ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

京都と英語

2018年04月17日 | 雑記
京都のターナー展最終日前日、かけ込みで行ってきました。  
やはり一筋縄でいかないターナー、考える事が多いので、別にまたまとめます。

京都は外国人が多い場所。
なぜか、美術館の案内係より、カフェ店員の方が英語が上手だったりします。慣れなんだろうなあ。

英語力が「ステータス」になるのは日本人だけで、英語圏の人は別に英語喋ってもすごくない。
でもなぜ日本だと、「英語できる」は、魔法か超能力でも使えるようなかんじなんでしょう?
広告代理店関係は特に横文字大好きで、わざわざ英語で言わない方が通じるんでは?という所にも、英語、それも和製英語を使いたがります。
ウンザリな時はあります。

原因の一つは、日本の英語教育の失敗なんでしょう。何年やっても話す事ができないどころか、常に点数を競う「間違い探し」に終始する。
もし、今日本語で誰かと話する度に、「しまった、今倒置法で言ったけどダメか?」
なんて言っちゃキリがないかも。

観念的に先にまず、「英語は普通の日本人には難しく、かなり辛いキツい努力を強いられるもの、頭がよくないと使えないもので、話せる人はかなりのお金も時間も投資している」
なんて、完璧な英語を話せるようになるまでの道みたいな物ができてしまってる。
「免許皆伝」のある武道か何かと間違えているのではと思います。
言葉は確かに魔法のようですが、環境と慣れはあるでしょ。

普段、関東に住んでいて関東弁しか話さない土地で「関西弁は難しいから、簡単には理解できない。努力と投資が必要」だったらどうします?
「関西弁講座1級」とか取得しないとダメで「ほんまでっか」と言っただけで
「わ~すごい」
…筒井康隆が書きそう(^_^;)

NOVAのCMの武田玲奈(仮面ライダーアマゾンズに出ていた)ちゃんの英語の発音が下手とか指摘されたりしてますが、はなから日本人には発音そのものに微妙なコンプレックスがあるので、逆にテニスの大坂なおみ選手位だと「別」扱いしてしまったり。

なぜだろう、最初からネイティブ並はムリみたいになるのは…。
結構「どうせ格下」みたいな、心理的なものが邪魔してるんじゃないかなあ。

英語に対してアホなコンプレックスを捨てきって、個人個人が「何を伝えたいのか」を持った時、初めて日本が英語の「現場」になるんでしょうね。

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