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浜田ブリトニー激痩せ
ビジネス成功へのポイント
Inc.:ビジネスやスタートアップ関連のカンファレンスの多くは、主に成功するための方法やテクニックを紹介します。ですが、先週末に私が参加したアトランタのカンファレンスのコンセプトは、そうしたものと大きく異なるものでした。FailConと呼ばれるそのカンファレンスの目的は、失敗を奨励し、そこから学びを得ることです。実際、本当に多くの学びを得ました。
以下に挙げるのは、スピーカーから学んだ9つの気付きです。
1.まっすぐに自分に向き合うこと
Southern/alphaというアメリカの南東部の情報を扱うニュースサイトを運営するスタートアップのAshley Brammer氏は、起業は愛憎の念が混じる挑戦であると強調しました。自分の取り組むことに情熱を捧げながらも、同時に次にとるべきステップをきちんと理解するために、現状に対してまっすぐ向き合う必要があります。まっすぐ向き合うことで、起業のプロセスでしばしば生じる勘違いを避けることができます。
まっすぐ向き合うというのは、たとえば、今のアイデアがあなたの住んでいる場所には適さないかもしれないということを理解することです。アイデアを実現するのに必要なエコシステムが今の場所に存在しているでしょうか? そうでなければ、その環境を追求するために引っ越す覚悟があるのか、自分に問うべきです。
2.がむしゃらに前に進む
Brammer氏のプレゼンの中で特に印象に残った言葉は「起業は初めてタトゥーを入れる経験に似ている。わくわくドキドキして、理性を越えていて、痛みを伴う」。さらに彼女は続けました。「それを乗り越えるには、ただひたすら、耐えながら前に進むしかない」。
3.マーケットの準備が整っていなければならない
Patient Communicator という名前の会社を耳にしたことはありますか? おそらくないでしょう。そこもまた、事業に失敗してしまった数あるスタートアップのひとつなのですから。
Jeff Novich 氏は、開業医への電話の件数を減らし、ペイパーレスのオフィスをつくることを目的に、Patient Communicatorを立ち上げました。Patient Communicator は、Novich氏の父親の病院で成功し、父親の生産性を大きく高めるのに貢献しました。ですが、有名なメディアに取り上げられ、健康系スタートアップのインキュベーターであるBlueprint Healthの支援を得るという大きな進展を経験したあとに、同社はたった1人の顧客としか契約を結ぶことができませんでした。
失敗の原因は、医者は仕事のプロセスを変えることなしに、収益を高めることを望んでいたからです。Novich 氏の製品が注力していたのは効率化であり、収益の増加ではなく、病院内の作業プロセスの大きな変更を前提にしていたのです。
プロダクトが存在していても、そのためのマーケットが存在するとは限らないのです。
4.自分の弱点を補完する仲間を得る
この日、特に強調して語られたテーマが、バランスのとれたチームをつくることの大切さです。チームには、あなたの弱点を補完してくれるような共同創業者、従業員、コンサルタントが必要です。どのような失敗も、その原因をたどれば、ある会社の弱点が結果的に組織やプロダクト、サービスを機能不全に陥れたことに起因するのです。
5.売るべきものは、製品の特徴ではない
私が共に仕事をした会社の中には、BtoBの製品やサービスで良い業績を残せていない会社も多くありました。こうした会社に共通する一番の失敗の原因を、SocialBoxのOmer Dar氏とWorkReadyGradのBrian Srikanchana氏が説明していました。両者はパネルディスカッションで、自社の製品を売る相手と、彼らがそれを欲しいと思う動機を正しく理解することの大切さを強調しました。
BtoBの営業においては、相手の仕事の維持に貢献すること、またその結果を示すことで、相手の購買意欲が高まります。製品がどれだけすごいかは関係ありません。相手が知りたいのは、その製品によって、どれだけ同僚や上司に対する自分の仕事の印象が高まるかという点です。購買担当者にとっての今後が、その製品によってどれだけ明るいものとなるのかというビジョンを示す必要があるのです。
6.従来のメディアも活用するべき
The Resource Guild のDaniel Dickey氏とSimone Harvin氏は、従来のメディアに対して効果的に自社のストーリーを語ることは、ブランドの認知度を高める上で、現在も重要であると語りました。ソーシャルメディアの活用もより重要ですが、総合的なアプローチをとることが大切です。
私が行った主要な研究では、消費者の8割以上は現在も、従来のメディアから大きな影響を受けることが示されています。ターゲットの消費者に適切に訴求するための方法を理解することが重要です。
7.評価基準の指標を定めるべき
Social Mission Architects のQuinetha Frasier氏は、現実を直視することの重要性を指摘します。でなければ、失敗が繰り返されると。また、それは失敗にいかに反応するか、失敗から何を学ぶかにかかっているのです。
失敗から学ぶために必要なのは、正しい評価基準を定め、プロジェクトの進行プロセスの中で気付きを得られるようにすることです。もし評価基準を確立せず、そうした指標を見なければ、失敗の原因、そして同じ失敗を避けるための方法は理解できないでしょう。
8.最悪の事態を想定するべき
Yik Yakは、半径1.5マイル内にいる匿名のユーザー同士が、互いのソーシャルメディア上の書き込みの内容を見られるようにするSNSです。このサービスは、大学内のキャンパスにいる学生全員に、SNS上の友達やフォロワーの数に関係なく、声を上げるチャンスを与えるためにつくられたものです。
非常に残念なことに、ある高校生はこのプラットフォームを利用して、爆撃予告を投稿しました。結果、Yik Yakはすぐにサービスを閉鎖して、投稿フローを管理するためのジオフェンシングテクノロジーを導入する措置をとる必要に迫られました。どちらも、時間とコストがかかることです。
どの会社も、同様のリスクを抱えています。不満のある顧客からのクレームや、会社内のスタッフによるSNS上への不適切な書き込みなど。予期しない事態が起きたときに、どのように対応すべきか予め計画を練り、最悪の事態にも対応できるための資金と力を備えておく必要があります。
9.最高のタイミングを推し量りすぎない
会社やプロダクト、サービスを立ち上げるとき、もっとも大事なことのひとつがタイミングです。ですが、最高のタイミングがいつなのか、わかる人など誰もいません。今こそ最高のタイミングだと思ったときには、すでにマーケットのチャンスを見逃しているかもしれません。なので、失敗を恐れるばかりに、タイミングを推し量るのは無駄なことです。