古書で面白いの入手しました。
1986年 朝日新聞社発行の「甦る幕末」。
オランダに残されていた幕末日本の写真集です。
1860年代だと思います。
まだ横浜に兵営が建てられていない頃の
英軍キャンプの写真です。
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想像以上に…異様というか
なんか怖!!
少しは遠慮しろというか
もうちょっと「郷に入りては」の精神無かったのか
いや精一杯そうはした部分あるだろうけど
それまで閉鎖的だったいわば世界のど田舎の日本に
入り込んだ異文化コロニー
受け付けない人らには、より奇妙に見えただろうな。
1861年 江戸高輪の英国公使館が水戸の攘夷志士14人に襲われ
1862年 同公使館にて英兵2人殺害
生麦事件。薩摩大名行列を横切った英国商人ら4人襲撃、2名死亡
1863年 1月 高杉らが公使館を焼き討ち
6月 下関戦争。(高杉、英、仏、米、蘭を敵に戦う)
7月 薩英戦争
1864年 鶴岡八幡宮前で英国士官2名殺害される
8月 下関戦争(2回目)
1868 パークス英公使、十津川、京都浪人に襲撃される
まあとにかく、幕末の日本人は今よりずっと英国嫌いでした。
アヘン戦争とかで「お噂かねがね」でしたので。
「欧米人ヘイト」というのはまかり通っていたのです。
時代は進んで、第二次大戦後
日本もかつては嫌った「欧米」の仲間…
感覚的な「怖い」「キモい」というものを理性で超えていくには
相当な時間がかかるのかもしれないですね…。