アパレル店の閉店にあたり

服飾に関しては、着ていればいい程度のレベルでしか話ができない、壊滅的なファッションポリシーしか持っていない自分ですが、そんな自分をビジネス的にギリギリ成り立つレベルに保っていただいていた店舗が今月末で閉店となるとの連絡をいただきました。
アパレル業界は、旅行・交通・飲食業界と同じく、直接的な打撃を受けている業界の一つですが、その前から、フォーマルからカジュアルに移行しているビジネススタイルもあり、フォーマルなスーツの出番も少なくなっておりました。そこに加えての外に出ない生活となったことで、服飾を購入する機会が本当に少なくなってしまいました。
社会人生活の大部分でお世話になったこともありましたので、閉店までは2週間以上あるため、最後にいくつか見繕って頂こうと連絡をいただいたその日に訪問しましたが、夏服のオーダー受付は終わり、秋服の受付は9月からということで、最後のお願いは、何も出来ずに終わってしまいました。いつも担当して頂いていた方は、別店舗に移動することなく今回で退職することに決めたとのことで、傾向が合いそうな別ブランドを紹介頂きました。何か出来合いのものでも買おうかと思ったところで、「半袖は着ないんだから、買わなくていいよ」と言われる始末。
ファッションセンス皆無な自分がなんとか社会人として生きてこられたのは、ここのオーダースーツ屋さんがあってこそでした。こういった、人となりを理解して提案してくれるようなお店が無くなってしまうのは、非常に残念です。最後の訪問でお礼しか言えなかったですが、本当に有難う御座いました。