更新は 私が「元気で自遊人」している写真記録の便りです
行雲流水函館聖ヨハネ教会①夜の函ぶら探訪・中尾仁彦案内人
函館市・箱館歴史散歩の会・主宰 中尾仁彦さん案内の「西部地区ライトアップ建造物巡り」
中尾案内人の探訪主旨
函館山からの夜景は 香港 ナポリとともに「世界三大夜景」のひとつとされています 函館山からの夜景の素晴らしさは必見ですが 麓の西部地区の元町教会群や函館ベイエリアのライトアップされた歴史的建造物のナイトウォッチングも昼間とは違った幻想的な魅力にあふれ もう一つの函館の顔をのぞかせます やさしく照らし出される「灯」に誘われてロマンチックな風景を間近に見る散策に出かけて見ませんか
コロナ前は130人を超えた参加者でしたが 今は30~40人ほどに制限しての気遣い案内です
下記は2018年の記事です・・・興味のある方は写真記録をご覧下さい
函館ぶら探訪・中尾仁彦さん
連載 第206回西部地区ライトアップ建造物巡り
連載① 日本聖公会函館聖ヨハネ教会
明治7(1874)年、イギリス人の宣教師W・デニングが船見町の住宅を借り、伝道を始めたのが函館における日本聖公会の始まりです。明治 11 年、現在の末広町に礼拝堂が新築され、その後、各所に礼拝堂や伝道所を増設しながら七飯、江差方面にまで活動範囲を広げました。その後、いく度かの変遷を経て、明治 42 年には蓬莱町(現宝来町)に移転しますが、それも大正 10 (1921)年の大火で焼失し、現在地に聖堂が再建されます。
教育や社会福祉事業も活発に繰り広げ、明治 22 年に靖和女学校を、 明治 25 年にはアイヌ学校を開設します。明治 31 年には貧しい人のため の病院を開設したほか、大正時代には盲・聾児の学校である函館盲唖院の運営に尽力し、伊東松太郎牧師は2代目校長に就任します。
現在の聖堂は昭和 54 (1979)年に新築されたもので、元町教会 群の中ではいちばん新しい建物です。四方に張り出した屋根は、中世ヨーロッパの教会建築にならったもので、上から見ると十字の形状をしています。昭和 55 年には、市内の教会では初めての礼拝用のパイプオル ガンが設置されました。
なおイギリス系の聖公会は、カトリックとプロテスタントの中道の姿 勢を維持してきた宗派で、立教大学や東京聖路加病院もこの聖公会の系統です。
パイプオルガン
過去記事2022 函館聖ヨハネ教会・西部地区花見散歩