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第28回江戸川乱歩賞受賞、第10回吉川栄治文学新人賞、第39回日本推理作家協会賞。1982年の「焦茶色のパステル」のデビューから1989年の最後の作品「クラインの壺」までの8年間に岡嶋二人が取った賞の数々です。岡嶋二人は、ニール・サイモン脚本の「おかしな二人」をもじったペンネームで、井上泉と徳山諄一の二人の共作という日本では、あまり見られない形式の作家でした。二人でのペンネームと言うこともあって、残念ながら89年には解散という形となってしまったのは残念な所です。
※ そのあたりの経緯については、井上夢人「おかしな二人 岡嶋二人盛衰記」をご覧頂ければよく分かりますよ。内容は、あんまり好きではありませんが…。
と、いきなり書き出してしまいましたが、好きな作家は?と聞かれて、今も宮部みゆきやスティーブンキング etc.といった面々より先に答える作家が、岡嶋二人なんです。
なにをいきなり書いているのか、と思われるかもしれませんが、先日書店に行った時に知ったのですが、なんと、なんと、「99%の誘拐」が2005年「この文庫がすごい!ミステリー&エンターテインメント部門」で1位に選ばれているではありませんか。受賞歴の割には、解散したこともあり、そんなに有名でもありませんし(周りでは知っている人いませんし)、平積みされている姿を見かけることもありませんので、「おいおい、何かの間違いだろ・・・」的な驚き方をしてしまいました。Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
作品としては、88年発表、文庫としては、徳間文庫で90年発表でしたので、15年経った作品です。そんな昔の作品を講談社文庫から発売してもらえるのも嬉しいですが、しかも評価されるなんて、いいものは、何年経ってもいいものだということが証明されたようで嬉しいです。
岡嶋作品といえば、競馬ミステリーから始まって、スポーツ、ハイテク、誘拐とテーマは多彩ですが、途中の良作が多いため「誘拐の岡嶋」と呼ばれることが多かったと記憶しております。本格推理を目指しながらも、トリックの妙や描写力もその魅力の一つですが、特徴的なのは、会話のやりとりの自然さ、軽快さ、が群を抜いて上手かったところで、非常に軽い感じで読めることが好きな理由でもあります。
もし、「99%の誘拐」で岡嶋ワールドを気に入っていただけましたら、こんな作品をオススメいたします。あ、すでに評価については、結構決まっておりまして、
「チョコレートゲーム」(第39回日本推理作家協会賞)
「99%の誘拐」(第10回吉川栄治文学新人賞)
「そして扉が閉ざされた」
「クラインの壺」
※ 今では、全て講談社文庫から発売しております。
が、乱歩賞受賞「焦茶色のパステル」後の傑作4作品と言われておりますが、
「殺人!ザ・東京ドーム」
「あした天気にしておくれ」
「コンピュータの熱い罠」
「七日間の身代金」
なんて作品も面白いですよ。
解散後は、井上泉は、井上夢人のペンネームで、作家として活動しております。2001年度「このミス」4位にも選ばれた「オルファクトグラム」などの作品も出されてます。今年「天使のナイフ(薬丸岳)」が決まった乱歩賞の選考委員でしたし。ただ、あの時の軽快感・爽快感とは、やはり違うんですよね(クラインの壺から見え隠れしてますが、推理小説というよりはホラー小説ですね。ダレカガナカニイル・・・からも、岡嶋作品のようなスカッとしたものが無くなってますし・・・)。
お暇でしたら、是非ご一読を!!
※ そのあたりの経緯については、井上夢人「おかしな二人 岡嶋二人盛衰記」をご覧頂ければよく分かりますよ。内容は、あんまり好きではありませんが…。
と、いきなり書き出してしまいましたが、好きな作家は?と聞かれて、今も宮部みゆきやスティーブンキング etc.といった面々より先に答える作家が、岡嶋二人なんです。
なにをいきなり書いているのか、と思われるかもしれませんが、先日書店に行った時に知ったのですが、なんと、なんと、「99%の誘拐」が2005年「この文庫がすごい!ミステリー&エンターテインメント部門」で1位に選ばれているではありませんか。受賞歴の割には、解散したこともあり、そんなに有名でもありませんし(周りでは知っている人いませんし)、平積みされている姿を見かけることもありませんので、「おいおい、何かの間違いだろ・・・」的な驚き方をしてしまいました。Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
作品としては、88年発表、文庫としては、徳間文庫で90年発表でしたので、15年経った作品です。そんな昔の作品を講談社文庫から発売してもらえるのも嬉しいですが、しかも評価されるなんて、いいものは、何年経ってもいいものだということが証明されたようで嬉しいです。
岡嶋作品といえば、競馬ミステリーから始まって、スポーツ、ハイテク、誘拐とテーマは多彩ですが、途中の良作が多いため「誘拐の岡嶋」と呼ばれることが多かったと記憶しております。本格推理を目指しながらも、トリックの妙や描写力もその魅力の一つですが、特徴的なのは、会話のやりとりの自然さ、軽快さ、が群を抜いて上手かったところで、非常に軽い感じで読めることが好きな理由でもあります。
もし、「99%の誘拐」で岡嶋ワールドを気に入っていただけましたら、こんな作品をオススメいたします。あ、すでに評価については、結構決まっておりまして、
「チョコレートゲーム」(第39回日本推理作家協会賞)
「99%の誘拐」(第10回吉川栄治文学新人賞)
「そして扉が閉ざされた」
「クラインの壺」
※ 今では、全て講談社文庫から発売しております。
が、乱歩賞受賞「焦茶色のパステル」後の傑作4作品と言われておりますが、
「殺人!ザ・東京ドーム」
「あした天気にしておくれ」
「コンピュータの熱い罠」
「七日間の身代金」
なんて作品も面白いですよ。
解散後は、井上泉は、井上夢人のペンネームで、作家として活動しております。2001年度「このミス」4位にも選ばれた「オルファクトグラム」などの作品も出されてます。今年「天使のナイフ(薬丸岳)」が決まった乱歩賞の選考委員でしたし。ただ、あの時の軽快感・爽快感とは、やはり違うんですよね(クラインの壺から見え隠れしてますが、推理小説というよりはホラー小説ですね。ダレカガナカニイル・・・からも、岡嶋作品のようなスカッとしたものが無くなってますし・・・)。
お暇でしたら、是非ご一読を!!
この「99%の誘拐」は読んだ記憶ないけど・・(汗
学生の頃、ミステリーにはまっていろいろ読んでました。
今でもカロリーメイトを食べると「そして扉が~」を思い出してしまいます(笑
あとは綾辻行人とか読んでたっけなぁ。。
40代、未経験。
今度、ぜひとも試してみますワ。
自分も、本屋で出会った時には、とにかく懐かし~と思いましたよ。本棚には、全部揃ってますが(あ、「明日天気にしておくれ」は、友達に貸して帰って来なかったので無くなってました…)、今更な感じはしましたが、やっぱり嬉しいですね。講談社が積極的に復刻してくれているので、いい作品も探し易いですし。
カロリーメイトと核シェルター(笑)。確かに、思い出深いです。
綾辻さん、なんか難しそうでほとんど未体験ですわ…。
やっぱりマイナーですから(笑)。この時期に中学、高校だった人がはまったのではないですかね。未経験、いいじゃないですか~。あと30冊ばかりがお待ちしてますよ。ただ、ほとんど一日で終わってしまう程に軽快なので、コストパフォーマンスが悪いようです…。
綾辻氏ですが、ミステリー好きなら私はかなりオススメします!特に「○○館」シリーズは夢中になって読みましたよ。(読む時は順番どおりに十角館からゼヒ。)
ちなみに~。「十角館の殺人」では見事犯人を当てました♪イェイ。
エラリー・クイーンのファンでしたので、読者への挑戦とか大好きなんです。。
館シリーズは好きだったけど、「殺人鬼」等ではホラー色がかなり強くなります>個人的にはスプラッタシーンとかあまり好きではないので、この辺はあんまり読んでないです。でも「殺人鬼」の真相には充分ヤラレますよ!
多分全然難しくないと思うので一度手にとってみてはいかがですか~?私も久々に読み返したくなりました。ありがとう。
あらら、遅くまでご苦労様です。
情報ありがとうございます。館ものは見たことがありますが、綾辻さん面白いんですね。最近は、すっかり推理小説から離れてしまいましたが、これを機会に復活しそうです(笑)。