燃料電池、停電時使えず…太陽光も発電量不足
深刻な電力不足を受けて、家庭用自家発電システムの燃料電池と太陽光発電について、「停電時に使えるのか」との問い合わせがメーカーに相次いでいる。
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燃料電池は一般電源を使ったモーターが必要なため停電時は使用できず、太陽光発電も発電量が小さい。節電を目的に開発されたものだけに、停電時の代替電源としては限界があり、注意が必要だ。
東京ガスなどは、2009年から家庭用燃料電池を「エネファーム」の愛称で販売している。都市ガスなどから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて発電する仕組みだ。
計画停電実施後、東京ガスには、計画停電時の代替電源に使いたいと考える家庭から、「計画停電の時に使えるのか」との問い合わせが増えているという。しかし、水素や酸素の取り込みには電気で駆動するモーーターを使うため、停電時には使えない。
また、燃料電池の運転中に停電すると機器が故障する可能性もあり、東京ガスはホームページなどで「計画停電が始まる前に燃料電池の電源を切ってほしい」と告知している。
家庭用の太陽光発電も、多くの家庭では発電した電力を電力会社に売って電力料金を引き下げるために導入している。停電時に家庭内に電力を供給する仕組みになっておらず、家電製品に使うには主に屋外に設置された分電盤に家電製品をつなぐ必要がある。また、発電容量も小さく、晴天時なら一部の冷蔵庫は使えるが、エアコンを動かすのは難しい。