前の記事はこちら:燧ケ岳:尾瀬二回目
5.本当の山頂はお隣 (12:00)
3時間と予想していたよりはちょっと早目となりましたが、ようやく俎山頂に到着。久しぶりの登山だったので、到着したときには、もうヘロヘロになっていまして、崩れるように腰を下ろします。山頂写真を撮って、祠に手を合わせると、あとは暫くボーッとしながら景色を眺めて過ごします。
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俎山頂から尾瀬沼方面
ちょっと霞んできていますが、上からの景色に達成感がこみ上げます
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岩の間からこんな可愛い花がそこかしこ
こんな時間になりながらも、次の行程を悩んでいるのは、挑戦者なのか、自暴自棄なのか、ただ地図が読めないのか、何も考えていないのか(←多分これ)。個人的には、どうしても今回の行程に、まだ行ったことの無い「尾瀬沼」を入れたいのですが、どうにも時間が怪しいのです。自分の頭の計算では、このまま駆け下れば行けなくはないと踏んでいるのですが、柴安を踏まずして「燧ケ岳」に登ったとしていいものかどうか・・・。恐らく、こんなことを記事にしてみれば、
「そこまで行って、何で柴安まで行かないかなぁ。それじゃあ燧ケ岳はまた未踏ってことだよ。本当にすごい良い景色なんだから」
なんて、格好の餌食になりかねません。かといって、
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柴安・・・こっちが最高峰
下って登って「柴安」、返す刀でまた下って登って「俎」まで戻ってくるなんて、荷物をデポしたとしても、そんなにすんなり出来るかどうか・・・なんて考えるまもなく出来ないんですけど・・・。
ということで、その後の動きは、別途考えるとして(適当だなぁ)、まずは「柴安」まで登ることにしました。
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一気に下りきった後に、振り返って見た俎
この瞬間、何だかもう戻ってこない気がしました(ポソリ)
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近くに感じるからか、遠くから見ていたよりは結構楽な登りです
青空に向かってキックステップ!!
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ようやく正真正銘、燧ケ岳山頂到着です!!(12:30)
このお墓みたいな標識に合掌 こらこら~!
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こっちの方がしっくりきますね
ゆずジュースとエビスで乾杯です
こちらの「蜂蜜入りゆずジュース」は、猿板の河童さん&tochikoさんからの頂きもの。
自分の横着のせいで、受け渡しに時間がかかってしまいましたが、最近は、旅行に出かける際には1本持って行っては飲んでいます。渋みも少なくスッキリとした飲み応え、美味しいものを有難うございます!! 猿板といえば、エビスということで、自分の単独行には珍しくお酒をコラボさせてみました。
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山頂は、先程の俎よりも平らの場所が多く結構広いようです
15人くらいの人+某大学のパーティと山頂は大賑わい
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こちらからですと、尾瀬沼は半分くらいしか見えません
尾瀬沼を見るなら俎からのようですね
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今回のメインとなるはずの見晴方面の景色は、すっかりガスワンダフルな状態(?)
至仏山は諦めていたものの、ギリギリ中心の木道が見える程度とはちょっと残念
6.見晴への下山 (13:20)
前回、「無理しないで普通に帰って下さいね」と美人秘書様に言われたにもかかわらず、好奇心に負けて、トンデモナイ距離を歩くことになった初尾瀬。その教訓は、心の奥底にしっかりと刻み込まれておりますので、さすがにここから取って返して尾瀬沼に行くことまでは考えませんでした。
「人は失敗を繰り返して、大人になっていくものだ」
と、こんなこと今更三十路オトコが吐く台詞ではありませんが、ちゃんと身をもって学んだことは活かされているようです。ただ、その分余裕が出来てしまったことで、締りの無いお腹のように気が緩んでしまいまして、じっくり腰をすえて昼食を堪能。その結果、出発が13:20を過ぎておりました・・・大丈夫でしょうか・・・ね?
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すっかり周囲もガスガスフルフルな状態で周囲の展望も無くなりました
そして、とにかく寒くなってきましたので下山を開始します
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下るだけというのは、心理的に余裕を持たせてくれるようで
休息効果もあってかワシワシと下ります
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次回はもっと良い天気のときに、尾瀬沼経由で来ますよ!
と、かいねこは心に誓うのであった(なんて)
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下りの際にも花チェックを忘れないくらいに、まだまだ余裕です
桜じゃないっすよね・・・
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下りは見晴新道を使用、展望も無く岩がゴロゴロしたコースです
※ 温泉小屋道は、廃道になっています
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もちろん登り同様、いくつか雪の上を歩きます
ただ、登りの残雪と違うのは、登山道に残雪が残っていることでしょうか
登りと明確に違うのが、この残雪。登りの場合は、沢沿いに大きな残雪が残っており、それを横切るようにして歩くことが多かったですが、下りの場合は、登山コース上に残雪が残っていてその上を歩くようになっていました。そして、トレースのしっかりしている登りと異なり、緩やかな坂になっているからか、歩いた後が結構自由で、足跡もしっかりついている部分もそれほど多くありません。
その結果、何が起きるかといいますと、とにかく滑るんです・・・。周囲を木々に囲まれていますので、滑ったとしてもそれほど甚大な被害にはならないことも幸いして、滑ってもいいかななんて思ってしまう心理効果もあるのかもしれません。
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そんな滑り出した身体を止めようと手を出した先にあるのが、このトゲトゲ
自然界のコンビネーショントラップ・・・恐るべし
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暫く見ていると、どうにも「青ノリ」が雪にかかったように見えてきます
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探してみると、こんな森の中でも花は見つかるものですね
トゲトゲ枝の下に守られるように咲いていました
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「見晴3.0km」の標識から雪越え、岩越え、もうそろそろ下山かな?と思った時に登場するのが
この「見晴2.0km」標識・・・尾瀬の縮尺は良く分かりませんわ
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ただ、この2.0km標識からは、道幅も広がり平坦になってきますから
歩くスピードは、その前の1kmより段違いです
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結果、尾瀬沼の分岐に到着するのもかなり早く感じました
後はもう、ビールに向けて一直線!!(違うって)
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ここまで来ると山道というよりは、観光用のルートですね
しかし、時間も時間からか、こんな道でも誰一人出会いません
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尾瀬と聞くと、川のせせらぎと綺麗な自然なイメージですが
結構こんな油ギッシュな場所もあったりしてちょっとビックリします
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そんな水で育つと、葉っぱの色すら同じになっていくという不思議
尾瀬の暗部を見てしまった気分でちょっとドキドキ
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そうは言ってもみんな元気に育っています
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ようやく見晴に到着、燧ケ岳山行はこれにて終了となりました
思った以上に大変な場所なんですね
==================
燧ケ岳(福島県/本日の最高峰 柴安 2356m)
日程 : 2008年6月28日(土)
天候 : 曇り時々晴れ
コース: (9:00)御池駐車場~(10:00)広沢田代~(10:50)熊沢田代~(12:00)俎山頂~(12:30)柴安山頂(13:20)~(見晴新道)~(15:10)見晴
行程 : 日帰り 6時間10分(もろもろ含む)
==================
前回が初尾瀬と言っておりましたので、当然この山も初登頂。何度も同じことを書いておりますが、「尾瀬」と聞くとなんともほのぼのしたイメージを想像してしまいますが、山行となるとやはり普通の山登りとして考えて臨んだ方が良いようです。間違っても下山後に欲張って何かしようとはせずに、ちゃんと宿泊して英気を養うことを強くお勧めいたします。また、レポの通り、この季節でも雪はまだ残っておりますので、念のための軽アイゼン、最低でもストックの準備はしていきましょう。スポーツシューズでの登山は、この季節でなくてもキケンですし、結構長い登山となりますので、お勧めしません。
出発が遅かったこともありますし、メインとなるものも少ないこともあって、登りのコースですれ違った人も数名と、静かな山歩きとなりました。特に、登山の中にも尾瀬風味も織り交ぜてあるため、この山に登るだけでも十分尾瀬の雰囲気を堪能できることが分かったことは収穫でした。山頂での展望は今回望めませんでしたが、今度、良い天気の折にもう一度登って尾瀬を一望してみたいと思います。
・・・えっ? そんな時間に「見晴」に着いてどうなったか・・・ですか?
(怒涛のオマケ編に続く?)燧ケ岳:尾瀬二回目(3)
5.本当の山頂はお隣 (12:00)
3時間と予想していたよりはちょっと早目となりましたが、ようやく俎山頂に到着。久しぶりの登山だったので、到着したときには、もうヘロヘロになっていまして、崩れるように腰を下ろします。山頂写真を撮って、祠に手を合わせると、あとは暫くボーッとしながら景色を眺めて過ごします。
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俎山頂から尾瀬沼方面
ちょっと霞んできていますが、上からの景色に達成感がこみ上げます
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岩の間からこんな可愛い花がそこかしこ
こんな時間になりながらも、次の行程を悩んでいるのは、挑戦者なのか、自暴自棄なのか、ただ地図が読めないのか、何も考えていないのか(←多分これ)。個人的には、どうしても今回の行程に、まだ行ったことの無い「尾瀬沼」を入れたいのですが、どうにも時間が怪しいのです。自分の頭の計算では、このまま駆け下れば行けなくはないと踏んでいるのですが、柴安を踏まずして「燧ケ岳」に登ったとしていいものかどうか・・・。恐らく、こんなことを記事にしてみれば、
「そこまで行って、何で柴安まで行かないかなぁ。それじゃあ燧ケ岳はまた未踏ってことだよ。本当にすごい良い景色なんだから」
なんて、格好の餌食になりかねません。かといって、
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柴安・・・こっちが最高峰
下って登って「柴安」、返す刀でまた下って登って「俎」まで戻ってくるなんて、荷物をデポしたとしても、そんなにすんなり出来るかどうか・・・なんて考えるまもなく出来ないんですけど・・・。
ということで、その後の動きは、別途考えるとして(適当だなぁ)、まずは「柴安」まで登ることにしました。
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一気に下りきった後に、振り返って見た俎
この瞬間、何だかもう戻ってこない気がしました(ポソリ)
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近くに感じるからか、遠くから見ていたよりは結構楽な登りです
青空に向かってキックステップ!!
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ようやく正真正銘、燧ケ岳山頂到着です!!(12:30)

こっちの方がしっくりきますね
ゆずジュースとエビスで乾杯です
こちらの「蜂蜜入りゆずジュース」は、猿板の河童さん&tochikoさんからの頂きもの。
自分の横着のせいで、受け渡しに時間がかかってしまいましたが、最近は、旅行に出かける際には1本持って行っては飲んでいます。渋みも少なくスッキリとした飲み応え、美味しいものを有難うございます!! 猿板といえば、エビスということで、自分の単独行には珍しくお酒をコラボさせてみました。
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山頂は、先程の俎よりも平らの場所が多く結構広いようです
15人くらいの人+某大学のパーティと山頂は大賑わい
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こちらからですと、尾瀬沼は半分くらいしか見えません
尾瀬沼を見るなら俎からのようですね
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今回のメインとなるはずの見晴方面の景色は、すっかりガスワンダフルな状態(?)
至仏山は諦めていたものの、ギリギリ中心の木道が見える程度とはちょっと残念
6.見晴への下山 (13:20)
前回、「無理しないで普通に帰って下さいね」と美人秘書様に言われたにもかかわらず、好奇心に負けて、トンデモナイ距離を歩くことになった初尾瀬。その教訓は、心の奥底にしっかりと刻み込まれておりますので、さすがにここから取って返して尾瀬沼に行くことまでは考えませんでした。
「人は失敗を繰り返して、大人になっていくものだ」
と、こんなこと今更三十路オトコが吐く台詞ではありませんが、ちゃんと身をもって学んだことは活かされているようです。ただ、その分余裕が出来てしまったことで、締りの無いお腹のように気が緩んでしまいまして、じっくり腰をすえて昼食を堪能。その結果、出発が13:20を過ぎておりました・・・大丈夫でしょうか・・・ね?
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すっかり周囲もガスガスフルフルな状態で周囲の展望も無くなりました
そして、とにかく寒くなってきましたので下山を開始します
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下るだけというのは、心理的に余裕を持たせてくれるようで
休息効果もあってかワシワシと下ります
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次回はもっと良い天気のときに、尾瀬沼経由で来ますよ!
と、かいねこは心に誓うのであった(なんて)
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下りの際にも花チェックを忘れないくらいに、まだまだ余裕です
桜じゃないっすよね・・・
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下りは見晴新道を使用、展望も無く岩がゴロゴロしたコースです
※ 温泉小屋道は、廃道になっています
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もちろん登り同様、いくつか雪の上を歩きます
ただ、登りの残雪と違うのは、登山道に残雪が残っていることでしょうか
登りと明確に違うのが、この残雪。登りの場合は、沢沿いに大きな残雪が残っており、それを横切るようにして歩くことが多かったですが、下りの場合は、登山コース上に残雪が残っていてその上を歩くようになっていました。そして、トレースのしっかりしている登りと異なり、緩やかな坂になっているからか、歩いた後が結構自由で、足跡もしっかりついている部分もそれほど多くありません。
その結果、何が起きるかといいますと、とにかく滑るんです・・・。周囲を木々に囲まれていますので、滑ったとしてもそれほど甚大な被害にはならないことも幸いして、滑ってもいいかななんて思ってしまう心理効果もあるのかもしれません。
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そんな滑り出した身体を止めようと手を出した先にあるのが、このトゲトゲ
自然界のコンビネーショントラップ・・・恐るべし
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暫く見ていると、どうにも「青ノリ」が雪にかかったように見えてきます
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探してみると、こんな森の中でも花は見つかるものですね
トゲトゲ枝の下に守られるように咲いていました
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「見晴3.0km」の標識から雪越え、岩越え、もうそろそろ下山かな?と思った時に登場するのが
この「見晴2.0km」標識・・・尾瀬の縮尺は良く分かりませんわ
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ただ、この2.0km標識からは、道幅も広がり平坦になってきますから
歩くスピードは、その前の1kmより段違いです
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結果、尾瀬沼の分岐に到着するのもかなり早く感じました
後はもう、ビールに向けて一直線!!(違うって)
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ここまで来ると山道というよりは、観光用のルートですね
しかし、時間も時間からか、こんな道でも誰一人出会いません
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尾瀬と聞くと、川のせせらぎと綺麗な自然なイメージですが
結構こんな油ギッシュな場所もあったりしてちょっとビックリします
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そんな水で育つと、葉っぱの色すら同じになっていくという不思議
尾瀬の暗部を見てしまった気分でちょっとドキドキ
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そうは言ってもみんな元気に育っています
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ようやく見晴に到着、燧ケ岳山行はこれにて終了となりました
思った以上に大変な場所なんですね
==================
燧ケ岳(福島県/本日の最高峰 柴安 2356m)
日程 : 2008年6月28日(土)
天候 : 曇り時々晴れ
コース: (9:00)御池駐車場~(10:00)広沢田代~(10:50)熊沢田代~(12:00)俎山頂~(12:30)柴安山頂(13:20)~(見晴新道)~(15:10)見晴
行程 : 日帰り 6時間10分(もろもろ含む)
==================
前回が初尾瀬と言っておりましたので、当然この山も初登頂。何度も同じことを書いておりますが、「尾瀬」と聞くとなんともほのぼのしたイメージを想像してしまいますが、山行となるとやはり普通の山登りとして考えて臨んだ方が良いようです。間違っても下山後に欲張って何かしようとはせずに、ちゃんと宿泊して英気を養うことを強くお勧めいたします。また、レポの通り、この季節でも雪はまだ残っておりますので、念のための軽アイゼン、最低でもストックの準備はしていきましょう。スポーツシューズでの登山は、この季節でなくてもキケンですし、結構長い登山となりますので、お勧めしません。
出発が遅かったこともありますし、メインとなるものも少ないこともあって、登りのコースですれ違った人も数名と、静かな山歩きとなりました。特に、登山の中にも尾瀬風味も織り交ぜてあるため、この山に登るだけでも十分尾瀬の雰囲気を堪能できることが分かったことは収穫でした。山頂での展望は今回望めませんでしたが、今度、良い天気の折にもう一度登って尾瀬を一望してみたいと思います。
・・・えっ? そんな時間に「見晴」に着いてどうなったか・・・ですか?
(怒涛のオマケ編に続く?)燧ケ岳:尾瀬二回目(3)
あ、こんにちは。ガスワンダフルに過剰反応したウッドです。あそこでそれをブッ込んでくるとは・・・さすがです!!やられました!!
燧ケ岳かー。行きたいんですけど御池までが遠いんですよねぇ・・・。
尾瀬沼一泊のんびりで狙っております。
怒涛のオマケ編で大きなオチが待ってるんですね?笑
心してお待ちしております!!
ええっ、ポイントそこですか(笑)。あ、でも分かって頂けて嬉しいですよ。
今回で二回目となりましたが、ウッドさんもおっしゃる通り、尾瀬はノンビリする所だと思います。こんな足早に駆け抜けるには、懐が深過ぎますよ。オマケは、そんな内容になっていくわけです…。
どうも委員長はいばらの道を選びがちですよね(^^;。
御池までの帰り道、興味しんしん。
これで花の名前もスラスラ~♪っと出てくれば、
ま~!!!かいねこさんたら!すごいわ!って感じになるの^^
今度は晴れの時ですね~!
見晴に下りてからの下山が気になります。まさかのテン泊?
展望ネライで時季を窺っているところです。
迫真のレポですね。
見晴新道の下りは結構大変ですよね。
私たちが行った時(スヌ太さんとの出会いの時)はまだ雪が多かったので、アイゼンでザクザク下り、時々尻セードですべって、割と楽チンでした。
次回は見晴でテント&尾瀬沼一周にトライしてください。
>このトゲトゲ
それは、タラでしょう!
何で持って帰らない( ̄□ ̄;)!!
って、自然公園ですものね。
>「人は失敗を繰り返して、大人になっていくものだ」
はい、私もそうします。自分の身の丈にあった生き方を・・m(_ _)m
ありがとうございました。
そして、またのコラボをお願いいたします。
美人秘書さんの仰るとおり尾瀬沼に抜ける方が早いと思うんですが…。その時間ならバスもあると思いますし…。
この後どうなったのか、気になります。
マクロ写真、檜洞の時よりも格段にきれいになりましたね~。
ねこさん、テントは?(^_-)-☆
この場合絶対テントですって!
帰りは裏燧ですかね~