飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

男体山:山行記録(その2)

2005-05-25 03:01:52 | 山登りのたしなみ


五合目到着 (6:55)
四合目からは、ごろごろした岩を登ります。道路の緩やかな坂でほぼ休憩しながら登っていたわけですから、力を蓄えていた自分にとっては、こんな岩場も可愛いもんです。・・・な~んて思ったのは束の間。すぐに肺炎にかかったかのような、ゼイゼイっぷりを披露してしまいました。一度楽すると甘えてしまうようですね。そんなこんなで、なんとか、薄れる意識の中、前方に小屋発見。やっと半分の五合目に到着です。

イメージとしては、五合目からは、坂は急になりながらも、間隔は今までより短くなると認識しているので、一気にちゃっちゃと行こうと決意。でも、身体は動かない・・・。ふぅ。


疲れているわけではなく、綺麗な景色をゆっくり見ているわけで


重い腰を上げて出発。


二個目のガソ・・・ガンバレ



六号目到着
考えていた予感は的中。ちょっと行った感じ程度で六合目発見。落石によるのか、ここからは、林道経由の迂回路になっているようですが、やはり距離も短くなってきて楽になったかな?


迂回路の左上奥に六合目の石碑が



見つけたら触って来てましたが、ここは届かない・・・



次は、七合目に向けて出発。
迂回路は、林間コース。手を使うことが増えてきましたが、まだまだ快調。…ただ、ちょっと距離が伸びた気がするのは、難易度の上昇でしょうか、体力の限界でしょうか。


スプラッター標識。たぶん罠です。
この先は、熊とか待ってそうです



景色がどんどんひらけて来てます。中禅寺湖も綺麗に見えます




迂回路を抜けると、子供が遊んだ後のような岩の置かれっぷり




前方に小屋発見。多分あれが七合目かな



どうにか七合目到着





七合目到着 (7:30)
避難小屋付七合目に到着。後ろを振り返ると、ようやく中禅寺湖の姿がくっきり見えます。視界も良好ですので、しばし休憩…。
ここからは、引き続きガレ場。小さいながらも岩登りな感じになりそうで、ちょっとゲンナリ。そんな時、休憩をしていたグループの話が聞こえてきました。話し方からして地元の方ですね。

「こんな所はさ、手と足を使って四本足で登ると楽だよ。猿みたいに」

…う゛。やってみたい。

いざ実践ということで、猿山を駆けるように登る彼ら。確かに楽そう、いやそれより楽しそう。後でこっそり試してみよう・・・。

さすがに七合目ともなってくると、なかなか進まない…。不安定な石(落とさないように)、続く急坂(ひ~、もうツユだく)、足のかけ場に困る段差(腿がつる~)。


どんどん急になっていく坂道と増える岩、すでに沢の近くのよう



トラップその2、八合目と思って喜んだのに


途中、7.5合目なんていう、富士山ばりのぬか喜びトラップはありました。まんまと引っかかりましたけど、何か?


八合目到着 (7:50)

八合目は、瀧尾神社


で、八合目を過ぎると、再び林道地帯に入ります。このあたりから、岩が無くなっていきます。そして、神社の人も言っていましたが、ありました~残雪。踏み固められているので不安は無いですが、慎重に…。滑る残雪(ドキドキ)、歩幅の合わない階段(イライラ)、歩いていいのか悩む土のう(むぅ…)。


場所が広いので怖くは無いです



石碑も雪に囲まれてます


そんなこんなで九合目。林道から一転、景色は開け、曇りとはいえ、山々や湖も綺麗に見えてきました。眼前には、山頂ですよ!な雰囲気がありますから、がぜんやる気になってきます。ただ、やる気だけでは、人生渡っていけません。ここから頂上までは、溶岩石が細かくなったような砂混じりの坂に変わり、登り難さを倍加させます。でも山頂が見えているという安堵感というか、目標は、やはり見えていることによって頑張れるんだな、という人生の縮図みたい…なんて考えたとかなんとか。


やはり人生甘く無し。ここにきて階段のプレゼント



場所は開けて景色はいいけど、不安定で歩き辛い砂と段差



横は山々


振り返れば中禅寺湖が一望


…ともかく、砂に足を取られながらも、一歩一歩とゴールへ近付き、ついに、奥宮にたどり着いたのでした。(o^-')b


頂上到着 (8:30)


つ、ついに頂上!!



閑散期の富士山っぽいかな



男体山のシンボルといえば、この二荒山大神


まずは、お参り。
で、見渡せば、中禅寺湖と雪をかぶった山々が~。まさに大パノラマが広がってます。
うーん、いい景色。天気は、いかささか曇りながら、近くの山々を一望出来ます。本当は、富士山や筑波山までも見えるようですが、それはまたのお楽しみにします。

太郎山神社を詣で、景色も堪能し、すっかり落ち着いていましたが、一等三角点の山なのに三角点を見ていないことに気付きました。あ、そういえば山頂標識も見ていないですね。地図を見ると、ちょっと先に三角点があるらしく、ちょっと歩いてすぐに発見。…うーん、最高点にしては、ちょっと寂しいですかね?あ、標識はないようですね。すぐに、あの人工物である標識を探してしまい、そこを山頂として有り難がるのは、違うとは分かっているんですが、無いと無いでなんか物足りない気がして…。


三角点側、うーん地味


さて、本日のメインイベント!休憩がてら景色を見ながら、朝食というかブランチ!
・・・はい。今回は、バーナーが入ってませんね~。二回連続出番のなかったカップヌードルカレー味は、二回の山行ですっかりふて腐れたようで、あちこちヘコんでしまってます。次回こそは、食べてあげますから!しかし、いい加減学習しましょうね、自分。(ToT)

朝早くに来たので、周りには、それほど人がおらず、この大パノラマを独り占めをしながらの贅沢な食事。ああ幸せ

…って寒い!

さすがの2400m、遮るもののない山頂は、冷たい風の通り道。面倒なので登ったそのままの格好のかいねこに吹き付ける自然のクーラー。あぁ撤退・・・。(T_T)

下山は、増えた体重に悲鳴を上げたらしい膝に鈍痛をかかえつつ、もともと苦手な下りですから、下る→滑る→尻餅→リュックがエアバッグ、の繰り返し。6-7回は転がりましたかね。岩でなくて何よりですが、難しいですね下り。
なにはともあれ、なんとか無事下山。神のご加護があってこそですね。ありがたや。

帰りはもちろん、東照温泉 旅籠福田家で温泉三昧。極楽です。
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4 コメント

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ほぉ~ (mymt804)
2005-05-25 09:32:19
最近「山登りのたしなみ」充実してますね。

ほんとに花粉症で行けてなかっただけなんだと改めて実感しております。

自分も夏は遠出したいなぁ。



写真もたくさんだし、ここまで詳細な山登り記録もなかなかないのでは…でも自分の一番のお気に入りは「スプラッター標識

登る山を間違えたのでは…と思わずにはいられません。
返信する
今回の一押し (かいねこ)
2005-05-27 02:42:45
>mymt804さん



そう言って頂けると、嬉しい限りです!

写真を節操もなく、あれもこれもと載せてしまって、お恥ずかしい・・・

と思っておりましたが、mymt804さんのコメントで、喜んで頂けていると

勘違いしてしまいましたので、今度もまたこんな感じで作っていこうと

思います。ご意見有難う御座います。

mymt804さんもお忙しいとは思いますが、遠出出来るように

頑張ってください。





「スプラッター標識」

写真の大きさをご覧頂いてお分かりの通り、今回の一押しでした。

あんなのが無造作に地面にあるんですから、山登りは油断出来ません・・・?。

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素晴らしい山報告です (heppoco)
2005-05-27 21:04:42
>「こんな所はさ、手と足を使って四本足で登ると楽だよ。猿みたいに」

はい、私はいつも両手両足を使って岩岩ゴロゴロ道と戦っています。(笑)

特に下りは足がガクガクするので、すぐにお尻をついて(わざと)そ~っと下ります。

だから、ズボンを汚さないようにとカッパズボンをしょっちゅうはいています。

カッパズボンの使い方を間違っている・・・。



男体山、もちろんまだ行ったことはありません。

隣の山から眺めた感じてば、かなり辛そうに見えましたが、かいねこさんの報告を見て、

もしかしたら、頑張れば、勢いつければ、行ける、かも?しれない、かも?と思いました。

やっぱりこの、写真いっぱいの報告は、と~ってもためになります、ネ。

特に私のような、「山初心者」にとっては、ありがたいです。



「スプラッター標識」、私も笑ってしまいました。

これから、同じようなのを発見したら、思い出し笑いをしてしまいそうです。



かいねこさんが何処かに写っていないかと期待したのですが・・・残念。

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そんなそんな・・・ (かいねこ)
2005-05-28 00:38:07
>heppocoさん

お褒めいただいて恐縮です・・・。

自分も皆さんの山行報告を見ながら、行きたいと思う所が増えすぎて

困ってるくらいですので、是非今後とも情報交換していきましょうね。



男体山は、見た目より楽でしたよ。行けますって。

ただ、それだけでは、お得意のテントが使えないので、隊長さんの

お楽しみが無くなってしまいますね。女峰山との縦走なんていかがでしょ?



今は太りすぎで写真のフレームに入らないので、夏あたりで

痩せた頃にでも・・・。
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