。
小中学校の4県(岩手、宮城、和歌山、福岡)統一テストでの成績や、高校の進学率、就職率が極端に悪いこと。
昨年(17年)の大学・短大進学率は、37.9%で、全国40位。山形県や秋田県より低い(岩手は34,4で46位)。また、このほど、就職内定率もでた。34.9%。これも全国的には低い水準。つまり、宮城県はニートが多いということか?

宮城大学は、この県内進学率の低さを解消するために作られたはずなのに,残念ながら、そうはなっていない。
しかし、宮城県の大学の収容力指数は115%と、受験者に比して大学定員のほうが多くなっている。大学が少ないことが進学率の低下になっているのではない。
県立大学を作ったからといって大学進学率が上がるわけではないのだ。
もっと違った対策が必要なのだろう。
大学を幾ら地元に作っても解決策にはならない。
仙台には、昔から東北大学という曲がりなりにもいい大学があり、「学都仙台」などと呼ばれ、旧制二高などと共に、学的雰囲気を作ってきたはずだからだ。

学の大衆化の振興に遅れをとったといった方がいいのだろう。
それはむしろ高校の問題のように思う。
高校に私立のいい進学校がないとかいったことはどうなのだろうか?

公立は正直、生徒任せで特色のある教育ができない。
特に東北大学への進学を競っている感じだ。

しかし、大衆社会化し、県民所得が上がってくると、むしろ国公立離れをするのが法則。親の月額平均所得が25万程度では違いがないが、35万ぐらいになると、ほとんど国公立へはいかない。
ちなみに上位10県は、京都、東京、広島、兵庫、奈良、愛知、山梨、福井、滋賀、神奈川、大阪(51,1%)などとなっている。

何が問題かと言えば、これから産業振興する場合の人材育成や、地域の医師不足など、地域振興と大きく関わっているということ、その様な認識から改善が必要だろう。
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