飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

那須岳:足慣らし登山

2012-07-21 12:45:45 | 山登りのたしなみ

2012年7月16日(月・祝) 晴れ

久しぶりの登山。
もっと早く行けると思っていましたが、あれよあれよと月日は経過し、気がつけば世間はすっかり夏山に突入しておりました。低山からステップアップと考えていた自分としては、熱波の森に囲まれた低山にダイエット目的で飛び込んでみたり、いきなり3000m級の高みに臨んで無謀っぷりをブログにアップするというのは、違う意味で惹かれたりはしますが、なんとなく山に行くタイミングを失していた状況でした。ただ、先日ぐねった足は、良い方向に作用したようで、あれから痛むこともなくなりましたし、祝日の休みも取れていますし、天気もほどほどに良い天気のようですし、といきなりおあつらえ向きなタイミングがやってきたので、それなら、慣れた場所から歩いてみようかと目的地を那須岳と決めたのでした。

そして当日朝。
山に行くのも久しぶりということもあって、何時ごろ出かけたら丁度良いかといったところから、まるで初心者の如くなってしまっていまして、夏山だというのに何故かのんびりと家を出てしまう始末。その態度を見かねたのか、栃木県に入る頃から、ガスっていた曇り空の色がどんどんとお腹を壊したときの自分の顔のような程度に悪化していき、ICを降りた辺りから全く想定していなかった雨まで降ってきてしまい、下手に遠出はするもんではないなぁ・・・なんて、失敗したかと後悔しきり。ただ、折角来たから少しだけでも歩きたいという、謙虚な気持ちを持ったことが幸いしてか、ロープウェイが見える辺りからは、晴れ間がのぞくようになってきてひと安堵。

駐車場に到着したのは、大体8時30分頃となりましたが、なんとすでに満車のようで全てのスペースが埋まっていました。夏も人気なんですね・・・とすっかりそういった事すらも忘れている浦島状態でしたが、有り難いことに第二駐車場の奥にスペースを見つけられたため、無理矢理どこかに駐車させる心配がなくなったので助かりました。



第二駐車場ももうすぐ満車
ギリギリのタイミングで助かりました



これだけの駐車台数ですが、駐車場で準備をしている人はあまりいないようで、すでに皆さん出発されている様子。今日の行程自体は、(選ぶコースにもよりますが)そんなに無理をする予定もありませんので、忘れ物をしないようにとしっかり準備・・・って、思ったそばから登山靴履き忘れてるし・・・。それにしても、先程の雨はなんだったのかという位の天気の回復ぶり。準備をしているだけだというのに、早速、汗がしたたり落ちてきます・・・って、それは早すぎかと。




峠の茶屋
そんなに久しぶりではありませんが、この景色が懐かしく感じます



入口の鳥居・・・あれ? 何か違う



登山口の目印となる鳥居に来ると、以前とはちょっと違和感がありました。
そう、狛犬の姿が見えない・・・いや、その前に赤い木造の鳥居だったはずですが、目の前に見えるは、石造りの灰色な鳥居。また扁額(へんがく・神額ともいいます)も以前は、「奉納」と記載されていたと記憶していますが、今は「山之神」となっています。かなり古くなっていたために建て替えられたようですね。柱には、平成24年6月に那須山岳救助隊により建てられたと記載がありました。
とはいえ、狛犬は、元々石造りですので替える必要はないと思うのですが・・・と探していると、帽子をかぶったお馴染みの狛犬の姿が奥の階段手前に移動していました。



どこかにつれられていってしまったかと心配しましたが
以前よりも好立地な所に移動していました
手編みのような帽子が可愛いです



そして階段の登り始めには、山の神が祀られています
・・・って、3年前からあるんでしたっけ?
今回無事に歩けるようにお参りします


山の神の由来

現在の県営駐車場及びみはらし園地、この辺は明治四十五年~昭和三十三年まで那須岳硫黄鉱山として硫黄の精錬所が有り、毎日噴火口へ硫黄の採掘に行く鉱夫の安全を守る為に当時の鉱山社長小平濱次郎氏により立てられたと聞いて居る。
その後、鉱山が閉鎖され草の中に埋まり登山者の皆様の眼には留まらず平成二十一年九月我々、那須山岳救助隊員により登山道の整備と共に修復再建した。
左側の石段は、その当時の一部であります。
(立て看板より)




まずは、普通の階段を600m程登ります



見通しのある場所に出ると、お馴染みの光景が広がります
おー、鬼ヶ島だ・・・

天気は、回復どころかいい天気で陽差しが眩しい位になりました
また、焼けますね・・・



以前はごつい石碑のような案内しかありませんでしたが
こういったものも出来たのですね
また、登山人気が出てきたということですかね



とはいえ、やはりこういった案内の方が
味があって景観にもぴったり来ると思うんですけどね

眩しいと良く見えませんが・・・



峠の茶屋から朝日岳方面のコース
人が歩いているのが見えます・・・まだ、あんなのは無理ですかね



お手軽ではありますが、夏山に来た! と思える景色が気に入っています



登山道整備中、有難うございます



危険もありませんし、登っているか分からない位の緩やかな傾斜
歩き方も久しぶりで安定しない感じですが、自分のペースでゆっくり歩くことにします



朝日岳は、今回行こうかどうしようかと、まだ悩み中・・・



高山植物では、こちらがあちこちに咲いていました



天気も良くなって助かりました
特に困ったことも無く峰の茶屋(跡)に到着です
駐車場が満車ということでしたので、当たり前なのですが、予想以上の人がいます
連休ということもありますが、人気の山なのですね



峰の茶屋より三本槍方面



朝日岳とどうするか、少し考えましたが、まずは茶臼岳に行くことに
まだ脚が心配ですからね



この辺りから見ると格好いいですね



こちらのコースは、危険は無いものの石が多いので
再び足をぐねらないように要注意



あぁ、山に来たんだなぁとシミジミ・・・



このあたりは、すっころぶと転がり落ちてしまうので注意して



コースは若干見失うことも多いですが
方角さえ間違えなければ、元のコースに戻れるので・・・助かります



ロープウェイ組との合流
ここまで来ればあと少しです



それにしても暑い・・・運動不足もあって滝のような汗が滴ります
ますます暑くなる陽射しに、水分をしこたま奪い取られていく感じです
ペットボトル2本用意でしたが、もっと水分は用意しておけばよかったとちょっと後悔



陽射しが強い理由・・・雲の上に居るからなんでしょうね



2000メートルに届かない場所ですが、こういった景色が見えるのも嬉しいことです



鳥居が見えてきたらもう山頂です



そうそう、山頂はトンボが沢山飛んでいました
涼しいからでしょうか



山頂の目印は那須岳神社



出発から2時間程で山頂に到着
やはり慣れた場所は安心ですね



ロープウェイ組も加わるためか、峰の茶屋以上の賑わいです
普通の観光客の方もいたりしていますが、皆さん楽しそうな様子です



この後は、お鉢巡りコース



そうそう、茶臼岳は、今でも活動している活火山なんですよね

山頂の子供達が「温泉玉子の匂いがする」と口々に言っていたのは印象的でした
イメージ的には、「温泉」ではなくて「玉子」なんだなぁと・・・



お鉢巡りをしながら朝日岳を眺めますが、さすがに今から行くのは難しそうな感じがします
とはいえ、このまま帰るには久しぶりにしては、ちょっと物足りない気も



ということで、ロープウェイ側から廻って、茶臼岳を一周していくことにしました



ロープウェイのコースということで、観光コースだろうと甘く見ていましたが
自分が登って来たコースよりも結構手ごわい感じです

結構な勾配もありますし、この砂礫地帯を登ることを考えると・・・うむむっ



賑やかなロープウェイコースを離れて牛ヶ首に向かいます
600mということですから、思っていたより近いですね



コースを外れると、一気に人が居なくなってしまいました
緩やかな登りをのんびり歩くのもいいものです



解説が看板に書いてありましたが
小さなヒビに水がしみこんだ所が凍ったため、こういったひび割れが出来ているとのこと
富士山型というのも面白いですね



一回山登りを終えると、こういったちょっとした登りでも
一気に疲れるのは何でなんでしょう・・・ぜぃぜぃ



こちらが牛ヶ首



茶臼岳を眺めるには非常にいい場所です



特に注意喚起されていないので心配していませんが
思えばこんなに噴煙を上げている場所のそばを歩くというのは、大丈夫なんですよね



雲じゃなくて煙ですからねぇ
テンションが上がるのは確かなのですけど



先ほどの裏側を歩きつつ、峰の茶屋方面に向かいます



そして茶臼岳分岐に到着
景色を見ながら久しぶりの野外食事・・・うん、暑い



とはいえ、山登ったなんて書いてきましたが
ここは、小学生の遠足レベルの場所なんですよ・・・いや、凄いなぁ



やっぱりいつの季節に来てもいいですね



おっと、ちゃんと狛犬さんのアップも載せないと
こんなコースで廻ってきて、大体4時間半程度、いい運動になりました



色々なコースも選べますし、ロープウェイのエスケープルートも確保されていますし、気が向いたら朝日岳方面や三斗小屋方面に向かってみてもいいですし、バリエーションも歩き方も自由に選択が出来るのがありがたい山域です。歩きやすさ、景色、そして涼しいと三拍子揃っていますので、殆どの方がすでに行かれているかと思いますが、再び登ってみてはいかがですか?



温泉は、渋滞を避けることを兼ねて「大正村 幸乃湯温泉」へ
打たせ湯も面白いですが
ここのオススメは、お湯の温度と湯上りがさらさらすること
夏でもうってつけですよ


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 念願の山登り | トップ | 商売の嗅覚 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぐねり後 (おおまえ)
2012-07-23 08:08:07
回復も順調のようで山復帰おめでとうございます!
那須岳ですか~!写真を見るともっと実際の標高より高く見えて、山にのぼった!という感じのしそうな山ですね。ちょっとウチからは遠いので行けるとしたら老後でしょうか(笑)
今度飼い猫さんおすすめの乗鞍に家族でいく予定です。テン泊予定です!ふもとの高規格のオートキャンプ場ですが(笑)
近い将来山用テントでホントのテン泊してみたいです。飼い猫さんのテン泊縦走記事も期待しております!
返信する
おっ! (まゆた)
2012-07-23 08:51:36
ねこさんが山に登ってる~!
お天気に恵まれてよかったですね。

ねこさん、那須岳すきですよね。いつかサイテイでも行きたいですよね~
わたしは裏に興味ありです!←アピール

しかし、狛犬の有無に気付かれるなんて、さすがですね~

わたしは、茶臼、積雪期にしか行ったことないのですが、峰の茶屋あたりからは冬も夏もあまり景色がかわりませんね
ただ、夏は夏らしい雲がよいですねー

追伸
そろそろちびに会いに来てくださいね~
ご近所ですし(笑)
返信する
登った感 (かいねこ)
2012-07-23 20:34:54
>おおまえさん

毎度コメントありがとうございます。
家族でキャンプで乗鞍ですか~。テントできる場所は無いと思ったのですが、麓のなのですね。
おおまえさんの頼れるお父さんっぷりが発揮出来るといいですね(笑)。
晴れてご来光が見られるようにタイミング見定めて下さいませ。

那須山同様に乗鞍も楽して登った感が出る山ですから、家族で3000メートル越え頑張って下さい。
テントもそろそろ、日向に出さないと腐ってしまいますから。恐らくいつもの場所からなんですけど、来月あたり行きたいですわ。
返信する
裏那須 (かいねこ)
2012-07-23 20:53:30
>まゆ太さん

お~コメントありがとうございます。
そろそろ落ち着かれましたか。
おちびさんにお会いするのを楽しみにしてますが、あまり小さいとドキドキしてしまうので…。

那須岳はやはり自分のようななんちゃってノボラーにはいい場所ですよ。
裏那須は、若かりし頃に痛い目を見たので、それからは近づいていませんね。
春と秋がいいそうですから、いつかサイテイでも行きたいですね。
返信する

コメントを投稿

山登りのたしなみ」カテゴリの最新記事