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宗像大社といわれてもピンと来る人は、そう多くないと思います。
その祭神が宗像三神(宗像三女神)と付け加えても、余計ピンと来ない気がします。
天照大神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の誓約(うけひ)によって、天照大神の息から生まれたのが宗像三女神でして、彼女達は日神の勅により、皇孫を助けるため筑紫に降りこの地を治めるようになったのが起源とされています。
田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神の三女神といっても、この手のことに興味がある方以外、この由来や名前も聞いたことはないとは思いますが、ほかに三女神を祭る有名所では、「厳島神社」や「江島神社」といえばピンと来るかもしれませんね。神仏習合の頃には、市杵島姫神は弁才天と同一視されていたため、弁天様を祀る神社は、市杵島姫神が祭神となっていることも多いようです。
その宗像三女神を祀る神社の総本社が、この宗像大社となっていますので、参拝客は非常に多くいらっしゃいます。そうそう、こちらの宗像大社は、先ほどの三女神を祀っているのですが、実際には、田心姫神(沖津宮)、湍津姫神(中津宮)、市杵島姫神(辺津宮)の三社の総称となっています。中津宮は、別の離島にありますし、沖津宮に至っては、沖之島にあるため一般人が入ることが出来ない地域にあるため、この辺津宮=宗像大社と一般的には認識されています。
とまぁ、前置きはともかく、宗像大社編スタートです。
2011年8月15日(月) 朝
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こちらは、第一駐車場のまん前にある祈願殿
社務所と総合案内所、車のお祓い、お守り・御朱印もこちらで受け付けているそうです
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入口には巨大な白い狛犬がおりました
狛犬の分類的には、護国系の大宝神社型狛犬
凛々しさが好まれ昭和に入り多く作られた形式です
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大きな第一の鳥居
駐車場からですと素通りされてしまいますが、折角ですから最初から進んでみようと殊勝な心がけ
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太鼓橋がかかる心字池には、鯉がたくさん
近付くと寄って来ます・・・何を期待されているのか、集まりすぎですって
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手水舎は、巨大かつ独特なフォルムでちょっとビックリ
それぞれ水の出ている口がありますので、そこで水を汲むのですが
こうして写真で見ると、何だか戦車に見えてきますね
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いよいよ神門、境内に入ります
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と、狛犬チェックは欠かせません
この狛犬の毛の部分の表現は、ちょっとスゴイです
江戸時代(1824年)あたりの作品は、なかなか凝った作りでいいですね
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お顔の方は、後姿ほど凛々しくないのが残念というか、面白いというか・・・
しかもこちらの狛犬さん、尻尾の部分だけ盗まれてしまったために
明治に入って作り直したという話が腿の部分に彫られています
そのためこのような笑顔が物悲しい感じなのでしょうか・・・って
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鷹正宗は久留米、伊豆本店(宗像・亀の尾)・楢の露は市内
福徳長・富久娘は系列工場が久留米にあるから?
と、想像しながら見るのもまた楽しいです・・・じゅる
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社殿は、参拝者で大賑わい
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こちらが本殿
落ち着いた感じの気品ある建物です
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本殿の周りには、75社108神をお祭りする末社がずらり
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本殿の右脇には、宗像大神が降臨した地として沖ノ島同様に神聖な場所となっている
高宮祭場へ続く参道がありました
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緑に囲まれた道を進みます
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途中の道を左に進むと、第二宮(ていにぐう)・第三宮(ていさんぐう)という
「沖津宮」と「中津宮」のご分霊が祀られている場所に出ます
こちらは、唯一神明造になっているんですよね
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道を戻って奥に進むと、いよいよ目的地が近いようです
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高宮祭場に到着
実際の祭場の写真は掲載しませんが、是非とも行って感じてみてください
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厄除けのお札
左側を持ち帰って、お守りにするそうです
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そして、宗像大社といえば絶対に忘れてはならないのが神宝館
海の正倉院と称され、8万点にものぼる出土品が全て国宝となった沖ノ島の情報が盛りだくさんです
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ただ、3階建ての建物に加えて、映像(ビデオ)の説明が多いため
普通に見て歩くと1~2時間では終わらないという・・・折角ですから時間に余裕を持って訪れてください
沖ノ島以外では、石造狛犬が有名なのですが、個人的には、1階の重要文化財にもなっている躍動感あふれる木造狛犬 一対をオススメしておきます。写真撮影は、不可となっているので現物を見ていただきたいのですが、なんとポストカード(80円)としても販売していますので、後々愛でるためにも是非お買い求め下さい。
宗像大社 神宝館
収蔵点数:約80000点
開館日: 原則無休
開館時間:9:00~16:30
入館料:大人 500円、大高生 400円、中学生以下 200円
そういえば、当時のモブログでも木造狛犬を絶賛していましたし、その時からあの狛犬を気に入っていたんですね。
楽しみにしてたので、あとでゆっくり読ませていただきます。
いま、民放のBSで、宗像大社がらみと思われる番組やってるので、みてこなきゃ。
ようやく書く書く詐欺にも終止符が打てて安堵しています(笑)。
今月は、例年に無いハイペースな記事掲載率なのですが、
12件が全て神社という偏った内容になってしまいました。
実は、まだまだ続きがあるのですが、このまま続けてよいものか悩みどころです。
大物として、鵜戸神宮を追加しておきましたので、あわせてどうぞ。
> 民放のBSで、宗像大社がらみと思われる番組やってるので、みてこなきゃ。
BS、ちゃんと見たこと無いんですよね。
テレビ欄がどこにあるのかも分かっていないので・・・。
そういった番組もやっているのであれば、チェックしておきたいです。
番組はいかがでしたか?
「海の正倉院とシルクロード」みたいなタイトルだったんですけど、最初の部分を逃したためか、沖ノ島や出土品の写真は、まあちらほらという程度で、あとは中国領内のシルクロード周辺の遺跡やオアシスの映像が主でした。(^^ゞ
もっとも、沖ノ島での神事の様子が少々でも映ったのはラッキーだったと思ってます。
まあ、元々シルクロード絡みで宗像大社の名前を覚えたので、このテの番組は結構好きなんですけど。^_^;
さあてと、鵜戸に進まねば。この際、枚聞もレポがあると嬉しいです。(^^ゞ
コメントありがとうございます。
海の正倉院ですか。展示品は、一部だったかと思いますが、それでもたくさんありましたからねぇ。
次は、枚聞、って行ったこと書きましたっけ?
あまりに神社が多すぎますから、一回休みにしようと思っていましたが、もう一つ位いいですかね。