因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

八月納涼歌舞伎第三部より「祇園恋づくし」

2015-08-27 | 舞台
 第三部の1本め「芋掘長者」につづいて、小幡欣治作 今井豊茂演出「祇園恋づくし」。本作のはじまりは、1928年(昭和3年)7月の歌舞伎座。竹柴金作の「祇園祭禮人山鉾」を六代目尾上菊五郎と二代目實川延若によって初演された。このあたりはまったく実感できない・・・。古典落語を素材に書かれた作品で、その台本を宇野信夫が改訂し、1957年(昭和32年)4月の歌舞伎座で十七代目中村勘三郎と二代目中村鴈治郎の顔 . . . 本文を読む
コメント

八月納涼歌舞伎第三部より「芋掘長者」

2015-08-27 | 舞台
*岡村柿紅作 十世坂東三津五郎、坂東三津弥振付 公式サイトはこちら 歌舞伎座 28日まで 題名に添えられた「十世坂東三津五郎に捧ぐ」の文字が切ない。今年2月に59歳の若さで逝去した三津五郎追悼の演目である。1年まえのいまごろ、三津五郎がこの世からいなくなることなど想像もしなかった。踊りの名手と讃えられた十代目三津五郎と同じく、25年前にそれまで休演だった8月を三部制の納涼歌舞伎と銘打ち、伸び盛りの . . . 本文を読む
コメント