大量の灯油や日用品などを積んだ国土交通省北海道開発局の浮桟橋「広域防災フロート」が29日、福島県の相馬港に着岸し、被災地に向けた支援物資の荷降ろしが行われた。
2003年の建造で、被災地への派遣は今回が初めて。全長80メートル、幅24メートルで、1000トン級の船舶が2隻接岸できる。当面、同港に係留され、船着き場として活用される。
県相馬港湾建設事務所によると、地震と津波の被害で、13か所ある大型船舶の接岸場所のうち3か所しか使用できない状態。広域防災フロートの派遣で、浜通り北部の物資集積拠点となることが期待されている。
同港に運ばれてきた4トントラック約8台分の日用品や200リットル入りドラム缶約180本分の灯油や重油などは今後、相馬市内の避難所に配給される予定。
(2011年3月30日15時48分 読売新聞)