「龍ノ口法難」で有名な江ノ島の近くにある寂光山龍口寺。大本堂右手奥にある五重塔は、1910年(明治43年) 建立の明治時代の五重塔になります。歴史的古寺も多く残る印象がある神奈川県ですが、五重塔があるお寺は3か所と少なめ。1980年代に建立された川崎市の川崎大師 (1984年) と香林寺 (1987年) は、鉄筋コンクリート造りのため、こちらの五重塔が神奈川県では唯一の木造建築物(欅造り銅板葺き)になります。そういえば、埼玉県に五重塔があったかといえば・・・少々特殊な見た目ですが、所沢の山口観音 (1999年/鉄筋コンクリート) しかないのですね。
龍口寺五重塔は、山の中腹あたりにありますが、遠方から綺麗に眺められる場所がなかなか見つかりません。遠方からは木々や他の建築物に隠れてしまい、近くに来ると写真には入りきらずと。近くからは、美しい彫刻を見ることが出来ます。
初層上部に彫られた日蓮大聖人御一代記を見ることが出来ます
こちらが正面の彫刻「龍ノ口法難」
明治時代に建てられた五重塔は少なく、新しいながらも本格的な木造五重塔を見られる貴重な場所でもありますので、江ノ島歩きの候補の一つに如何でしょう。
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