飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

2011年夏九州(その8):5日目 鵜戸神宮(うどじんぐう)

2012-04-17 00:28:06 | 長旅なたしなみ

今回、九州に行こうと思い立ったのは、以前の九州旅で鵜戸神宮に行けなかったことが心残りとなっていたためでして、いつも目的地を適当に決めているのですが、宗像大社と鵜戸神宮だけは、ちゃんと行くべき目的地としていたのです。
とはいえ、途中であちこちフラフラと廻っていたこともあって、来られたのは後半近くになってしまいました。その前後も色々とありましたが、まずは、こちらの報告だけはきっちりさせていただきますね。

さて、鵜戸神宮。
前回報告の宗像大社よりは、観光地としての認知度が高いので、ご存知の方も行かれた方も多いように思います。宮崎を代表する観光地の一つでもありますし、信仰心とかを別にしても見ごたえのある景勝地でもあります。
祭神は、彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)・・・と言われても全くピンと来ないかと思いますが、初代天皇:神武天皇の御父君にあたります。この鸕鷀草葺不合尊の御父君が山幸彦/海幸彦の昔話でおなじみの山幸彦(彦火火出見尊)です。


ご由緒
山幸彦(彦火火出見尊)が、兄(海幸彦)の釣り針を探しに海宮(龍宮)に赴かれ、海神のむすめ豊玉姫命と深い契りを結ばれた。山幸彦が海宮から帰られた後、身重になられていた豊玉姫命は「天孫の御子を海原で生むことは出来ない」とこの鵜戸の地に参られた。霊窟に急いで産殿を造られていたが、鵜の羽で屋根を葺終わらないうちに御子(御祭神)はご誕生になった。故に、御名を「ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと」と申し上げる。
(鵜戸神宮 ホームページより)



という神話の世界がそのまま現代に残っているというのも面白いですね。



2011年8月18日(木) 午後

大分よりそのまま南下し、あちらこちらの名所を巡りつつ、やってきました鵜戸神宮。
多くの観光客もスピリチュアル好きをも魅了するその場所は、一体どのようなところなのか、とても楽しみでもあります。



お盆過ぎの平日ということもあって、駐車場には特に問題なく停めることが出来ました。
車を降りたスタート地点は、こちらのお店から



こちらのコースは、現在工事中とのことで使用不可
先ほどのお店脇から上りコースとなるようです

ここは、昔から八丁坂と呼ばれる石段参道で、吹毛井の港から神宮の山門まで長さ約800m(八丁)の石段が続いており
438段の上りと377段の下りで815段の階段があります



とはいえ・・・これは無いでしょ



結構上りますね



上ったと思ったら、本殿までは、まだ徒歩15分
観光客の皆さんの「ウヘェ」という声が響きます



いきなりトンネルに入りました
季節も夏でしたし天気が良かったので暑くてたまらなかったのですが
ここから吹く風が気持ちよくて助かりました



所々に休憩場所もあるので、そんなに身構えなくても大丈夫



ここからは階段を下ります
この辺りの階段は、江戸時代からのものそのままだそうで
真ん中の部分だけがへこんでいるのは、それだけ参詣者が歩いてきた証拠だそうです



冒頭にも書きましたが、ここは、山幸彦/海幸彦のゆかりの場所でもあります



神門までやってきました
それにしても今日はいい天気ですから、青色に赤の建物が映えますね



神犬石(いぬいし)・・・と書かれなくても、紛れも無く犬ですね
それにしても、あの距離であの大きさとは、どれだけ大きいのでしょうか



神門を抜けると、楼門までの道がなんとも綺麗



擬宝珠っぽいもの



境内に南国風味は、何とも違和感がありますね



鵜戸の古狛犬
耳付きとは・・・悔しいですが、これは、可愛い



この上は、吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ)
山頂に日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊のお墓があるそうです



おおっ、格好いい



こちらもなかなか・・・そう、歯があるんですね



稲荷神社の右手を抜けると、山頂への道があるようです



おやぁ、何か雰囲気が違う気が・・・



あれだけ明るかったのですが、急に暗い森の中へ



工事中注意とは書いてありましたが、湿っていますし
大丈夫でしょうか・・・



観光の道じゃないですね



そして到着
雰囲気が違いますね



早々に立ち去ろうとした所で、このような看板を発見
それは、行くしかありません



道なりというのは、この鉄条網沿いでいいんですよね



あれ? どこ?

良く考えると「ヘゴ」ってどんな植物か知らないんですよね・・・はははっ



ちなみに、これがヘゴ
出発地点に書いてありますので、確認していってくださいね



先ほどの上りの途中を右に曲がると、産殿を造った場所とされている波切神社へ



こちらは、普通の道のようで一安心



と思ったら、先程よりも大変なコースでした
人がいないとは思っていましたが、前方に猿の大群もお待ちかねしていましたし・・・



距離にして400mとはいえ、観光気分でお気軽に来るにはちょっと大変ですね



やっとこ到着したようです
岩屋の中に神社がありました



神話に思いを馳せながら・・・いい景色です



写真を撮るのもどうかと思いましたので、ここまで



再び本線に戻って、本殿を目指します



どこを見ても気持ちがいいです



おちち水におちちアメ湯・・・おぅ、何でしょうか



玉橋を渡っていよいよ本殿です



先のほうでは、皆さんが海に向かって何かしています



いよいよ、本殿です
本当に岩屋の中に建てられているのですね



授与所も岩屋の中にありました



本殿の周り・・・洞窟の奥も廻ることができるようです

撫でウサギさんがすっかりなでられ過ぎて大変なことになっています・・・



お乳岩にお乳水は、こちらにありました
神社のご由来の通り、安産・子育て、夫婦和合に縁結びのご利益があります



そして、運玉です




<運玉の由来>
奇岩連なる中、一際目を引く岩は亀石です。古くから参詣者は亀石の枡形穴に向かってお金を投げ入れる風習がありました。ところが昭和27年頃、落ちたお金を求め崖を降り磯に出る子がいて問題になりました。
賽銭に代わるものをと、鵜戸小、鵜戸神宮ともに試行錯誤した結果、昭和29年に粘土を丸め運の文字を押し、素焼きにした「運玉」が誕生しました。
以来、地元の子供達が作り続ける運玉は亀石に投げられ、願いと夢と喜び楽しみを与えています。
(運玉の由来より)




あちらが亀石
あの窪みに入れればいいんですね



御初穂料:1人100円、5個もらえます



よし、いくぞと気合を入れていたその時、目に入ったのは、この説明書き

男は左手、女は右手で投げる

なんと、左投げとは・・・



右投げであれば、なんとなく5回行えば入る可能性があるかなと思っていましたが、左投げはさすがに未体験。右ですら 仕事以外 何かを投げる機会がなくなっている昨今、左投げのフォームすら思い出されず、変な投げ方で力の無い放物線を描いた運玉は、全く届かずに手前の岩に落ちるという体たらく。

「運玉を1個ずつ願いを込めて下の亀石の枡形に投げ玉が入ればもちろん亀の背中に当たれば願いごとがかなえられると言い伝えられています」

となっていますが、やはり枡形に入れたいところ。
無理かと思っていましたが、何と1個偶然にも入ってくれまして、年甲斐も無くガッツポーズ。大変嬉しい結果となりました。




こう見ると分かるように、思っているより距離があるんですよ
女性の方ですと届かない方も結構いらっしゃいました
届かないからと、力任せに投げようと踏ん張ったら、手を離すタイミングを間違えて、真下に叩きつけて大騒ぎという一幕も



帰りは、入口近くのお店でスコールで一息
ペットボトルを買っただけなのに、グラスと氷までサービスしていただきました
有難うございます



思った以上に楽しくもあり、神聖な場所でもありました。
この辺りいらっしゃる方でしたら、是非オススメしたい神社です。


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2 コメント

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レポだらけ (アランチャ)
2012-04-29 12:15:37
かいねこさん、こんにちは。
休日出勤、お疲れ様です。
今回はどこに行くのか楽しみだったんですが、こうなったら振替休日で遠征でしょうか?

ともあれ、鵜戸のレポありがとうございます。
岩屋の中にある神社ということで、見慣れている所とは、ちょっと雰囲気が違いますね。
どことなく、沖縄の御嶽(うたき)と相通じるものがあるような・・・。って写真ぐらいでしか知りませんけど。^_^;

で、運玉入ったんですか?
結構難しいそうですよ。

鵜戸と青島と高千穂峡と、行ってみたいですねぇ。(^^ゞ
返信する
レポり中 (かいねこ@お昼休み)
2012-04-29 12:43:50
>アランチャさん

ようやく、約束にお答えできて嬉しいです。
例の鹿児島方面は、そこだけ書くのが勿体無い位の場所ばかりでしたので、ちゃんと書こうと検討中です。
今回は、いく場所がないので、昔のレポを頑張ってみましょうかね。
アランチャさんも出掛けない組(なんだそりゃ)ですか?

コースにするなら、鵜戸→青島→高千穂ですかね。神楽を見るために一泊はしておかないとですから。
あぁ…。そういえば、高千穂レポしてないや。
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